竜涎香、海から届く宝物。ビーチコーミングで叶える夢。〜マッコウクジラの結石から生まれる至福の香り。

ビーチコーミング

●マッコウクジラの結石から生まれる至福の香り。

濃厚で魅惑的でそして高貴で清らかな香り、竜涎香。
古来から類い稀な芳しさと心や体への効果で香料として、媚薬としても珍重されてきたその香りの正体は、竜の涎ではなく、マッコウクジラの腸内でできた結石なのだそうです。

消化しきれないイカの嘴を結石化することでくるんでしまい排出することで、体内を傷つけないようにする結果できるのではないかといわれています。

全てのマッコウクジラにこの現象が起こるのではなく、限られたクジラのおなかの中で偶然できた結石が、広い海のどこかで排出され、いつか海辺のどこかにたどり着く、そんな竜涎香の由来から、希少であって高価で取り引きされる所以をうかがい知ることができます。

マッコウクジラのマッコウは、抹香という粉末状のお香のことらしく、日本においてこの名前で呼ばれる理由が、偶然できた結石から作られる竜涎香であるなんて、それほど日本ではメジャーな存在だったのでしょうか。

竜涎香という名前は、中国で深海に潜む竜が安息の眠りの中でたらす涎、そんなイメージから名付けられたそうです。
英語では、アンバーグリス、琥珀を意味するアンバーと区別するために灰色のグレーが付けられたようです。

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(竜涎香に出会えたら、きっとわかる。)

 

●本当? それとも伝説? 竜涎香の効果とは?

中国では、紀元前から万病に効く不老不死の薬として限られた権力者のみに使用され、クレオパトラや楊貴妃も媚薬としていたともいわれる竜涎香。
どのような効果・効能が期待されていたのでしょう。

実際に証明されたわけではないので、効きめは保証されませんが、竜涎香には女性ホルモンの向上、リラックス効果、相手との親密度を高めるなどがあると信じられてきました。

しあわせになれる香り、それが竜涎香なのかも知れません。
香料としては、香水のベースノートとして香りを深め長持ちさせるのに使われるそうです。

 

●竜涎香の最新事情

マッコウクジラは、食用というより機械油として役立つ鯨蝋を採取するために捕獲され、それが乱獲の要因になったようです。
捕獲が盛んに行われていた時代には、体内から竜涎香が取り出されていたようです。

その後、マッコウクジラの保護のために捕鯨が禁止されるようになり、竜涎香の採取も偶然に海岸で出会うのを待つことになります。
マッコウクジラの数が激減していた当時は、その出会いも減少していましたが、最近、日本がIWC(国際捕鯨委員会)から脱退し、捕鯨をスタートするに至るほどクジラの数は回復しているようです。

海辺で竜涎香と出会う偶然も増えるのではないでしょうか。
実際、2018年2月には、沖縄で発見されたそうです。
沖縄の海岸では昔、竜涎香がよく取れたという記録も残っています。

保護された結果、江戸時代ほどにクジラの数が戻ったといわれる今、とくに沖縄辺りで昔のように竜涎香と出会うのも夢ではないかも知れません。

 

●ビーチコーミングで叶える夢

海辺を散歩しながら、海から届けられた漂着物を収集して楽しむビーチコーミング。
遠くの海岸で捨てられたガラス瓶が波や砂にさらされて、小石のようになったビーチグラスをアクセサリーにしたり、流木をインテリアにしたり。ゴミを収集して海岸の美化にも貢献することができます。

そんなビーチコーミングで、竜涎香を探して見てはいかがでしょう。

もしかして、竜涎香? と思った時は、専門の方に鑑定してもらうこともできます。

一攫千金を夢みて、環境保全に一役買って美しい海岸を叶えるために、そして貴重な香りを思う存分に心ゆくまで楽しむために、静かな秋の終わりの海辺を歩いてみませんか?

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(美しい海を守るためにも、ビーチコーミングをはじめよう。)

 

情報・画像ご提供・監修
有限会社アンバーグリスジャパン 吉田 恭隆氏
アンバーグリスジャパンでは、竜涎香の製品・販売、情報発信、鑑定・買い取りなどを行われています。
URL http://ambergrisjapan.com/

 

《梶 和佳 さんの記事一覧はコチラ》
http://www.el-aura.com/writer/angelwaka/?c=13040

 

(トップ画像/沖縄の海では昔、竜涎香がよく採取されたとの記録がある。)