シェフ佐藤の食と自然治癒力PART.5~「身体の冷えが病を引き起こす」

年々低体温の人が増えています。中には、34℃台という、水銀計では計測不能の人もいます。低体温症で体温が昼よりも夜の方が高い人は、血液を汚す食品(砂糖、化学調味料・食品添加物、果物類)やマーガリンやショートニング、あるいは薬・サプリメント等を多く摂っていると考えられます。そしてこのような食生活をしている人は決まって低血圧です。

体温は、朝・昼・晩食前30分前にできれば水銀計で左右の脇の下を5分間ずつ計測します。目安として、朝は36.3~36.4℃。昼は36.6~37℃。夜は36.5~36.6℃。左の方が若干高めの方がいいです。左より右が高い人は、病を患っている可能性があります。また、朝の体温が35℃前後で、夜に向かって体温が上昇する人は、身体に何らかの問題を抱えていると思われます。 子供では37℃くらいで、やはり左が若干高めが理想といえます。左右同じ結果になった人も、予兆がなくても病の手前(未病)と考え、早いうちに食生活を改める必要があります。

日頃から体温が低い人は、砂糖や果物、小麦、乳製品、生野菜、葉野菜など身体を冷やす食品はなるべく摂らないようにするべきです。身体の冷えは、ガンを始めとした様々な病気の引き金ともいえます。また、不妊症の人が増えている原因の一つとしても低体温が挙げられます。根菜でも、生や漬け物は少量にし、長時間煮た根菜や海藻を摂るようにして身体を温める食生活を心がけましょう。

 

レンコンの梅煮
薄切りにしたレンコン、自家製梅干、切り昆布を土鍋に入れ、自然水を加えて長時間煮た料理です。昆布と梅干を使うことで、根菜が持つ多糖類が単糖化し、砂糖を使わなくても自然の甘味を引き出すことができます。また、煮れば煮るほど有効な栄養素が体内に吸収されやすくなります。この調理法は、レンコン以外の根菜(大根、人参、ゴボウ)にも応用できます。ゴボウは、特に甘味が強くなります。
レンコンは、インド原産の根菜ですが、日本では古くからから食されてきた食材で、薬効成分が含まれています。咳が止まらない時や喘息の発作が出た時は、レンコンを皮ごとおろして絞り汁を作り、少量を飲むようにすると咳を沈める効果があります。また、咳が続く時は、糖類や人工甘味料、乳製品等を摂らないようにすることです。

▼レンコンの梅煮レシピ
http://ameblo.jp/szato/entry-12104099599.html
▼ひじき・昆布と根菜の煮物レシピ
http://ameblo.jp/szato/entry-10444740723.html

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