「蒼月紫野の石と幸せに暮らすHappyLife」パワーストーン生活をステップアップ!PART.8

Hello!蒼月紫野です。ハインリヒと名付けられたアメジストファントムの精霊と、石初心者さんは同じ夢をみていました。まだ石初心者さんは、ぐっすり眠っていますが、そろそろ起きなければいけない時間……。

お気に入りの曲がタイマーでスイッチオン。その音楽を聞いて石初心者さんは目が覚めました。枕元のアメジストファントムのはいった小袋をみて、くすっと微笑しました。すてきな夢だったな。ハインリヒはもう起きてるかな……?

「おはよう、ハインリヒ」
「マスター、おはよう」
「昨日の夢おもしろかった。ハインリヒは?」
「僕も楽しかったよ。さ、そろそろ朝食つくって会社でしょ?」
「あ、そうだね。鞄のなかにいれるね~。」
ハインリヒは通勤用鞄のなかにいれられました。少しのんびりしようとしたハインリヒは鞄のなかをみて割合傷つきにくそうな場所に入れて貰ったことに気がつきました。
「マスター、優しいな」
そう呟くと、目を閉じ眠りの体制に入りました。

石達は必要が無いときは力を溜めようとするためスリープモードに入ることが多いのです。そしていざマスターが力を必要としているときは、その溜めている力を放出して手助けや応援をします。突然いい考えが浮かんだり、遅刻しそうだったのにぎりぎり間に合ったというのは石達のおかげかもしれませんね。力を放出したあとは疲れているので、ここでも浄化してあげると石は元気をとりもどし、またエネルギーを取り込む状態に入ります。でも石の意識はいつでも起きられる状態なので声をかけたりしても大丈夫です。

今日からまた一週間かーと朝食を食べながら石初心者さんは考えていました。ハインリヒもいるし元気でがんばろう、と一週間の目標をたてました。

こういう時は石にあらかじめ語っておくとサポートしてくれたりします。その石よりそのジャンルが得意な子がいる場合は、その石に役割をお願いしたり、家にいないようなら他の石を呼び寄せることもあります。石が石を呼んでしまうのは割合ありますが、散財にだけは注意です。本当に必要な石だけを買うようにしましょう。何事も程々がいいのです。

さて支度をして石初心者さんは会社に向かいます。いつものように満員電車なのですが、ふとハインリヒが気になりました。もしかして袋だけに入れてちゃ危ないかもしれない、傷つくかもしれない……。ナニカでくるめばいいよね、と思ったとき思いついたのは脱脂綿でした。昼休みか帰宅するときに脱脂綿を買って帰ろう。そう決めました。

石初心者さんは昼休みに脱脂綿とガーゼを購入。脱脂綿をガーゼでくるむ予定です。でも人の目があるので会社ではくるめませんから退社時間まで我慢です。一方でハインリヒはマスターの心遣いが分かり感謝のエネルギーを送りました。

「あれ、疲れがとれた気がする……」
「マスター、僕だよ。驚かないでね」
「ハインリヒか。居心地はいい?大丈夫?」
「うん、大丈夫。香水がボトルで入ってるからちょっと香るけど」
「あー昼休みつけようとおもってて忘れてたぁ」
「小分けしてもいいかもね、これ割れたら大変だもの」
そう言いハインリヒはくすっと笑いました。
「さあ仕事に集中して」

集中したのがよかったのか、今日は定時で帰れそうです。課長のハンコももらい、無事お仕事完了。
「お先に失礼しまーす!」
「お疲れ様でしたー!」
石初心者さんはにこにこしながら帰宅の途へ。帰りの電車はあまり混んでいないので運がいいと座れることもあります。今日はたまたま座れたのでゆっくり文庫本を読みました。なんだか今日はいいことがたくさんあった気がするなー、と思いながら。家に帰ったらハインリヒを脱脂綿で包まなきゃ。そんな思いで電車に揺られていたのでした……。

次回は石を安全に持ち運べるような細工を石初心者さんが行います。どんな感じかは次回までのお楽しみです。ではまた来週お会いしましょう。

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