「え? そうだったの?」 ~ 妻が神様に聞いた意外な話 ~ ②

どうもー、霊能者を妻にもつ夫、望月優次でーす。
今回は、彩楓に霊視で得たビジョンをイラストにしてもらいました。
2柱の神様のビジョンです。

それではそのイラストと共に、例の①の続きでーす。

 

■ 石木野日ノ姫(イワキノヒノヒメ)かく語りき

私は、妹の木花咲耶姫と一緒に、ニニギ様の元へ嫁がされました。
これは父が決めた事で、私の本意ではありませんでした。
ニニギ様は、内面と態度に差がある方で、そういうところが私は嫌でした。

しかし父が我ら姉妹をニニギ様の元に嫁がせるのも、戦略的に理解できる事なので従ったのです。
私と妹が、ニニギ様の元へ降り立ったとき、ニニギ様は私に畏怖されました。
心の中を覗かれることを恐れ、近くにいられては困るということで、私だけを追い返しました。

私はこのとき、安心し良かったと思いました。
本意ではない相手と結婚せずに済んだのですから。

しかしそのため、本来人間に渡されるはずの恩恵が減ったのです。
父は、妹の華やかさと儚さ、そして私からの恩恵を人間に与えるために姉妹で嫁がせたのに。
ニニギ様は恐怖心からそれを手放してしまったのです。

神界に帰った私は、その後、内面をしっかり見合える真実の愛で別の神様と結ばれ、幸せに暮らしました。
そして神界から妹を見ておりましたが、妹は、ニニギ様の元で苦労し可哀想でした。
ニニギ様の嫉妬や疑いが酷かったのです。

だから私は妹を、一旦殺して取り戻し、神界で蘇らせました。
神界に戻った妹は、たくさんの木や花を咲かせ復活し、そこで幸せになれたのです。

物語は一気に脳に転写されてくる。
それをしっかりと受け取り、咀嚼して言語に翻訳しながら、3次元に残してある意識の一部で手を動かしメモを取る。
神界と繫がっているのだ。

いつもの霊視をするときよりさらに高次に意識が飛んでいる。
その状態で同時に肉体を意図をもって動かすのはとても疲れる。
しかし情報量が多いと、どうしてもメモを取らなければならない。

寝起きの瞬間は、さっきみた夢を覚えているが、歯を磨いている間にすっかり思い出せなくなってしまう。
しかし、起きてすぐにメモをとっておけば、そのメモをみるとすべてを思い出せる。
それと似ているかもしれない。

石木野日ノ姫様は、物語を伝え終えてから、今度はクライアントさんへのメッセージを伝えてくれた。
その情報量もまた大きかったが、しっかりと受け取った。

一通りの霊視が終わり、メモの情報を整理し、やっと一息つくことができた。
ペットボトルの水を口に含むと、まだ脳が霊視モードの余韻にあるせいか、水のエネルギーがよくわかった。

 

■ 記紀との違いなど

僕は妻からこの話を聞き、早速調べてみました。
木花咲耶姫は元々知っていたし、「ニニギ」は邇邇芸命のことだろうとわかります。
霊視の段階で、このニ柱の神様だけ名前が出てきたのは、彩楓が知っている神様だったからなのかもしれません。

お姉さんに関してネットで調べてみると、石長姫(イワナガヒメ)と呼ばれていました。
ということは、石長姫の本当の名が「石木野日ノ姫」ということです。

続いて姉妹の父親について調べてると、大山積神(おおやまつみ)という神様でした。
なんとなく聞いた事はありますが、あまり印象がありません。
ネットで記紀の情報を調べると、石長姫は見た目が醜く、それが原因で追い返された可愛そうな神様で、長寿の神徳があるとされていました。

古事記の、姉を追い返したせいで長寿の血が入らなくなり人間が短命になったという記述とは符合しますが、日本書紀の、追い返された事を恥じ恨んだ姉が、人間に短命の呪いをかけたという説とは違いますね。
また日本書紀には、妊娠した木花咲耶姫を呪ったと書いてありますが、これは「妹がかわいそうだったから一旦殺して神界に戻した」という話がそうなってしまったのかもしれません。

それから古事記に出てくる木花知流比売(このはなちるひめ)が同一神だという説があります。
古事記では木花知流比売は素盞嗚命の息子である八島士奴美神(やしまじぬみのかみ)と結婚しています。
石木野日ノ姫は、「神界に戻り真実の愛で結ばれた別の神様と結婚して幸せに暮らした」と言っているので矛盾はありませんので、同一神という説は正しいかもしれませんね。

神徳に関しては、妻が霊視中に感じた石木野日ノ姫の力は「真実の愛・縁結び・健康」だったそうです。
この辺りも一般的に言われているものとは少し違いますね。

 

■ 言葉のちから

神様がわざわざクライアントさんへのメッセージとは関係なく、こんな話を教えてくれたのですから、これは広く世間に公開すべきだと思いました。

言葉には、力があります。
言霊というやつです。

石木野日ノ姫も、石長姫ではなく、石木野日ノ姫という本当の名で呼ばれてこそ、本当の神徳である「真実の愛・縁結び・健康」を参拝者に授けることができるだろうし、また、そうしたいからこそ、彩楓に教えてくれたのだと思います。

この記事を読んだ読者の皆様、お姉さんが祀られている神社へ参拝される際は是非「石長姫」でなく「石木野日ノ姫」と呼んで参拝してみてください。
石木野日ノ姫の真の力、「真実の愛・縁結び・健康」のご加護を受け取れますよ!

 

■ 余談

それはそうと、邇邇芸命、えらい言われようですね。
石木野日ノ姫の話だけ聞いていると、天照大神の孫ってだけのボンボンかい! と思ってしまいます。
ここは是非、邇邇芸命からも話を聞いてみたいですよね。

彩楓ともそんな話していたのですが、なんとその日の夜に、邇邇芸命さんから彩楓にアクセスがありました。
神様も一方的に言われっぱなしだと、自分の言い分を言いたくなるんでしょうね。
邇邇芸命、自分の言い分をしっかりと伝えてくれました。

というわけで、その話はまた次回!

 

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