ライフスタイルデザイナー高橋克彰の“ウェルネスのセンスを磨く” PART.2~ウェルネス・ライフスタイルとは?

僕が提案する「ウェルネス・ライフスタイル(Wellness Lifestyle)」。
Yahoo!翻訳にかけると、「健康ライフスタイル」。
そもそも健康とは何なのでしょうか?
これが腑に落ちていないと話は先に進めません。

一般的に健康というと、80%以上は「身体の健康」のイメージでしょう。
大きな病気やケガにかかっていなくて、肉体的に問題のない状態(Physical freedom)。
良くてそれに「メンタルの健康」がプラスされる感じでしょうか。
「健康」については僕なりの定義を持っていますが、その軸にしているのは、下のWHO(世界保険機関)の健康の定義です。目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。

“Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity. “
(健康とは、単に病気や病弱な状態にあることではなく、肉体的にも、精神的にも、霊的にも、そして社会的にもすべてが満たされた状態である。)

これは僕の解釈で日本語に訳していますが、これって「幸福」の定義とも取れませんか?
人それぞれ求める幸福は違います。
お金、恋人、仲間、ペット、オシャレ、スポーツカー、でっかい家、老後の安定、スポーツ、睡眠、あり余る時間、などなど……。ただその中において、健康は、幸福においてすべての人が求める共通の最重要ファクターであることに、誰しも反論の余地はないと思います。
もっと強く言えば、「幸福=健康」と言っても過言ではないと僕は思っています。

ちょっと話はそれましたが、健康とは、
「単純に病気や怪我がない、ということじゃないんだよ!すべてがホリスティックに(包括的に)満たされた状態なんだよ!」ということを覚えておいてください。
この感覚だけで十分です。
WHOの定義を覚える必要はありません。
僕も覚えていません。
インターネットで検索しました。

このWHOの定義はとても的を射ていると僕は思っていて、僕がウェルネス・ライフスタイルを語る上で根幹をなしています。

ちょ、ちょっと待てよ、と。
「ヘルス(Health)」と「ウェルネス(Wellness)」とは何が違うんや?
僕もよくぶち当たった壁です。
この言葉の定義の違いはWHOでもなされていませんが、登山に例えることがあります。

例えば富士山の5合目より上は病気ではなく回復された状態(Health)とすると、
5合目より下は病気の状態(Disease)、
1合目は死の状態(Death)
10号目は最善の健康の状態(Optimal Health)
とし、上に登れば上るほど健康の状態は良くなるわけです。
この山を登るプロセスをウェルネス(Wellness)と言えばわかりやすいでしょう。日本語にすれば「健康増進」「健康維持」とも言えるでしょうか。健康レベルの高い状態を積極的に求めていく姿勢です。
ウェルネスという言葉は人によって捉え方が違いますが、1つの解釈として覚えておいていただきたいと思います。

では、また話を戻して、僕が提案するウェルネス・ライフスタイルとは、
“心身ともに健やかに、社会的交流も豊かで、経済的に自立していて、人間らしい文化的な営みができ、それらすべてがいいスパイラルとなるライフスタイル”

英語でカッコよく表現すると、
“Physically, Spiritually, Socially, Financially, and Culturelly connected Liftstyle”と表現するのでしょうか。
そしてここで大事なのが、「いいスパイラルとなる」ことであり、これら5つのファクターは相乗効果的に連携して高め合っています
ここは次回以降に具体的な例をいくつか出していきます。

僕はこのウェルネス・ライフスタイルの5つのファクターにおいて、1つの柱に「経済」を入れています。
では「健康」と「経済」はどのような関係にあるのでしょうか?
それは……次回で☆