ホリスティックケア・プアマナの宇宙の法則・身体の法則 PART.4~魂を阻むもの②「心は嘘をつく」

横浜で女性のライフステージに合わせた鍼灸・美容鍼灸・疏泄マッサージの施術をさせて頂いているホリスティックケア・プアマナ(puamana)です。

さて、前回の記事で新しい概念は各人の持っているドグマ(常識、既存の概念、教義など)と戦わなければならない、と申し上げました。

ストレスが多くの病気の原因になるという研究がされるようになってから、心(マインド)と身体(ボディー)が相互に影響し合っているということは一般にも広く認知されるようになりましたが、一部の医療従事者から次第にそれだけでは不十分であり、目には見えない精神・霊性をも含めたケアをしていくことが必要なのではないかという考え方から、ホリスティック医学という理念が広まっていきました。

この、精神・霊性(スピリット)という言葉は宗教や霊現象などと混同されがちですが、ホリスティック医学でいうスピリットは、人間の魂、あるいは潜在意識や深層心理などを含めたものを指しています。

私は、この3つの要素は、以下のように置き換えることができるのではないかと思っています
ボディー : 現実の自分
マインド  : 理想とする自分
スピリット : 本来の自分

人は成長していく過程で、理想と現実を埋めていくという作業をしながら、少しずつ自分というものを確立していきます。しかし、その途中には予想外の壁が待っていることがあります。
それは、理想だと信じてきた自分、自分の本当の姿や望みだと信じていたものが、実は自分の本心から出たものではなかったという自己からの裏切りです

なぜそんなことが起こるのでしょう?
自分の望みは自分が一番よくわかっているはず。
ところが、心は嘘をつくし、心は騙されやすいのです。

そのことに気付くひとつのきっかけとなるのが「病気」です。
人は病を得ると、今まで自分の心だと思っていたものが実は自分の本当の望みを映したものではないことに気づくことがあります。

今まで自分の望みだと信じて行動してきたこと、つまり心に従ってきたと信じて追い求めてきた理想の姿は、常識や環境による教育によって自分にも周囲の人々にも波風を立てず、期待を裏切らない人物像を具現化したものだった、というわけです。

一時期、『心は何処にあるのか』という議論が盛んになった時期がありました。字面から推測すると心臓にあるように思えますが、当時の結論は「脳にある」ということでした。

脳は 学習によって判断を下すわけですから、心が脳にあるのなら、選択の基準はより確実で間違いや危険がないもの。また、少しでも自分や周囲に平和や利益をもたらすものになるでしょう。当然潜在意識、本来の願望、とは別のものになります。

ある、がんの患者さんにとっての心の選択は、『親の期待に応える』自分でい続けることでした。
家族のなかでも学校でも会社でも、自分を抑えて人のご機嫌を伺うこと。
会社生活では上司の機嫌と営業成績を何よりも優先すること
確かに周囲には平和と利益をもたらす生き方です。
そう、自分以外の周囲には……。

こうした生き方は褒められこそすれ、決して社会からも非難されることはないでしょう。しかしこの方は、これこそが、がんをつくった原因であると余命宣告後に気付き、そこから自分の本当の望み、魂の声に耳を傾け始めました。そして生活を変え、余命宣告の年月をはるかに超えて現在も元気に活動し続けています。

心も脳も騙されやすい
しかし身体は、魂から離れていく心の嘆きを正確に反映していたのでした。

魂の声こそが本来の自分自身の望みだとしても、社会的な役割を持った大人が好き勝手なことはできない。そう考えてしまう方も多いでしょう
自分本位だとあきらめていた生き方が、本当に周囲にも平和と利益をもたらさないものなのか?
病気になる前に、もう一度考えて見るのも良いかもしれません

次回は、いよいよ「ありのままのあなたを愛する」です。

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