アクエリアス時代の主流になる「エソテリック・ヒーリング」とは? PART.10

前回、エソテリック・ヒーリングは「人間の世界を超えた神の世界(ハイアラーキーやシャンバラ)からのエネルギー(光線)を伝導」する(ような存在になる)ことにより、可能になる、と書きました。

ハイアラーキーについては、第5回目に簡単に触れましたが、シャンバラという言葉は初めてだったので、今回はその辺を説明したいと思います。

神智学では、私たちが住んでいるこの地球も、私たち人間同様、いのちをもった生き物であるとしています。
というと、すぐに「ガイア」という言葉を思い浮かべられるかもしれません。
確かに「ガイア」も地球生命といえるものですが、地球にはそれより重要な生命の様相があります。「ガイア」が“物質的”な地球生命であるのに対し、“霊的”な地球生命の様相があるのです。
これは、ほとんど議論されてこなかったことだと思います。

つまり、「ガイア」は人間であれば肉体にあたり、現在、環境問題が深刻になってガイアへの意識が高まっているのですが、真の人間が肉体ではなく“魂”あるいはそれよりもさらに高い“霊”(神智学では“モナド”という言葉が使われます)であるといわれるのと同じように、真の地球は霊的な地球生命(“地球ロゴス”という言葉が使われます)なのです。

このとき、人間(=ミクロコスモス)と地球(=マクロコスモス)の間には、相似的な対応関係が見られます。
人間が、肉体を含む最低の様相としてパーソナリティーと、それを導く魂、さらにその魂を導くモナド、という3重構造をしているのと同じように、霊的な地球生命も、最低様相としての人類と、それを導くハイアラーキーの上に、さらにそれを導くシャンバラとよばれる最高位の霊的グループによって構成されている、というのです。

人間    :モナド―― 魂 ――パーソナリティー (――肉体)
地球ロゴス:シャンバラ――ハイアラーキー――人類 (――ガイア)

という関係が成り立ちます。

ハイアラーキーに関しては、キリスト教の聖書では「神の御国」という言葉で語られてきました。
一方、シャンバラに関して東洋では、シャングリラという名前でも呼ばれてきて、「チベットの地下にある桃源郷」というような話もありますが、神智学~アリス・ベイリーでは、ゴビ砂漠の上空に存在する、と言われています。

ただ、存在するといっても、非常に高い次元のエーテル層にあります。前回までお話したエーテル視力にも様々なレベルがあるため、ちょっとオーラが見える、というレベルでは、残念ながら見えません。
やはり、霊性を高めないと、そういう神聖な存在との交流は不可能です。そのためには、特殊なトレーニングをするのではなく、普段の日常生活の中で少しずつ意識を磨き、高め、それをキープしていく地道な歩みが、一番必要なことなのです。

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