ともくん宮崎からの手紙―! PART.4 受け継がれる天照御魂神のちから……~後編~その1

全国アマテルの聖地をたどる旅(荒御魂ムカツヒメと和御魂ワカヒルメ)

そのほかにも、以前も紹介した瀬織津姫ことムカツヒメ(日向津姫)、天照大神の荒御魂を祀る廣田神社(撞榊厳魂天疎向津姫命(つきさかきいつみたまあまさかるむかつひめのみこと))と、天照大神の和御魂を祀る生田神社(稚日女命(わかひるめのみこと))に参拝しました。

これらの神霊も、天照のさまざまな神様としての性格、荒々しい側面や、やさしい側面などエネルギーが持つ性格的な部分を表現しています。
天照大神も、様々な性格のエネルギーに支えられていることによって、その神格を持っているのです。

そして旅の中で、今季一番行きたかったのが、卑弥呼の鏡がある場所。
以前も紹介した女王鴫野とアマテルの幼名である可能性がある大年命(オオトシノミコト)のいる大年神社と、その地の古墳から出た卑弥呼の鏡。

(卑弥呼がもらった !? 架空の景初4年鏡)

実はこの鏡なんだけれど、廣田神社がある、神戸、兵庫県西宮の辰馬博物館にありました。(この博物館は酒造と一緒にあり、唯一伊勢神宮にお酒を奉納していることで知られています。)
この鏡にきざまれた、景初4年という年号は、当時の中国、魏においては存在しない幻の年代(当時は王が死んだため、景初は3年までしかなかった。)なのです。

同じ型でつくられたいわば、オバケ鏡といわんばかりのものが2枚しか存在しない事実。
しかも、もうひとつは京都の福知山からでた。当時の週刊誌は大変このことでにぎわいました。
かえって仲間たちに聞いてみると、ぼくのいる西都原考古博物館に、いまもレプリカがあるということで、驚きでした。

(生田神社)

 

景初4年の架空鏡に封じ込められた!? 邪馬台国(日下族)の真相

数か月前、ある夢を見ました。「古代の日下族、邪馬台国の人々の力は、卑弥呼の鏡に封印された! それから歴史は嘘になってしまった!」というものです。
鏡の存在が歴史のウソとほんとのつなぎ目である—。ということでした。

岩戸開き神話で、岩戸に閉じこもってしまった天照大神を出すためにアメノウズメが嘘をついて、「あなたより素晴らしい神がいるので、みんなで楽しんでいたのです」といって、差し出された八咫鏡(やたのかがみ)に天照の顔が映しだされ、自分の姿に驚いたところをタヂカラオが腕を引っ張り引き出したとあります。

(辰馬博物館)

女神である天照のイメージが卑弥呼だったとすれば、アマテルや卑弥呼たちの神々のエネルギーや、真実の歴史は、存在しない「景初4年という空白の年代」に封印され、鏡の力でその像を反転、逆転させられて渡来人の呪術者たちによって、大和周辺と日向の拠点であった古墳に埋葬されたのではないか? と悟ったのでした。

渡来人とは、いうなればのちの神道を作成した人々。
大陸からやってきた秦氏(はたし)という人々です。

秦氏とはそう、陰陽師の集団である、八咫烏………………。
ついにでたヤタガラス。
またでてきた彼ら。
深まる謎は、更なるメッセージをもって僕らの前に立ちはだかるのでした。

 

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(トップ画像/生田神社)