心のコップのおはなし
例えば、“優しさ”や“思いやり”、これを“愛”と言い換えることができますが、どんなときに、どのように発信するか、ここでもう少し書いてみましょうか。
私たちの心に、1つコップが入っていると仮定します。
このコップは“愛”が入る“愛専用”のコップです。
その自分の心の中のコップには、私たちの心がカッサカサになっているときでない限り(笑)、いつも少し入っています。
そのコップの中の愛は、私たちが嬉しさや楽しさ、気分の良さ(リラックス)を感じるにしたがって増えてきます。そして、そのコップの中の愛がコップに一杯になってくると、この愛を誰かに与えたくなってきます。うまくできているものですねぇ。(笑)
コップの中の愛が溢れたとき、自然に与えたくなるような状況になりますので、そうしたら“良い状態”で与えましょう。
“コップから溢れた分だけ”ですよ。(^^)
そうでないと、自分の命を削ってしまいますので、自分がカッサカサのスッカスカになってしまいます(笑)。
気をつけましょう。
“良い状態”で愛を与える
さて、“良い状態”で愛を与える、というところまでお話ししました。
これはどういうことかと言いますと、《対象となる人や物に本当に必要な状態》で与える、ということなのです。
例えば、誰かに何かをしてあげたいと思ったとき。
「こうしたほうが、この人のために良いと思う」
「私がこうしてあげたら、きっと喜んでくれると思う」
という気持ちで動いたとき。^^
この、「こうしてあげたい」「きっと喜んでくれると思う」のはあくまでも“自分”で、お相手がそれを本当に求めているのかまでは考えていないことがとても多いのです。
そして、お相手が望んでいないことをしてしまったときは、当然、いい雰囲気にはならないのですねぇ。
さらに、そうなったとき、当然お相手は気分が良くないですので、いい顔をしてくれません。
しかも、自分はその人のためにエネルギーや時間を使っていますので、
「なんだ、折角親切にしてあげたのに」
という想いが残ってしまいます。
こう思った時点で「う~ん……違うかも……」ということになってきます。^^;
どうして違うかと言うと、愛も優しさも、本来、《見返りを期待しないもの》なのです。
必ずしも物や行動など、見える形で“何か”をしなくてもいいのです。^^
笑顔を向けるだけでも、心の中で応援するだけでも、その方の幸せを心から願うだけでも、感謝することでも、そしてお相手が何かを話したいときにそのサインを逃さずキャッチしてあげるだけでも。
その行為、想いに愛が入っていたら、ちゃんと伝わりますし、それで十分なのです。^^
目に見える形で愛を与えるのもOK
もちろん、形のある“何か”をしてもOKです。
・道で困っている人に声を掛けてあげる、
・何かを尋ねられたときに笑顔を向けて答える、
・バスの中で話しかけてくれたおばあさんと、少しの間、笑顔で楽しいお話をする、
・レストランで食事をした後に、心からの笑顔で美味しかったですと伝える(本当に美味しかったときでいいのですよ(^^))、
いろいろありますね。^^
そんな小さなことを心に置いて、自分の気持ちに素直に、見返りを期待せずにしてみる。
「ありがとう」そんな言葉すら期待しないのです。^^
そして、先ほども書きましたように、“想い”は、時間と距離を超えますので、離れている人に優しい想い、応援の気持ち、感謝の想いなど、心があったかくなるような想いを飛ばしてみましょうか。
小さなことのように思えますが、その優しさを受け取った人の心があったかくなって、また誰かに笑顔を自然に向ける。
その笑顔を受け取った人が……というふうに、どんどんリレーされて、いろんな人の心があったかくなるとしたら、嬉しいことですね。
自分の心もあったかくて、キラキラになれますね。
まずは自分の心の中のコップが愛と優しさで一杯になりますように。
自分をいっぱい愛してみましょうね。^^
今日も最後までご覧くださり、ありがとうございます。
では、また……!
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