「蒼月紫野の石と幸せに暮らすHappyLife」パワーストーン生活をステップアップ!PART.9

今回は石の持ち運び方についてです。上手に持ち運べば石が損傷することはありません。ただ、石によっては触るだけで崩れるようなものがあるので、そういう石は鑑賞専用として家の中においてくださいね。

石初心者さんはハインリヒをうまく包めるくらいの大きさに脱脂綿を切り取ります。その脱脂綿をガーゼにくるんで出来上がり。簡単ですし誰にでも出来ますね。
まずは試しにハインリヒを脱脂綿でくるんでみました。そしてお店でもらった袋の中へ入れてみました。
「どう、ハインリヒ。居心地とかどうかな?」
「気持ちよいよ、あたたかくてふわふわだね」
これなら傷つきそうにないかしら?という石初心者さんにハインリヒが言いました。
「もう一ついいテクニックを伝授するよ」
「わーなになに?」
「僕がまだ地中から掘り出されて、日本に向かう船の中にいく直前の事なんだけど、僕ら石を好きな人が一緒にいてね。買い付けの業者さんなんだけど、僕らとがってる子の頭に練り消しゴムのようなものをつけてくれたんだ。ミネラル何とかっていってた気がするんだけど、それで頭を保護してくれたんだよ」
「そうなの。ちょっとPCで調べてみるね」
“練り消し 鉱物”で検索するとミネラルタック、という物が出てきました。ハインリヒに聞くとこれで間違いないというので一つ購入。
「これが届いたら頭につけてあげるね」
「有難う、マスター!」

ミネラルタックはネット通販で私は購入していますが、店舗に置いてある場合もあります。よく練ると粘度がましてくっつきやすくなるので、石のとんがった部分につけたりします。
石のディスプレイなどにも使えますので石好きなら持っていて損はない品です。練り消しで一度試してみるのもありでしょう。それで感覚をつかんで、ミネラルタックに移行もありですね。

ハインリヒは優しいマスターの心遣いに感謝しました。またひとつ絆が強くなった気がしましたが、ハインリヒは内緒にしておくことにしました。
「これで毎日枕元において寝ても大丈夫だねー」
「通勤時でも平気そうだね。マスター、本当に有難う」
石初心者さんも嬉しい顔、ハインリヒも嬉しい気持ち。二人は幸せな時間を共有したのでした……。

そして夜は更け、ハインリヒも石初心者さんも眠る時間がきました。
「ねぇマスター」
「なに、ハインリヒ」
「今度自然のなかに連れて行ってよ」
「公園とか?それとも本格的な自然の中?」
「電車で行ける範囲内で、できれば沢山、緑がある場所がいいな」
「考えておくね、いくつかそういう場所知ってるから」
「うん、よろしくね」

自然の中は石が行きたがる場所の一つです。石をなくさないようにして自然の中で過ごすとよいですよ。石もリフレッシュできます。

「マスター、おやすみ」
「おやすみ、ハインリヒ」

今夜も二人は仲良く眠りました。どんな夢をみるのでしょうか……。

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