頭部デトックス「アロマタッチ」の可能性~女性ホルモンは脳がコントロール?!

「脳が女性ホルモンをコントロール?!」学生時代に初めてこの事実を聞かされたときの驚きは今でも忘れられません。「女性ホルモンは卵巣で作られるはず……。脳と卵巣は結構離れているのにどうやって脳が女性ホルモンをコントロールするのだろう?」そんな疑問を持った当時の私は、ホルモンのしくみというものを全く理解していませんでした。

そもそもホルモンというのは、体の中において、ある組織から別の組織に情報を運ぶ「メッセンジャー」の役割を担っている物質です。そして、離れた組織に届けたいときには血液に乗せてホルモンは運ばれます。この事実を知ったとき「なるほど」と思ったのと同時にまた「そんな不確実な方法で目的の組織に間違いなく届けられるのだろうか?」というさらなる疑問も頭に浮かびました。答えは、受け取る側の組織にありました。受け取る側の組織には、「レセプター(受容体)」と呼ばれるホルモンをキャッチする器官が備わっているのです。脳と卵巣との間の連絡は、このしくみを利用しています。脳が「女性ホルモンを分泌せよ!」という情報を持ったホルモンを血液中に分泌します。すると、この情報をレセプターによって受け取った卵巣が女性ホルモンを分泌し始めます。そして、十分な量に達すると、今度は卵巣から「女性ホルモンは十分に分泌しました」という情報が血液によって脳に運ばれ、これを受けた脳が分泌ストップの命令を下します。

このように、脳と卵巣間での情報のやり取りは血液を介して行われます。そのため、血液が汚れた状態にあると情報伝達にエラーが生じやすくなります。正しい情報伝達が行われるためには、血液は川の流れのようにスムーズに流れ、きれいな状態を保っていなければなりません。通常、体に不要なものは肝臓で解毒され、腎臓や腸を通して排泄されますが、それでも排泄しきれずに残ってしまう老廃物が体内には蓄積されてしまいます。この蓄積された老廃物を頭部から排泄しようというのがアロマタッチの目的のひとつです。数日間頭を洗わないと髪の毛が油っぽくなるという身近な事実が、頭部は老廃物の排泄場所であることを物語っています。アロマタッチは体のしくみを活用し、自然な形でデトックスを行います。女性ホルモンは骨粗鬆症や更年期障害にも深い関わりを持ち、また、「女性らしさ」の源となる大切なホルモンです。きれいな体内環境の下で有効に機能してもらいたいものです。

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