アンガーマネジメント Vol.8「自分を落ち着かせるセリフを作ろう!」

前回の記事では、怒が湧いて来た時の対処術として『カウントバック』というテクニックをお伝えしました。
イラッと来たら、数を数えましょう!単純に数えても意識を逸らせないので、ちょっと複雑にするのがポイント、というテクニックでしたね。

今回は私の大好きな『コーピングマントラ』というテクニックをご紹介します。
英語ではCoping Mantraと書きます。
Copeとは「何か問題が起きた時、それにうまく対処する」という意味。
Mantraは「繰り返して言うフレーズ」。いわばマントラ(呪文)です。

方法は『カウントバック』テクニックと基本的に同じ。イラっと来たら、自分を落ち着かせるフレーズを心の中で唱えます。

目的は……?

今まで記事を読んでいる皆さんならもうお分かりですね。
怒の対象へ『反射しないよう』時間を稼ぐためです。
(ちなみに、2秒稼げば充分ですよ!)

イライラした時、唱えるセリフは何でもOK!
例えば「大丈夫、大丈夫」「明日には忘れてるよ!」など。

私の講座では、実際にいくつかマントラを作ってもらい、皆の前で披露します。これが大いに盛り上がります!

受講者の方の作品で、最近の私のお気に入りは
「人生全てまぼろし」(!)
南海キャンディーズの山ちゃんが好きな人は「山チャン山チャン!」と唱えるそうです(笑)。

ちなみに私のマントラは
「これは人生を賭けるのに値する怒りか」というちょっと長目のセリフ。

以前にもお伝えしましたが、アンガーマネジメントは「怒る事/怒らない事」を決めるのが第一ステップです。
なのでこのマントラを唱えると、「ああ、そうそう!私の感情をこんな人に乱されちゃ叶わないわ!」と思えます。

マントラは怒りの対象への反射を防ぐだけでなく、怒りのモヤモヤした感情を断ち切る効果もあります。

一端ムカッと来ると、元の平穏な気持ちに戻る迄時間のかかる人は結構多いのではないでしょうか。そんな場合は、マントラを唱えてイライラした気持ちにサヨナラしてしまいましょう!

私のもう1つのマントラは
「ネタになる」

こういう仕事をしているので、自分がムカついたり怒られたりした経験は全て講座に生きるんですね。なので、引き出しを増やしてくれてありがとう!と思えます。

アンガーマネジメント講師でない皆さんも、この「ネタになる!」というセリフは使えますよ。

『ユダヤ人大富豪の教え』などの著作で知られる本田健さんが、以前こう書いておられました。

「昔アメリカの老人ホームを訪ねた時、そこで人気者だった人はどんな人だったと思う? お金持ち? 立派な肩書きを持っている人?どちらも違う。自分が経験した辛い経験を、笑って話せる人だったんだ」

これってアンガーマネジメントにも通じると思いませんか?
とんでもなくムカつく事を言われたら、「今度の飲み会のネタにして笑いを取っちゃえ!」と思えれば怒りの持続性も消えますね。

感情コントロール全般に言える事ですが、未来からの視点を持つ事はとても大事です。

皆さんも、ぜひ自分にぴったりのセリフを考えてみて下さいね!練習していくと、ムカッと来たら無意識にセリフが浮かんできますよ。

【今日のまとめ】
テクニック名『コーピングマントラ。
頭に来たら、自分を落ち着かせるセリフを唱えましょう!

 

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