「自分だけの祭壇を作ってみよう!」 〜オリジナル祭壇のススメ(1)〜

完成したならば、毎日綺麗にして、祈りをこめましょう。神様や仏様に願をかけるわけではなく、自分自身にたいして、「どうなりたいのか、どんな風に生きていきたいのか」などを宣言するのです。

【神棚? 仏壇?】

皆さんは「祭壇」と聞くと、どのようなものがイメージされるでしょうか? 祭壇とは、「祭を行うために設けられたもの」であり、神仏や精霊、死者などへのお供えものをしたり、儀式の道具を置いたりするために使われる設備を示します。

日本人がもっとも親しんできた祭壇というと、「神棚」や「仏壇」などがありますが、最近では家に「神棚や仏壇がない」という人も増えてきたので、宗教的な信仰がなければ、こういった設備は自分とは無関係と思っている方も多いかも知れません。

しかし、宗教や信仰がなくても、スピリチュアルな観点からみると、自分だけの祭壇をもつことは、“さまざまなメリットをもたらしてくれます”。そこで、今回は、オリジナル祭壇の作り方と、簡単な利用方法を紹介したいと思います。

祭壇というと、神棚や仏壇のようにしっかりとしたものを用意しなくてはいけないというイメージがあるかもしれませんが、個人用の祭壇はそんなにしっかりしたものでなくても大丈夫です。

【祭壇を作る準備】

まずは、「祭壇を設置する場所」を用意しましょう。基本的に祭壇は一度作ったのならば、そこから動かさないものですので、小さなスペースでもいいので、誰かに触られたり、場所を移動させられたりしないようなところがベストです。

場所が決まったら、そこに「台」を用意しましょう。小さな机でもいいですし、机がなければ小物入れや、本棚の上でも構いません。

台の用意ができたら、いよいよ本格的な祭壇の作成になります。祭壇というのは、言葉の意味合いとしては、目に見えない存在へ供物を捧げたりするものですが、今回は、「自分にとっての聖なる場所を作る」というイメージをしてみてください。

まず、絶対に必要なものは、「自分が大切だと思っているもの、自分の信条を表現するもの」、教会でいえば十字架、仏教でいうところの本尊、神道のご神体といったようなものです。

信仰があるのでしたら、前述のようなものでもいいですが、そうでない場合は、イマジネーションを駆使して、自分が大切なもの、重要だと思うものを見つけましょう。それは、タロットカードの1枚、オラクルカードの1枚かもしれませんし、クリスタルなどのパワーストーンかもしれません。自分の信条を書いた紙でもOKです。

【わくわくしながらレイアウト】

中心となるアイテムが決まったら、あとは自由に祭壇をレイアウトしていきましょう。中心と関係のあるものでデコレートするというのもありです。たとえば、オラクルカードやタロットカードの1枚を中心としたら、そこに書いてある象徴と同じものを祭壇に置くのです。

「地水火風」や「木火土金水」という元素を並べてみるのもベーシックな方法です。地を象徴する土器、水を象徴するグラス、火を象徴するキャンドル、風を象徴するお香というのがポピュラーですが、もっと想像を膨らませてもかまいません。

このように説明してくると、なんだか子供の遊びのように思えるかもしれませんが、それでOKです。小さい子が宝物をあつめて、自分だけの空想のお部屋を作るように、自分の心が歓び、わくわくするような場所を構築しましょう

ある程度の試行錯誤は必須ですが、一度、祭壇の形が固まったら、それをころころ変更するのはやめましょう。祭壇は「自らの潜在意識のあらわれ」ともいえますので、そこを頻繁にいじくると、心も混乱してしまいます。

【祈りを込めるためのコツ】

完成したならば、毎日綺麗にして、祈りをこめましょう。祈りといっても、神様や仏様に願をかけるわけではなく、自分自身にたいして、「どうなりたいのか、どんな風に生きていきたいのか」などを宣言するのです。

この時間は短くてもかまいませんが、祭壇に祈りを捧げる前には、「日常と切り替えを行うためのスイッチ」を用意しましょう。たとえば、祭壇に必ずロウソクを置いておいて、祈りの前に火をつける。「これから、私の神聖なる祭壇に祈りをささげる」といった宣言を毎回行うというようなものです。

このスイッチは自分で自由に設定してかまいませんが、これもころころ変えたりしないようにしてください。最低でも「21日以上」は同じスイッチと、同じレイアウトの祭壇で祈りを続けるようにしましょう。

それが出来たならば、祈りで宣言していたように、自分自身が変わっていくのがわかるはずです。ある意味で、「願望達成術」ともいえますが、祭壇にはまだまだ、多くの応用方法がありますので、それは次回以降紹介したいと思います。

You make your own altar.
Freely make an altar!