ちょっとでも安全、1gでも添加物・化学物質を減らしたい人のための「食べるならどっち!?」

本当は止めたいけれど、外食・コンビニ続きという方のバイブル

健康や美容のことを考えて、できるだけ添加物フリーでオーガニックな生活を心がけている方は多いですよね。けれど、やっぱり時々はお菓子に手が伸びたり、毎日自炊にも限界でファストフードや加工食品で済ませたくなる時はあるもの。

もちろん、100%健康的な食生活ができたらそれはいいこと。ですが、あのミランダ・カーでさえ、「8(健康にいいもの):2(自分を喜ばせるもの)」の割合で、好きなものを我慢し過ぎずにバランスをとっているそうです。「もう今日は不健康でいいや!」と思った時に、マイナスポイントをできるだけ減らすための福音書ともいえるのが今回ご紹介する。「食べるならどっち!?」(渡辺雄二著・サンクチュアリ出版)です。

「もう絶対コレ!」という信念がなければ、今はたとえばインスタントラーメン一つとっても各メーカーから同じようなものがたくさん販売されています。そんな数あるなかから、できるだけ添加物の少ないものがどちらかを教えてくれるというのが本書。

みんな大好きなスナック菓子やチョコレート、ヘルシー志向女子の定番・ヨーグルトや野菜ジュース、忙しい人の味方である栄養調整食品、自炊派は知っておきたい調味料など、掲載数はなんと200商品以上。特に街で見かけることが多い人気・定番商品のなかで比べてくれているのもありがたいところです。

もっとも危険なのは自然界にない添加物

ページをめくると、「へぇ~」の連続。ゼリーやガムといった商品別に2つ並べられ、原材料欄をチェック。どちらの方が危険な添加物が多いかをジャッジして、「食べるならこっち」と指南してくれています。特にお子さんが食べる(飲む)ならという前提で紹介されているものも多いので、お子さんをお持ちの方にもオススメですよ。

本書では添加物を2種類に分けています。
1) 自然界にまったく存在しない化学合成物質
2) 自然界に存在する成分をまねて、化学的に合成されたもの

そして、(1)の添加物がとりわけ問題であるとのこと。その理由は自然界に存在しないため、人体にどんな影響を及ぼすのかがはっきりとわかっていないということです。

特に注意をうながしているのが、発がん性や免疫への影響など、危険度の高い添加物として知られ甘味料として使われるアセスルファムK、スクラロース、カラメル色素、合成着色料〇〇号といったたぐいのもの。

今、ダイエット&ヘルシー志向でローカロリーを売り物にしている商品はたくさんありますが、痩せる、痩せない以前にローカロリー食品や飲料には上記の危険な添加物がたくさん含まれているものが多く、肝臓や腎臓といった解毒器官にダメージを与えかねません。

最後に注意点。本書のなかでは、2つの商品を比べてより安全性の高いものを「あえて、こっち」としていることもあります。くれぐれも、どんどん食べてください!というものではないので、ご注意を。
自分の健康を守るのは、やっぱり自分なんですよ。

「食べるならどっち!?~不安食品見極めガイド~」
渡辺雄二
サンクチュアリ出版
1,155円