アトピー改善 PART.4「ハチミツの効能」〜アーユルヴェーダとハチミツ

アーユルヴェーダにはとても厳格なハチミツの食べ方についてのルールがあります。
また、ハチミツの採取方法でもその性質は異なり、使い道を分けています。
ルールに則って摂取すればとても素晴らしい恩恵を得られ、間違った食べ方をすると体に害を及ぼします。
ハチミツは摂り方によって薬にも毒にもなるのです。

ハチミツのルール

・かならず生のものを選ぶ
・純粋なものを選ぶ
・食べる時に40℃以上の熱を加えない
・空腹時に単独で食べるのがベスト
・食べ合わせに気をつける
(肉や卵のタンパク質、酸味のあるフルーツとの相性はよくない)

アーユルヴェーダでは何千年も昔からハチミツとタンパク質の相性が悪いことを分かっていました。
果糖が主成分のハチミツはタンパク質と結合して、消化吸収不能の異物(AGE)になり体に害を及ぼすことを経験で知っていたのです。
だから、純粋なハチミツを選び、単独で摂取し、当然胃の中は空っぽの方がよいのです。

もう一つ注意しなくてはならないのが、ハチミツは加熱してはいけないということです。
熱い紅茶に入れることや、焼き菓子や料理に使うことも控えるべきです。
アーユルヴェーダでは次のように説明しています。
ハチミツはもともと熱を帯びたエネルギー(ピッタ)の性質を持っています。
通常砂糖などの甘いものを食べると体は冷えますが、ハチミツは甘味の中で唯一体を温める作用があります。
すでに熱の性質を帯びたハチミツにさらに熱を加えるとピッタが過剰になり、消化できない異物に変化します。
体にとっての異物とは普通冷たくネバネバしている質を指し、体温を上げることによって浄化できますが、ハチミツによってできた異物は、すでに熱の質をもっているので
体の熱を上げても浄化できず、とてもやっかいなものになります。
そして、体の組織を破壊するようになり、癌などの重い病気をつくってしまいます。

ハチミツとアトピー

アーユルヴェーダの薬屋さんでは薬草と一緒にハチミツも売っています。
ハチミツには薬効を体の隅々にすばやく運ぶというはたらきがあります。
薬草とハチミツを混ぜ合わせて飲むことがよくあります。
ハチミツは食べるとすぐにオージャス(生命活力素)に変わり、体を元気にしてくれます。
そしてハチミツには温める作用があるので、体に蓄積されたアーマ(毒)を浄化し、巡りをよくしてくれます。

私はアトピーが重症化して寝込んでいたときに、ハチミツと岩塩とミネラルウォーターだけを口にしていました。
50時間くらい寝込んで、ようやく立ち上がりました。ものすごく腹が減り力は出ないのですが、体が軽く「気」が充実した感じが得られました。

ハチミツの効能

効果があるものには、注意点もあります。その注意点さえ守ればハチミツは素晴らしい自然からの贈りものとして、私たちのに恵を与えてくれます。
アトピーと同じ質の病気に糖尿病があります。どちらもカパ(水のような性質)のエネルギーが悪化した病気です。
昔から糖尿病の治療にハチミツが用いられてきました。
アトピー性皮膚炎の改善においてもハチミツは心強い味方となってくれるはずです。

アトピー改善法のおさらい

アトピーは習慣によって蓄積されたアーマ(毒)です。
ハチミツを食べれば治るとか、お白湯を飲むと治るとか、そういうものではありません。
1%改善する方法を100個積み重ねる作業です。
そしてそのプロセスこそが重要なのです。
そのプロセスにより、ベターなものを選ぶ能力が磨かれ、どんどん病気から遠ざかります。
より良いモノ、より良い環境、より良い人、より良い本などに出会っていくことが大切です。
ハチミツも値段が高い、丹精込めて作られた本物を選びましょう。
食べた瞬間に「今まで食べていたハチミツは何だったのだろう。」と思えるくらい、美味しくて体に染み渡るものを食べてみてください。