アンガーマネジメントVol.35 ~ 渋滞でイライラしない方法 ~

渋滞にも動じない!たった二つの方法

お盆で交通機関はどこでも混雑していますね。とくに車は何十キロも渋滞すると辟易してしまいます。そんなストレスを少しでも軽減する対策をお伝えしましょう。

その①「渋滞に巻き込まれてもイライラしないと決める」

当たり前すぎてビックリしましたか!?でもこれが大切です。情報はまず目や耳などの感覚器から脳に入り、そこから物事の好き・嫌いを判別する扁桃帯や記憶を司る海馬に届き、脳のあちこちが同時発火しつつ、高次認知機能を司る「新しい脳(大脳新皮質)」にも届きます。ここでは出来事の意味を「再評価」をすると言われているので、あらかじめ、もうあなたの新しい脳の部分(理性を司る部分でもあります)に「渋滞してもイライラせずにのんびり行くんだ」と言い聞かせてしまって下さい。
これをやらないとですね、「渋滞=イライラするもの」と大抵の人は思い込んでいますから、その節を裏付けるような情報ばっかり目に飛び込んできて余計イライラします。

その②「渋滞は自分の力では改善できない」と悟る

ストレスを感じたら、まずそれが自分の力で改善できるのか・できないのかを考えましょうと以前よりお伝えしていましたね。あなたが進まない車の列に悪態を付けば、あなたの心にイライラの種を蒔いているだけで、いい事は一つもありません。
そういう時は、まず深呼吸でもして、どうやったらこの状況を有意義に使えるか考えるんです。英語のCD教材をかけてもいいし、車ウォッチングや景色を眺めてもいいですね。私がよくやるのは思考をまとめる作業です。そこでまとめた物を、あとでPCにまとめると、すごくスムーズに仕事ができます。
余談ですが…ハンドルを握ると、7割の人が人格が変わると言われています。運転するという状況がアドレナリンという攻撃ホルモンを分泌させやすくするためなんですね。

米abcニュースでは、その名も「ロードレイジエピデミック(運転中の憤慨流行病)」というタイトルで、運転中のトラブルによって実に年間千人も亡くなっている(米国運輸省調べ)と紹介しています。映像では、割り込まれたことに逆上した中年男性は銃を取り出し、それを見た相手方の二人の若い男性からボコボコに殴られたり、弁護士と退職した警官がハイウェイで取っ組み合っている様子など色々紹介されています。
ここからすごい映像が見られますよ↓
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運転する皆さんは、間違っても割り込まれたからといって相手を煽ってやろうとか、噛み付いて来る相手の喧嘩を買ったりしないで下さい。それから男性によくあるのですけれど「ここで図々しい車に譲ったらオレが負けたと感じる」というプライドは捨てて下さい。
あなたが車に乗っている目的は、目的地に着く事で自分のプライドを相手に見せつける事ではありません。混雑にもめげず、皆様素敵なお休みを過ごして下さいね!