■春のアーユルヴェーダガイド ~part.1~インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』vol. 141

☆春先になるとなぜか落ち着かない気分(スプリングフィーバー)になるのは、自然現象

4月といえば春。
世界中で異常気象が続き、変則的な気候になることもあるとはいえ、春先というのは一年の中でも特に理由もなくウキウキしてくる時期ではないでしょうか。

この時期になると、冬の停滞(あるいは冬眠)モードは徐々になくなっていき、自然界がどんどん活気づいてきます。
鳥は元気に歌い始め、蜂はブンブン活発にとび、土の中で冬眠していた小さな生物たちも太陽の光を浴びに地面から顔をのぞかせ、また植物は土の中から芽をモリっと出しはじめます。

春は伝統的に、生物界における求愛の季節ともいわれるほど、4月と5月はまさに甘さと愛情に満ちた時期です。

この時期は毎年、妙にエネルギーが高まって落ち着かなくなり、動きたくてウズウズ。
そんな感じを経験する人が多いはず。

これはスプリングフィーバーと呼ばれる状態のひとつで、自然に性的エネルギーが高まることから起こる現象です。

人によってはこの影響でホルモンのバランスが崩れたり、高揚感とは逆にエネルギーが低下し、うつな気分が続くこともあり、体や精神にさまざまな症状となって表れます。

このスプリングフィーバーは4月~5月に特有のものといわれ、4月に最高潮になります。
つまりこの「外に出たいウズウズ感」は、季節的に肉体的な変化が起こっているというサインなのです。

(植物がにょきにょき芽を出す春)

 

☆4月に身体面と心理面に起こりやすいこと

4月の暖かい日々は、実は体にとっては新たな挑戦になります。
ついこの間まで冬の寒さに慣れていた体が、暖かい日々に適応していこうとしている、大きな移行の時期となります。

冬の間はこの暖かさを切望していたかもしれませんが、体はまだ準備ができておらず、変化する天気に追いつこうとしている最中です。
このため、カファ体質とピッタ体質の人はこの時期、一時的に体のうっ血やむくみといった症状に見舞われることがあるといわれています。

また、この時期は肝臓がかなり熱くなる時期でもあり、普段より怒りっぽくなったりといった、熱血反応も見られらがちです。
これは肌に発疹として表れる可能性もあります。

こういった状態は、苦く冷却効果のある春の葉野菜などを食べるにつれ、徐々に冷えて落ち着いていき、カッとなりやすさ(あるいは熱くなりやすい傾向)も、自然におさまっていくということです。

(春にたっぷり食べておきたい「苦味」〈タンポポのサラダ〉)

 

★この時期を快適に過ごすためのドーシャ別アドバイス:

・「ヴァータ」

4月の湿気や暖かさをこよなく愛するヴァータタイプの人たちは、この時期は天国でしょう。
ただ、スプリングフィーバーの影響で浮かれやすくなる傾向も出てくるので、日常的にグラウンディングを助ける日課(瞑想、落ち着かせるヨガアーサナなど)を組み込むことが効果的です。

・「ピッタ」

花が一斉に咲き始めるこの明るい時期、空気中の花粉が濃くなります。
そして免疫が弱い状態では、アレルギーが本格化になります。
(特に肝臓が圧迫されているピッタタイプは、アレルギー反応を起こしやすいといわれています)
4月は一般的に、鼻水、肝臓の熱による肌のかゆみ、発疹、のどの痛みが出やすくなる時期です。
ピッタタイプはこの時期、特に苦い食べ物やハーブをたっぷりととりましょう。
また、目が赤くかゆくなりがちなので、冷たい水をアイカップなどに入れて、片目づつ丁寧に洗いましょう。

・「カファ」

4月はカファが優勢になることから、眠たくなることもしばしばです。
空気中の湿度が高まる時期なので、カファタイプの人たちは粘液の詰まりといったカファ悪化の症状が見られがちになります。
このため、バランスをとる効果のあるスパイシーなものや利尿効果のある食べ物やハーブが効果的です。

◎次回、パート2に続きます。

 

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(トップ画像/春には自然界が一気に活気づく)