自分と誰かを比べたくなる
私たちは知らず知らずのうちに、自分と誰かを比べることがあるかもしれません。
これは、“心の癖”とも言えるのですけれども、この比べどころをちょっと知っていたり、変えてみたりするだけで、この人生での“生きやすさ”が格段に変わってくるのです。
比べているとき、たとえば、
「あの人は幸せそうに見えるな、いいな……」
「お金があって楽しそう、私はどうしてこうなんだろう……」
「あの人はキレイだから……」
頭がいいから……
彼がいるから……
人気があるから……
比べる理由はいくつもあります。
でも、この比べ方は、それをすることによって良い結果を期待することはできない、そんな“もったいない思考”なのです。
これは、マイナス方向にエネルギーを使う、“エネルギー消耗型思考”とも言えるのですねぇ。
マイナス方向、つまり、ネガティブ方向に意識を向けると、私たちの想いのエネルギーはどんどん消費されていって、普通の状態よりも心が疲れますね。
できればネガティブではなくて、ポジティブ方向に想いの方向を向かわせたいのですけれども、これまで生きてきた中で経験したことや、置かれた環境、受けた言葉などから私たちが個々に学習してきた結果として、必要の枠を超えて自分を護ったり、考えがネガティブに入りやすかったりといった、“心の癖”がついているのです。
この“心の癖”は、私たちにさまざまな学びをもたらしてくれますけれども、できれば良い心の癖を身に着けて、心地よい学びとなったら嬉しいですよねぇ。
私もいつもそう思っているんです。
そして、皆さんにそんな“心地よさ”を感じていただけたら最高だな、なんて思っています。
1人ひとりの《幸せの価値》と《比べる対象》は……?
さて、この“比べる”ということなのですけれども、その対象がもしも、《自分以外の誰か》だとしたら、私はできればしないほうが良いと思うのです。
ですので、ご相談をお受けするときには、具体的にその方向をお伝えするようにしています。
私たちの肉体は、それぞれが違う魂を持っています。
近い関係性を持つ魂や、ごくまれに同じ魂を分けた場合もありますけれども(例えばツインレイなどとも言いますけれども、非常に稀なのと、ここでのお話から離れてしまいますので、これについてはまたイベントやセッションなどでお時間をとってお話していきますね。)、この、違う魂たちがそれぞれの学びを経験して、転生しながら少しずつ成長していきます。
このそれぞれの学びの中には、一生のうちにその人にしかわからない、さまざまな悩みや苦しみ、つらさがあります。
自分が持っていないものを誰かが持っている、それがうらやましく思うこともありますけれども、その逆もあるのです。
人は必ず、その人にしかない良さというものを持っていますけれども、人を見て評価する、その物差しの目盛りは、すべての人が同じではありません。
幸せそうに見える人の《幸せの価値》と、うらやましいと思う人の《幸せの価値》は同じではないのですね。
そう、みんな違うんです。
人と比べてマイナス方向に意識を向けるということ
お金があって幸せそうに見えても、自分にはないものを持っているから幸せそうに見える人でも、この人生でクリアしなければならない問題集は降りてきます。
そして、その問題集は、その魂が生まれる前に設計してきた人生の問題集です。
その問題集は、この世のお役目に合った大きさや深さで訪れますので、そもそも、設計が違う魂同士、比較するようなものでもないのですねぇ。