私の心を虜にした 「1分で感動」の吉永圭佑さんPART.3

この連載は、今現在日本で最も支持者の多いFacebook「1分で感動」を書いていらっしゃる吉永圭佑さんにインタビューさせて頂いたものを、数回にわたりご紹介するものです。ほぼ1000日間、図書館通いを続けた吉永さんの大学生時代。地道な努力がいかに大切か、「1分で感動」の支持率の秘密が見えて来たpart2。私の感想を交えつつ、吉永さんの言葉には「」を入れて、決して誤解の無いように伝えたい。吉永圭佑さんから受けた感動を、皆様とシェアできたらいいなぁと心から願います。

文責:遠藤明美(TRINITY編集長、癒しフェア実行委員長)

―大学入学後、全然遊んでなかったにもかかわらず、その後サークルまで作られたんですよね。少し不思議な気もしますが。
「そうですね、ちょっと変わっていて。もともと大人しい性格のまま高校まで来たんですけど、大学でたまたま同じクラスになった友達が、ホント変わった方だったんです。社会人になって、世間を経験してからもう一回大学で勉強したいと戻ってきた方なんで、同じクラスなんだけれど4つ年上なんですよ。社会人経験が豊富なだけでなく、すごく魅力的な人。顔はイケメン、話は面白くて、頭も良くて、スポーツ万能っていう出来杉君タイプで、はじめて同じクラスになった時、『こうゆう人、世の中にいるんだ、面白いな』と思って。で、その彼とよく遊ぶようになったんです。結構厳しいことを言う友達で。『今日こんなことあったんだよ』という話をしていたら、こっちはあったことを言うだけなんですけど、『え? お前、オチは?』とか、『オチのない話をしていいんだっけ?』とか結構言ってくるんですよね。その彼がすごくいろいろ厳しいアドバイスをしてくれましたね。たとえば、洋服も『それ、ダサくてオタクっぽいからやめろ』とか、みんなでカラオケ行った時に入れる曲とかも、あまり皆が好きじゃない曲とか入れると『お前、それだとオタクにしかモテないぞ』とか。ずーっと遊んでいたので、彼ともやっぱり1000日くらい一緒にいて。で、段々その性格がうつって来たんですが、まあ就職活動始めた頃も彼女が欲しいという話をしていたら、『じゃあサークル作れ』っていうことを言ってくれて、『それもいいな』と思ってサークルを作りましたね」

―それはお金を儲けることも視野に入れたサークルだったんですか?
「いや。全然ないです。むしろ赤字でしたね。お花見したりとか、ボーリングしたりとか、バーベキューをしたりとか。でもシャイな自分が、サークル作って、幹事になって。40人くらい集まってやっていたんで、最初の出だしとしてはすごく良かったと思います」

 

 

―大学卒業後、コンサルティング会社に入られたんですよね。
「あの頃は忙しかったですね。僕の世代はコンサルティング会社って凄く人気だったんですよ。なんか皆憧れていて。そのなかでもちょっと小さい会社なんですよね。規模が50人以下の会社で。知らない会社だったんですけど、社長がすごく熱い人で、もともと沖縄出身の顔も濃い方で、ナンパが好きな人なんですよ。そのナンパの時に培ったしゃべりを活かして、そのまま本土で営業やったらナンバー1になって、自分で会社を起こしている方なんです。その方の話を聞いていたら惹かれてこの会社に入りましたね。ただ、やっぱりコミュニケーションが僕は苦手で。営業とか全然ダメで。で、入って1カ月で営業部署はクビだって言われました。ただパソコンは好きだったので、システム部門に移ったんです。システム部門といっても僕とちょっと太った先輩の2人だけ。その2人だけでソフトを開発していましたから、もう忙しかったですね。週7で働いて、朝の8時半から夜12時まで。ただ僕はこの会社を全然ブラックだとは思わないんです。ベンチャーで、なおかつ自分もやっぱり生産性が低かったですから。納期とかの関係で、8時半から夜12時で食事の時間を除いても15時間は働いていましたね。日曜日だけは夕方に帰れましたが」

 

 

―インタビューをしていて感じたのは愛情。記事では伏せましたが、4つ年上の友人のお名前も「○○君と言いましてね」など、発する言葉の細部に、その人に対する優しさをにじませる。コンサル会社の話の時もそう。昔の会社のことでも、あのとかそのとかではなくて、「この会社」と表現した。強烈な忙しささえ、人生の栄養ととらえる感性。文章では表現できていませんが、彼の声の調子や表情、態度から察するに、吉永圭佑さんは、そういった考えを自分に強いているのではなく、習慣化することで体得しているのでは? 次回はいよいよ「1分で感動」の話に入っていきます。

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<Information>
吉永圭佑さんが、3月30日(土) 「癒しフェア2013 in Osaka」に出演されます!
出演時間: 13:30~14:30
場所:大阪ATCホール 「癒しフェア2103 in Osaka」会場内

貴重な講演会を行いますので、ぜひご参加ください。
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