ココロセラピストが語る!? 『きちんとコミュニケーションをつける習慣』こそが大切!~必要なのは思いやり~

コミュニケーション

キレやすい人って多いよね。

  

キレる老人。

嗚呼、なんとなく直ぐにイメージが浮かんできますよね。

何故、何に対して、急にキレてひとりで興奮しているのか。

キレる子供。

嗚呼、なんとまあ、これもまた直ぐにイメージが浮かんできます。

どちらも、急に感情が怒りにシフトチェンジして、怒鳴り散らしてきたり、暴力をふるってきたり、罵声を浴びせてきたり。あるいは物を投げてきたり。ハッキリ言えば、怖いです。

どう考えても自分が悪いのに、何の根拠や自信があるのかわからないけれど、ものすごい剣幕で上から目線で、相手をひたすら屈服させようとする輩。関わりたくありません。

なんて、愚かなんだろう。知力が低いのだろうか。実に情けない。と、いいたいところだけど、必ずしもそうでもないんだよなと思ったりすることもあります。

  

 

キレないにしても、こちらの言い分がまったく通じない人も多いよね。

 

キレる人も困るけど、キレないけど、いまいちコミュニケーションが取れない人も困りますよね。

たとえば、罪悪感が著しく欠如している人とか、常識が著しく欠落している人とか。

「はぁ?」とか「ふぅん」とか。あるいは、なんちゃってカウンセラーが多用する「そうなんですね」とか。

「はぁ?」とか「ふぅん」とか「そうなんですね」じゃなくて、こちらの言い分に対して、どう解釈して何を思ったか、などのレスポンスが欲しかったりするじゃないですか。コミュニケーションって。

「はぁ?」というのではなくて、わからないところがあれば、「それは、どういうことでしょう?」とか「ちょっと、わかりづらかったので、もう一度お願いします」とか質問の仕方ってあるんですね。

「察しろよ。つまり、話したくないんだよ。でも、そういうと角が立つから、気を使ってあげてるのに……」的な意味合いで「そうなんだぁ」とかいう言葉を使ってくる人も、時々いますよね。

  

  

どちらにしても、コミュニケーションが不能だと困る。

  

何を言ってもキレる人、気分次第でキレる人。

あるいは、レスポンスが曖昧過ぎたり、あからさまに聞いてなさそうな人って困るんです。

あるいは「一を聞いて十を知る」みたいな人も、本当に理解が早い人ならいいですが、勘違いさんだったり、早とちりさんだったりすると、結局、こちらの言い分が伝わらないので、コミュニケーションにならないんです。

  

  

じゃあ、自分はどうなのか。

  

じゃあ、僕はどうなんだ、と考えてみると、とても恥ずかしい気持ちになってしまいました。

僕は、瞬間湯沸かし器のようにキレ安いタイプでした。実際、知力が低かったのだと思います。次の一手をどうするのが最適解かわからず、カッとなってキレていた気がしないでもありません。

確かに、アゲアシを取ってくる人や、挑発的な人にも、生きていれば少なからず遭遇します。そういう人は迷惑ですが、いちいちキレている僕も周囲からしたら迷惑だろうな、なんて。

逆に「はぁ?」「ふうん」「そうなんですね」系の人に腹を立てても意味がないんですよね。だって、最初からきちんとしたコミュニケーションになっていないんですから。

と、いいつつ、じゃあ僕はきちんと相手とコミュニケーションを取れていたのかっていうと、そうでもないわけです。疲れていたりすると、どうしても相手が何やら一生懸命何かを伝えようとしてくれていても、話半分で「嗚呼……」だけで、済ませてしまったり、適当に聞いている風に返事をして、実はきちんと聞けていなかったりすることもあるよな、と。そして、話を早く切り上げたいときなんかだと、ついついキレ気味に返事をしていたかもしれない。

  

  

つまり、思いやりなんだよね。

  

コミュニケーションってね、つまり、思いやりなんだというのが結論。というか、いつの間にか、コミュニケーションの話になってたのかって感じに思えたらゴメンナサイ。

いろいろな人がいて、通じにくい人がいて、話が下手な人がいて、とにかく、コミュニケーションって大変なんですよ。僕も、正直、喋るのも文章を書くのも得意とは言えないし。

ただね、こんなふうに語ってきたけど、せっかく関わってくれている人がいるんだから、きちんと相手に気持ちや情報を伝えたいって思うと、少し気が楽になるんですよ。

ただ、それを義務化して「相手に気持ちや情報を伝えるためには常に相手に対して配慮をして気を配り続けなければならない。言葉ひとつひとつに……」とか、考えだすと、今度はプレッシャーになってつらくなるので、そこまでは考えない方が良いですね。

一生懸命だと、気持ちが伝わる気がします。もちろん全員に、ではないですよ。もしかしたら、勘違いかもしれません。でも、そう思っていたら、やっぱり気が楽になるんです。伝わる可能性が高いって思えば。

どうしても、直ぐにキレる人とか、よくわからない返事をする人と話すときは、これはこれで、違った思いやりの気持ちで接するのがベストだと思います。

たとえば、たぶん長く話を聞いていられないであろうから、端的に要点を話すように心掛けるとか。感情のやり取りが嫌いそうなタイプなら、情報だけ伝えて、直ぐに去るのも良いかもしれません。もちろん、挨拶や、ちょっとした気の利いた一言はつけてくださいね。

仲良くはなれないかもしれないけれど、伝えたい最低限の情報がきちんと伝われば充分です。

そして相手の話を聴くときも、思いやりが大切です。

「よし。ちゃんと聴くからね!」という姿勢を見せてあげると、相手も気持ちよく伝えてくれると思います。

どうしても忙しかったり、疲れていたりした時は、場合にもよりますが、正直に言ってあげるのも思いやりだと思います。

「ごめん。今、疲れてて、たぶん話を聴いても、ちゃんと聴けないと思う。急ぎだったら聴くけど、どうかな。〇〇時頃大丈夫? それとも後日の方が良いかな?」と、「聴くつもりはある」という意思を明確に示せば、若干、相手にイヤな気持ちは与えてしまうけれど、聴いてる風を装って実は聴いていないというより、ずっと誠実だと思います。

どうしても、触れて欲しくない話題だったり、関わりたくない話題だったりしたら「ごめん。重要なことじゃなければ、その話はしたくないんだ」と正直に伝えるのも良いと思います。露骨に軽くスルーしたりしてしまうと、関係にひびが入ってしまうので危険すぎます。

「きちんと伝えたい」「きちんと聴きたい」という姿勢が、思いやりの気持ちこそが、コミュニケーションの基本なのかもしれません。

  

  

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