菌の世界と人間の世界の共通点~ミクロの世界と接して実感するミクロとマクロの確かな繋がり

Earth

菌の世界も人間の世界も
ほとんど同じようなもの

ミクロの世界は驚くほど複雑で神秘的で、科学では未だ解明出来ない分野だと言われていますね。それはもうまったく当然だな、と感じます。
というのも、僕にはミクロの菌の世界も人間の世界もほとんど同じに見えて、人間社会が完全に把握出来ないのだから、当然菌の世界もわからないだろうな、と思います。

菌の世界は非常に複雑
人間が把握出来ているのは極一部にすぎない

菌の世界が不明なのは、例えば腸内細菌なら、どこにどういう菌がどれだけ生息していて、何種類あるか、という研究は日夜進んでいますが、未だ完全にわかっていません。もちろんおよそはわかっていますが、全てではありません。人によって違うし、突然変異もあるでしょうし。

そして菌同士の関係性。
A菌はB菌には強いけど、環境がちょっと変わるとB菌の方が強くなってA菌が食われる、でもその時にC菌の手助けがあればB菌をやっつけられて、さらにD菌の介入があれば……という具合に、その関係性が無限にあります。そして、それは留まる事はなく、常に流転しています。

人間が把握出来ているのは、その極一部で、例えば京都の「すぐき」から発見された、植物由来の乳酸菌「ラブレ菌」にしても、それを摂取すると人体には免疫向上など有益な効果がある、という事はわかっていますが、なぜそうなるか、というのは人間の体全部の関係性からは完全にはわからないですよね。これもおよそこうなって結果免疫が向上している、というレベルで。

人間の世界も同じ
わかっているようでいて、わかっていないのが現状

経済学で言えば、インフレ時は、デフレ時は、そういう時にこうしたらどうか、という方法ぐらいはわかっていると思いますが。しかし、こうしたらインフレが必ず解消する、経済が素晴らしい水準で安定する、という保障もないし、そもそもインフレなのかもわかなかったりしますしね。

人間というのはわかっているようで、まだまだわかっていないのが現状ではないでしょうか。というわけで、行き成りですが、皆様にはこの宇宙船に乗って頂いて、一度地球の外に出てもらいましょう。

宇宙から見た地球

宇宙船から見た地球に
人類は見えない

現在地球がバスケットボールサイズで宇宙船の窓から見えておりますが、どうでしょうか? どのような景色でしょうか? 美しいですね。まさに「それでも地球は青かった」ですね。
続いて何が見えますでしょうか? 青いのは海でしょうか。それと、白いのは雲。それから大地。もうちょっと良く見ると緑と砂漠、山々のコントラストぐらいはわかるでしょうか。

さて、皆様はどうですか? 人類です。見えますか?
はて……。全く見えませんね。でも、皆さんこの地球で、家があり、家族を持って、社会を形成して、恋人と愛し合ったり、隣人を憎んだり、一緒に楽しんだり、まさに喜怒哀楽があって、色々あるわけですけど、全く見えませんね……。どこにどういう人間がいて、どういう種類(大人、子供、老人、人種)がいるなんて宇宙船から肉眼で全く見えません。

上記の菌の話とリンクしてきませんか? 今例えば目の前に漬物があって、その中の菌を肉眼で見ようとするのと、宇宙船から地球の人類を肉眼で見ようとするのと、やっている事は全く同じなのです。

ミクロの世界と接して実感する
ミクロとマクロの確かな繋がり

菌には善玉菌や、悪玉菌がいますが、同じように人間社会も、善人もいれば、悪人もいる。でもちょっと見方を変えたら悪玉菌も体内では良い役割を果たしていたり、悪人が実は誰かには善人だったり、なんて風に。

菌の善悪は人間が決めたもので、実際は善悪の判断は非常に難しく、故に人間社会の善悪の判断も難しいのですね。菌の話をしているのか、人間の話をしているのかもドンドンあやふやになってきます。

さらに、地球は太陽系の一部で、そしてそれは銀河系の一部で……なんて事になってくると、大きさの感覚も曖昧になってきます。でも間違いなく、僕らはそういう世界に生きている、という実感がミクロの世界と接していると実感としてわいてきます。ミクロとマクロの確かな繋がりというか。だから、昔の人は科学がなくてもなんとなくわかったのかな、と思うところがあります。

人類も、動物も、微生物も、星も、宇宙も、全部違う形であるのだけど、やっている事は全部一緒というか。自分に宇宙が反映されているというか、そんな不思議な気持ちになってきますね。

菌にもそれぞれの人生(菌生?)があるのだから、それを邪魔したり、人間の都合の良いような方向にやったら抵抗が生じたりバランスが崩れますが、それは僕ら人間だって全く同じですよね。

全ては繋がっていて、バランスを自動でとっていて、故意的に無理な力をそこに加えれば必ずどこかで歪が生じますが、その歪はバランスをとるために生じるものなのです。

地球環境を人間が住みやすいように考える事も、自分の腸内環境を考える事も、結局全部同じなんだと。

ミクロもマクロも繋がっていると感じ、全てが調和するような、そういうバランスを探して生活の中で実践していきたいですね。