シェフ佐藤の食と自然治癒力PART.30~「胃腸が弱い人にはキャベツ」

甘党、麦好きは胃腸に注意

胃炎や胃潰瘍など胃腸疾患になると、病院ではストレスが原因と診断されて薬を処方されるケースが多いようですが、これではただの対処療法にすぎません。日々の生活でストレスをまったく感じないという人はそういないと思います。肝心なのは、食生活のあり方ではないかと私は考えます。

これまで私が相談を受けた、胃腸に問題を起こしやすい人に共通しているのは、普段から甘い食べ物や麦が使われている食品(パンや麺類)を好むということです。甘いものが好き、お酒が好きという人に限って胃腸が弱く、お通じもうまくいっていないということが多く見られます。胃炎や胃潰瘍、胃腸機能の低下を改善するには、胃腸に負担をかけない食生活を心がけることが第一です。

薬に頼る前に食生活の見直しを

胃腸に負担をかける食品として挙げられるのは、単糖類(果物・ハチミツ・チョコレート等)二糖類(砂糖・牛乳等)、肉や脂っこい魚などの動物性食品、動植物性油脂、カフェインを含む飲料、アルコール等です。これらは胃腸の働きを弱め、血液の流れを悪くします。これらの食品・食材を控えるようにし、また、化学調味料や食品添加物、人工甘味料も極力摂らないようにすることが改善への近道です。

慢性胃炎になって薬に頼ってしまうと、副作用により改善はさらに難しくなる場合があります。これを改善するには、胃腸に負担をかけない食事例えば、梅干を1個いれてゆっくりと炊いた玄米雑穀ご飯、根菜の煮しめ、海藻の味噌汁、漬物少々と梅干1個といったような野菜・海藻中心の食事をしばらくの間取り入れることです。

野菜の中でも、特にキャベツは食べる胃腸薬とも呼ばれ、キャベツに含まれるビタミンUは、胃腸の粘膜の新陳代謝を促し、傷ついた粘膜修復を助ける助ける働きがあり、胃弱体質の人に有効な食材です。体調がすぐれない時は、玄米粥と梅干、キャベツ料理少々だけでもいいです。

【ヘルシーなキャベツ炒め】

今回は、玄米雑穀ご飯に合う胃腸にやさしい料理を紹介します。油をほんの少量使うヘルシーな炒め物です。紫キャベツでもいいので、レシピを参考にぜひ試してみてください。キャベツは、生で食べるよりも蒸し焼きにするなど火を通した方が身体には有効です。また、キャベツのぬか漬けを少量食べるようにすると効果的です。

ヘルシーなキャベツ炒めレシピ http://ameblo.jp/szato/entry-11059394315.html