ヨーガ療法士カタオカマリコさんによるコラム「ボディワークとヨガ」PART.4

ヨガもボディーワークも一流は、施術や指導で結果を早急に出すのではなく、今抱えている問題はなぜ生まれたのか? そしてそれらを丸ごと引き受けながら、しっかり問題と向き合う力を養い、自発して、自立して改善していこうという気持ちをサポートする事なのです。

セラピストが全てを担ってしまう事は、その目の前の症状の改善が一時期は止まるかもしれませんが、永遠にという事はなかなかありません。結局自分の病気や怪我や何かしらの問題から学ばなければ、せっかく病気が気づかせに来てくれたのに、学びの瞬間を棒にふってしまうのです。

気付いていく事が人生を変えていく始めの一歩なのです。
気づきもしないで症状だけ消されると「愚かな奇跡」という名前がついてしまいます。


あるボディーワークの本で「奇跡とはもっとも学ばない愚かな出来事」だと記載されていました。
転んで、考え、気づいて、そして立ち上がる。

これが魂の生き方。
人間として生きながら、最終的に魂の知恵で生きていく事が後悔のない人生だと思います。

結果はあくまで通過点。
結果が全てだという考え方もまた、人の永遠の幸せから離れてしまいます。
成功が幸せと必ずしも直結しません。

幸せを感じる事があまりにもないと、人は気持ちを負に持って行きがちで、気が病を作るという言葉の通りになってしまいがち。
成功ではなく、できれば後悔のない人生を。それなら、きっと条件関係なく平等ではないでしょうか?

私達の長い旅路に、たまに訪れる通過点が結果です。成功はたまたま信号が青だったという話です。
赤の時もあり、青の時もあり、どのルートを通ってもこのリズムはどこにでも存在し、それを知って生きるか、青だけの道を探しすぎて、前に進む事自体を忘れてしまっていないか今一度考える時も、体や心に問題をきたす瞬間なのかもしれません。

去年、ヨーガセラピーの学会で岡山から来た医師が残した言葉にとても感銘を受けました。

「病気は自分が作るもの、病気は自分が治すもの」

そう、セラピストが癒してあげたい、治してあげたい、助けてあげたいと過剰に思っている場合もまた、相手の自立を奪ってしまうのです。

皆さんが関わるボディーメンテナンスは大丈夫ですか? 腕が良すぎて、あなたの自立を奪ってはいませんか?
それはパワーストーン、占い、カードセラピーその他、同じ事です。あなたが信頼している人は、あなたが考える隙間を作ってくれていますか?

貴方の大切な人生の決断を簡単に人に明け渡さないように。
もし、失敗してもいいから、貴方が決めた事を行動に移し始めた日から、その小さな積み重ねが自信となり、自尊心を高めてくれるのです。

なにかができているから自信がある、ではなく、自分で決めた事を信じて選択と活動していく積み重ねなのですよ。

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