シェフ佐藤の食と自然治癒力PART.17~「ダイエットは健康を重視して」

健康になるダイエット

肥満はいろいろな病気の原因にもなります。特に、幼児期からの肥満は様々な疾病の元となり、短命の兆候にあります。肥満の原因として肉類・卵・乳製品・動植物性油脂などの食品のとり過ぎが挙げられます。動物性食品をとり過ぎると筋肉が比較的固めに肥満し、筋も固くなります。最近のスポーツ選手にケガが多いのはこのためです。

食事を減らせば痩せると思い込み、食べないようにしようと間違ったダイエットをする人が多いようですが、これは逆効果な上に危険なことです。肥満の人は、早食いで間食を好む傾向にあり、おそらく食事はこってりと味付けした動物性食品、野菜は油炒めや生野菜が中心の人が多いのではないでしょうか。

肥満を改善するには、空腹を我慢して食べないで痩せようとするダイエットは避けて、満腹感の得られるダイエットを始めるべきです。それには、主食を玄米にし、副菜は野菜や海藻中心に。これに海藻の味噌汁とぬか漬け、梅干を添えるようにします。

調理には油脂類を使わないよう心がけます。例えば、油は使わず水炒りしたり、煮る・蒸す・焼くといった調理法にすると効果的です。また、味付けにはできるだけ砂糖やみりんを使わないようにします。

朝食は副菜よりご飯がやや多め、昼食はご飯と副菜がやや同量。夕食はご飯が少なめで、副菜の半分くらい。よく噛んで食べるようにすると少量でも満腹感が得られます。できれば、箸を置いて100回以上噛むとより効果があります。就寝前3時間は、お茶や水以外一切口にしないようにすること。私の経験から、夕食後お風呂に入る方が効果が上がります。

ダイエットのコツ

短期間のうちにダイエットしたい人は、第一に高タンパクである動物性食品、乳製品、豆類、油脂類を極力とらないようにします。高たんぱくにするとダイエットに失敗する確率が高くなるからです。人間の身体は高たんぱくなものを取り入れても体内でうまく使うことが苦手なので、植物性・動物性タンパク質など身体で有効に使われていないものを摂取しすぎても、脂肪となって身体に蓄積されるだけです。

注意したいのは、野菜であれば何でもいいと考えないことです。葉野菜、ウリ科の野菜、ナス科の野菜(トマト、ナス、ピーマン、ジャガイモ等)、蔗糖を持った野菜(ネギ、玉ねぎ、ニラ、にんにく)を控えるようにします。これらは身体を冷やす作用があるので、新陳代謝が鈍る寒い時期は特に控えます。

小麦粉やそば粉などの麦類は大豆と同じくグルテンが多く、摂りすぎると細胞が肥大する性質があり、身体を冷やす陰性の働きもあるので、摂りすぎには注意します。そして単糖類(果物・ハチミツ・チョコレート等)・二糖類(砂糖・牛乳)、これらを使ったデザートは摂らないようにしましょう。とくに、単糖類・二糖類は体内で脂に変換されるので、改善されるまでは控えるようにします。ダイエットを実践してスリムになったとしても、健康でなければ快適な生活を送ることはできません。病気ににならないダイエットを実践していくべきだと私は考えます。

【わかめのしゃぶしゃぶ】
きざんだわかめの新芽を15秒ほど湯通しして、酢醤油や酢味噌、いりごまをかけていただきます。さっとボイルした赤唐辛子を小口切りにしたものを好みで添えてピリ辛にしても美味しいです。残ったスープは、味噌を溶かして味噌汁に。わかめのしゃぶしゃぶレシピ http://ameblo.jp/szato/entry-10480165512.html
海藻には、海藻多糖類とよばれる独特の糖質が含まれており、その多くは粘性です。この多糖類は、腸内で食物繊維として作用し、腸内で分解されて作られたガスや酸などによって大腸のぜん動を促して排便を早める働きがあります。海藻の中でも、ひじきと昆布は身体を温める陽性の食材です。低体温ぎみの人にもおすすめします。ひじき・昆布と根菜の煮物レシピ http://ameblo.jp/szato/entry-10444740723.html
私がすすめる玄米菜食を朝・昼・晩と続けていくと、胃腸の調子が快適になり、便は1日2回~3回になります。そして徐々に身体が快適になるのが実感できるはずです。