セドナから愛をこめて「アイル・グラハムの光日記」 第7回

セドナは夏まっさかり

真っ青な空とジリジリ照りつける太陽がまぶしい

昼間はゆうに30度を超してしまう暑さ。生卵を車のボンネットの上に割って乗せたら、数分後には半熟になるだろうな……と思う。日中の暑い時間帯の午前11時くらいから午後4時くらいの間は、プールや小川で水遊びをしたり、ショッピングをしたり、ヒーリングやマッサージを受けて過ごしている人たちが多い。人気のハイキングトレイルでさえも閑散としている。

 

その時間帯をはずした朝と夕方は日差しもあまり強くなく、
ときどき涼しい風も吹くので、十分にハイキングを楽しむことができる。そして日の入り後は、かなり気温が下がる。砂漠気候なので、昼間と夜の寒暖の差が激しく、薄手のサマーカーディガンを羽織ってちょうど良い感じに涼しくなる。きれいな星空をゆっくりと眺めながら夜を過ごすのに良い季節。

今年から変な小さな虫が発生していて、皮膚を刺してくる。すごくかゆい。蚊が刺したよりも赤くなって痒みが続く。去年までは、誰かに「セドナって虫よけがいる?」と聞かれると、「刺されないから、いらない」と答えていたが、今年からはそう言えなくなってしまった。何かが変わっている……。なんだろう。

 

この夏、セドナにいらっしゃる方は虫よけを持ってきてくださいね(笑)

セドナの真ん中を流れる小川オーククリーク

この川には隣町のフラッグスタッフにあるサンフランシスコ・ピークス(霊山)の雪解け水が流れ込んでいる。

そしてところどころで湧き水がそこに混ざり込んでくるので夏でもかなり冷たい。小川の中に入れるとヒヤっとする。何かがスキッと抜ける感じがする。とても気持ちが良い。浄化される感じ。まるで禊(みそぎ)のよう……。この小川は浄化と癒しの川と言われている。

サンフランシスコ・ピークスは、万年雪をかぶった火山。カリフォルニアの北にあるマウント・シャスタととてもよく似た景観をしていて、ホピ族のカチーナという神様が住んでいる山でもある。カチーナは1年の約半分をこの山に住み、約半分をホピの村に住むと言われている。カチーナがホピに滞在している間は、ホピの村では毎月カチーナダンスをしてカチーナをたたえている。この小川の水はカチーナの神様のエナジーをたっぷりと含んだ水なのである。癒されるわけである。ホピの居留区はこの山からさらに1時間半ほど北東に車で行ったところにある。
今の季節、暑い日中は小川での禊をお勧めします。
入った後のすがすがしさをぜひ実感してくださいね。ちなみに……水着は、セドナのアウトレットモールの中にある「Tommy」と「GAP」で、日本よりも手頃なプライスで買えるので便利です(笑)今は、雨季に向けて、暑さがどんどん凝縮しているところ。でも、その凝縮している暑さも過ごし方によってはかえって楽しく快適に過ごせる。そしてセドナはもうすぐ雨季に入る。雨季は午後の数時間にスコールが降り、その後は、雨上がりのすがすがしい中、ハイキングを楽しめる。1年中楽しめるセドナ、いつでも今だと思うときにいらしてくださいね。

 

 

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