自分を振り返る。
自分を知ることは大事です。
これは、ずっと前から言い続けてきたことだし、これからも、きっと言い続けると思います。
なので、たとえば執筆するときなんかも、過去の自分を振り返りつつ、今の自分の立ち位置で、新たな視点で見直しています。
そうすると、自分の過去の記事や発言に自分自身で深味が増したと感じたり、再認識することで解釈が変わったり、なんてことも結構あるんですね。
人生はきっと、つらいことの方が多い。
生きていると、いろいろなことがあるわけです。
多分ですが、人生ってきっとつらいことの方が多いんです。
だけど、つらいことだけにフォーカスしちゃうと、楽しかったこと、嬉しかったことが軽視されて、全部不幸みたいになっちゃうので要注意。
というわけで、日頃から、小さな幸せを見落とさず、貴重な小さなしあわせを手にすることができて良かったと、大喜びしてくださいね。
たとえば、今、僕が絶不調だったら、きっと、こういう記事は書いていないと思うんです。
絶不調だったときの記事って、自分で読み返しても、「辛かったんだろうな……」っていうのが、思いっきり伝わってきますからね。
ただ、その当時の自分を全否定したいかというと、必ずしもそうではないんですね。
自分を美化したいわけじゃなくて、いろいろな人と知り合ったり、お話ししたりすると、なんとなくわかるんですけど、つらい経験を乗り切って来た人って、オーラが違うというか、堂々としているというか、なんとなく大きな存在に見えるんですよね。
「この人、上辺だけだな……」って人と、「この人の言葉って重みがあるな……」とか、なんとなくわかるじゃないですか。
心身の傷が100%癒えているわけじゃなくても、そこで挫けないでしっかりと前を見ている人って、つらさがないわけじゃないけど、イキイキしてますよね。
つまり、イキイキしてる人って、無傷な人ってことじゃないんですよね。
だからといって、地獄のようなつらい経験を自ら望んでたくさんしなさいって話じゃないです。
ある程度の痛い思いは経験した方が良いとは思います。他人の痛みも理解できるようになると、酷いことをしなくなるし、優しくなれるから。
自分がされてイヤなこと他人にしませんものね、普通。価値観が違って、結果的に相手が嫌がることをしちゃうことはあると思うけど。
好きなことをしよう、の罠。
さて。ここからが、更に重要な話です。
好きなこと、しましょうよって話。よく言われていることですよね。
上辺だけって思われたくないので、気をつけながら書きますが、好きなことはした方が良いですよ。
少なくとも僕はそう思います。心理学的にどうこうとか、そういうことじゃなくて。
ただね、巷で言われている「好きなことをやれ」系の情報発信者には、裏のある人もいるかもしれないので、そこを気をつけてください。
たとえば、好きなこと、欲しいもの、つまり、あなたの願望を強引に金銭で取引できるものを意図的に、気づかれないように誘導するんです。
「世界一周したくありませんか?」「フェラーリに美人な女の子を乗せてドライブしたくありませんか?」「シンデレラ城のようなお城に住みたくありませんか?」などなど。どれも、素晴らしいですよね。良い夢だと思います。
だけどね、ここで一旦立ち止まって欲しいんです。
気が付いたら、あなたのゴール設定が「世界一周すること」にされてしまっていたりしませんか。
セドナに行ってジャンプしてる写真を撮るのが、そんなに大切なことですか。
それが、本気なら、否定はしません。
そんなふうに欲望を植え付けられて「お金、あったらいいと思いませんか?」「簡単に稼げる仕事、あったらいいと思いませんか?」と、怪しげなビジネスに誘導してくる輩のワナかもしれませんよ。
もしくは、怪しげな自己啓発系のセミナーやカルトの勧誘かもしれません。
自分を見失っている人、自分探しで迷子になっている人って、誰かに導いてもらいたい、手を差し伸べてもらいたい願望が強くなるので、優しく近寄ってきて、それとなく欲望を植え付けられると、なんとなく流されて、それを目指さなきゃいけないような気分にさせられるんですよね。
そういうのってマインドコントロールでしょ。
何が言いたいかっていうと、その願い、その願望、その未来、誰かに植え付けられたヴィジョンで鵜あありませんか。
本当に自分の心の内側から湧き上がってきたものですか、ってこと。
学歴神話もそうじゃないですか。
昭和とかって、思いっきり受験戦争とか大変な時代だと思うんですね。受験に失敗して自分の命まで捨ててしまう人だっていたと思うし。
今もいるかもしれませんけど、それもまた、ホント、一回深呼吸してくださいね。
学歴神話も誰かが受け付けたゴール設定だったりしませんか。
有名大学卒なら、一流企業に就職できて、高収入。モテて美人(orイケメン)と出会える。
立派な一件家やマンションに住める。
こんなイメージを植え付けられた人いませんか。
そういう人生を歩める人もいるかもしれませんが、それ、全員じゃないですからね。
