NO6 日本の祭り 二十四節句で日本人の感性を育てよう。〜外国には相当する言葉が無い独特さ〜

感性

昼はまだ暖かいですが朝夕の風は冷たさを感じるようになりました。
二十四節句について詳しくみていきましょう。

 

二十四節句とは?

旧暦の「太陽の暦」が二十四節句となります。
4つの季節を一回りする時間と、地球が太陽を一回りするサイクルが365.24日です。
これを基本にしている単位が太陽暦となります。

だから、太陽暦の1年を四季に分けることが出来ます。
さらに春夏秋冬の4つをそれぞれに6つの段階に分けて考えることができます。
すると1年を24節の「気」からなる季節の変化をより細かく感じられるのです。
では、1年を通して24節の度数もみてみましょう。

春の季節
・立春りっしゅん(315度)・雨水うすい(330度)・啓蟄けいちつ(345度)・春分(0度)・清明せいめい(15度)・穀雨こくう(30度)

夏の季節
・立夏りっか(45度)・小満しょうまん60度・芒種ぼうしゅ(75度)・夏至げし
(90度)・小暑しょうしょ(105度)・大暑たいしょ(120度)

秋の季節
・立秋りっしゅう(135度)・処暑しょしょ(150度)・白露はくろ(165度)
・秋分しゅうぶん(180度)・寒露かんろ(195度)・霜降そうこう(210度)

冬の季節
・立冬りっとう(225度)・小雪しょうせつ(240度)・大雪たいせつ(255度)
・冬至とうじ(270度)・小寒しょうかん(285度)・大寒だいかん(300度)

感性

これで地球が太陽を1周し、季節が一巡りしたのですね。

 

日本人の感性とは?

感性とは、美や善などの評価判断に関する印象の内包的な意味を知覚する能力と言える。これは非言語的、無意識的、直感的なものである。

日本語の「感性」に対応するものはギリシャ語ethosとされるが、それに相当する英語が無いために、より近い物に感覚知覚や感受性を意味するsensibilityが使用されてきた。しかしながら、学会発表などにおいては「kansei」とそのまま音訳したものが使用し始められようとしている。(ウィキペディア、フリー百科事典から引用)」

 

感性を育む物とは?

感性

日本人の感性とは、独特の物であり、外国ではこれに当たる言葉が無いと言うことですね。
季節の流れを五感(視覚・聴覚・味覚・触覚・臭覚)で味わい愛でながら、自然の美しさや畏怖を感じて生活してきた日本人の素晴らしい特徴が現れている一つと言えるでしょう。

季節をしっかりと味わう日本人だからこそ感性が育つのですね。

例えば、お茶碗の絵なども春夏秋冬の柄があって、その季節に出してきて旬の食べ物を乗せて頂くことは、季節を五感でしっかり味わっていると言えます。

夏は、ガラスの容器で涼しさを現して視覚から涼を呼び、
寒天で素材を閉じ込めて見た目や舌の味覚から涼しさを取り入れ、
風鈴を下げて風が動く度にチリリンと鳴る音を聞いて聴覚から涼しさを楽しみますね。
こんな少しの風情を楽しむことで、感性が育っていくのでしょう。

日本人が海外に移住して住むと、日本の季節の祭りをしないそうです。
と言うより、季節感を大切にした感性のある行事であるために、海外では季節感が感じられず、またその情緒も無く次第に廃れてしまうということでしょう。

日本に住んでいるからこそ、四季折々に楽しめる祭りをこれからも大切にしていきたいですね。

食事を整えて、身体の中から美しく幸せで健康に暮らせますように。
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