日本の伝統から紐解く 季節をめぐる食ベ物と食べ方 その1 冬の時期

冬

私たち日本人は、島国に産まれ育っています。
この土地で生きていくと言うことは、この環境に順応していくことが大切ですね。

日本の環境からみると、季節があります。
ハッキリと分けられる季節に対して、私たちは食べ物で順応してきた技(伝統)があります。
これをもう一度確認しておきましょう。

 

まずは健康チェックをしてみましょう。

みなさん、こんな症状がありませんか?
半分以上当てはまると、冬タイプになりますよ。ではチェックしてみましょう。

身体的要素
・身体が冷えて寒い
・身体が重だるくて動くのが大変
・寝ているはずなのに1日中とても眠い
・便秘になりやすい
・老けた感じがする

心的要素
・ストレスに弱くウツっぽい
・悪夢をみて怖い
・優柔不断
・決断できない

食癖的要素
・甘いモノが好き
・乳製品が好き
・しょっぱい濃い味が好き

 

冬の季節の特徴を知りましょう。

冬

冬には草木や昆虫、動物たちは冬眠をして眠ります。
活発な活動を休んで次の春に向けて待機して英気を養う時期です。

人生にも運の良いとき悪いときが有りますが、季節の流れと同じだと感じる事が出来れば前向きに次の運気に向かい勉強・研究・練習・鍛錬・休息などすることが出来ますね。

空気中では酸素が少なくなり、冷気が強く、日照時間が少なくなり、暗い日々が続きます。
北風が強くて寒いので、農耕も一旦お休みになり、家の中でする仕事が中心になります。
家の中で閉じこもることが多くなり運動不足も発生しますね。

こんな時期は、気分も暗くなり沈みがちになります。
すると身体も動きたく無いなぁ~とダラダラとしてしまいがちに!
家事や仕事が有るんだけど、後でしようと言っている内に溜まっていきます。

家の中の特にリビングやキッチンが雑然としてきて、汚れ物やしまい忘れが溜まってくると、空気がよどんでしまい、気の流れが悪くなり、場の質が劣化していきます。
なので、幸せ感がほど遠くなっていき運も逃げてしまいますよ。

ではどのようにしたら幸せ感が高まり運が良くなるのでしょうか。

 

冬の伝統的な食材と食べ方を知りましょう。

冬

冬には、冬の伝統的な食べ方があります。
それはお正月料理のおせちです!
お祝い料理として今では、料亭などの出来合を購入される方が増えましたが、その起源は古く弥生時代から有ったそうですよ。

作物の収穫を無事に済んだお礼として神様に感謝をする節目に、お供えをした料理を「節句」と言い、お供えした料理をみんなで頂いくことを「お節供」が略化されて「おせち」と言われるようになりました。

おせち料理は、具材一つ一つに意味が込められ、新しい年に希望を持ち健康と好運を願うのです。

大きく一口大に切った根菜の野菜(陽性)とコンニャク、タケノコ、シイタケ(陰性)抱き合わせて昆布と一緒に良く煮込んで消化を良くして身体を温める筑前煮の料理は、たくさんの具材が仲良く調和しているので家族が仲良く暮らせるように。

ゴボウは、地中深くに根を張るので家が土地に根ついて安泰に暮らせるように。
たたきゴボウは、別名「開きゴボウ」と言い良い運が開くように。

レンコンは、たくさんの穴があることから将来の見通しが良いように。

里芋は、子宝に恵まれますように。

人参の赤色は、寿を現し、丸い形は「日の出人参」と呼ばれ良縁を意味して、梅型に切ると梅は花が咲くと必ず実を結ぶので縁起物とされます。

コンニャクは、手綱に見立て心を引き締め、己を厳しく戒め戦いに備える心を養うように。

タケノコは、成長が早いので子供がスクスクと育つように、天にまっすぐ伸びるので立身出世を祈ります。

椎茸は、格子に切れ目を入れて亀の甲羅にみたて元気で長生きの願いが込められています。

黒い豆をよく煮込んでふっくら甘く味付けた黒豆煮でまめに達者で働けますように。

鍋に具をタップリ入れて煮込みながら、直に箸を入れてみんなで熱々を食べて身体を温める鍋料理はどんな食材もおいしく頂けますね。

おせち料理をこうして意味を確認しながら頂くと御利益がありそうですね。
年末年始、食べ過ぎ無いようにご自愛ください。

今年も一年お世話になりました。ありがとうございます。
また来年もどうぞよろしくお願い致します。

食事を整えて、身体の中から美しく幸せで健康に暮らせますように。
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