高学歴は良いことだと思うけど、だからこそ、理想の職場に就職できるかどうかは別問題なんですよ。
一流企業には入れるかもしれないけれど、それが、自分の望んだ労働条件かどうかは別問題です。収入が増えたとしても、有給休暇が確実に取れる会社かどうかもわからないですよね。
サビ残が多い会社かもしれません。美人やイケメンはたくさんいるかもしれませんが、常に競争社会で生きてきた人たちなので、誰かが安らぎを与えてくれるとは限りません。
理想の人がいるかもしれませんが、その人に相手にされるかどうかは別問題です。
と、ツッコミどころ満載なんです。
僕は今、好きなことをしている。
僕は今、比較的好きなことをして生きています。それなりに楽しいです。しあわせです。
以前なら、「思いっきり、俺はリア充だぜ!」的なアプローチをしたと思いますが、よくよく考えると、そんな毎日アドレナリン全開みたいな人生、そもそも僕は望んでないよなって気づいたわけで。
盛らなくてもいいよね、と思って現在に至ってます。
僕は、昔も今も、人の心に興味があって、できるだけ、心に触れていきたいと思っています。
そして、最終的に自分の言動が、巡り巡って少しでも世界の(?)役に立てば良いなって思ってます。
仕事も楽しいです。やりがいもあります。
でもね、勘違いしないで欲しいんですよ。楽しいし、充実してますが、「楽して稼げる」「自由な時間が無限に取れる」「モテる」とか、すべてが得られているわけじゃないですからね。
ここなんですよ。当然、イヤなことだって、つらいことだってあるし、面倒なことだって、割に合わないことだってあるんです。
ただね、そこで心身が病気になってしまう程のレベルだったら、早急に違う選択肢を探した方が良いんです。僕も、今までも、そうしてきました。
『やりがい詐欺』ってあるじゃないですか。
あれも、ぶっちゃけマインドコントロールなんですよ。引っかかったらだめです。やりがいがあるかどうかは自分が決めることなんです。
仮にやりがいがあっても、心身が病んでしまったら強制リタイアになってしまうので、それって、自己実現でもなんでもないじゃないですか。命に代えても、それをしなければならない。それをしたいんだっていうゴール設定があるなら別ですけどね。
自分の衣食住が確保できて、睡眠時間も確保できる。休日もそれなりに取れる。仕事のスキルアップしたいとして、自分の時間やお小遣いを使えば、そこに投資できないこともない。趣味に比重を変えることも、その気になれば可能。
というレベルの状況だったら、細部は自分でカスタマイズできるわけですよね。無理にエリートにならなくても。すべてをMAX状態で手に入れようとするから、無理が生じるんですよ。
それからね、好きなことって、問答無用で快の感情しかない、なんてことないですよ。誤解しないでくださいね。
たとえば、僕は絵を描くことが大好きです。でも、残念ながら、そんなに上手じゃありません。あまり褒めてもらえることもありません。
でも、常に絵を描くたびに褒めたたえられる人、崇拝される人っているじゃないですか。だから、嫉妬心を剥き出しにして…とか、そういう話がしたいわけじゃなくて。
好きなことをしていて、その結果が好きな結果になるかどうかは別問題だということ。褒められたいなら、褒められるような絵をかけるようにつらくても練習し続けるしかないです。
うまいかどうかは別として、描くことそのものが楽しい、しあわせ、と感じられるなら、いちいち褒められないからってふてくされる必要はないんです。
才能の問題もあるけど、自分自身が納得の行く絵をかけるようになるため、どれだけ絵に力を入れられるか。どれだけ時間をかけられるか、なんです。
楽して、スピーディーに絵が描けて、なおかつ、見せたら褒められまくれるようになる……なんて、まず無理です。
無理っていうのは、途中プロセスを省いた人ね。結果的に、そういうレベルに達することは可能かもしれませんが、無条件で楽して、そうなるとは思わない方が良いです。
勉強もそうだし、絵も文章もそう。運動もそう。
才能も必要だけど、才能だけで、求める欲求をすべて満たせる結果を出せる人っていませんからね。
やりたいことがある。欲しいものがある。この本気度が知りたければ、バカにされ続けても、孤独になっても、その結果を得たいかどうかで判断するといいですよ。
そこまでの域に達していないレベルなら、それこそ執着する必要ないんです。
僕たちは、なんとなく、執着する必要がないモノを大事だと思い込んで執着してしまう傾向があります。
そして、本当に力を注ぐべきモノに気づけてないなんてこともあります。
無理に本気で力を注げるほど手にしたい何かが無ければならない、とも言ってないですからね。
なければないで、現状維持に大きな不満がないなら、その現状に感謝すれば良いだけなんですよ。
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