ココロセラピストが語る! 夢に慣れ過ぎた男の話~潜在意識と自分との対話……でもないけれど~

夢

夢。

夢は誰もが見ている。眠っているときに。なんて、いいつつも目覚めた時には忘れてしまう人が多いです。
僕は比較的夢を覚えていて、鮮明に覚えているからこそ誰かにその話をしても「今作ったでしょ」と言われて信じてもらえないことも多いです。

僕は夢の話をするのも聞くのも好きなのですが、大抵の人は「だから何?」で終わってしまうので、夢を語り合う(?)ことが密かな僕の夢だったりもします。

今回のお話は心理学でも生き方に通じる話でもなく半分以上、個人的趣味の話なので、それでも良いという方はお付き合いください。

 

夢日記。

夢日記をつけている人ってたまにいるようですが、僕は出会ったことがありません。夢は潜在意識からのメッセージという説があります。これを信じている人の中にはもしかしたら夢日記をつけている人がいるかもしれませんね。

やはり、夢日記をつけている人には出会ったことがないので、もし見せてくれる人がいたら、読ませた戴きたいと思っています。分析目的とかではなく純粋に。

夢日記。名前からしてミステリアスです。中には書かない方が良いという説も聞いたことがあります。

前述したとおり潜在意識からのメッセージを読み取りたい人は書くのかもしれません。一方で書くと呪われる系の説もあるようです。そうなってくると、そもそも呪いって何だろうとか、さらなる疑問が出てきますが……。

ちなみにタイムリープしたいときは夢を利用するという話も何処かで見た気がします。

パラレルワールドに行くとか。これもまた興味深い話ですよね。ただ、タイムリープにしても、パラレルワールドにしても、行ってみたい気はしますが確実に戻ってこられる保証がないので僕は遠慮しておきたいところです。

そうそう。そんなわけで、タイムリープしたいなら夢を夢と意識できるようにならなければならないとか、意識しすぎてはいけないとか。そのそもいつも夢を忘れてしまって夢という感覚そのものがない人は夢日記をつけてみるのが良いとか、そんな感じだったでしょうか。

 

夢はコントロールできる。

夢はコントロールできます。この話は何度かしたことがあります。やり方は、それこそパラレルワールドに行く方法に似ています。

夢を夢と認識する必要があるんです。でも、意識しすぎると目が覚めてしまうんです。ここが難しいところで。それはそれで意味があるんですけどね。たとえば悪夢を見た時に「これは夢だ!」とわかれば安心するし、強く意識して目覚められるならありがたいですからね。

よく夢の中で目覚めて学校や職場に行く準備をしている夢を見て、慌てて本当に起きようとしたらそれもまた夢で。それが何度も続いて遅刻しそうになったということはありますよね。

僕だけかもしれませんが。これ、つらいじゃないですか。どこかで「これは夢だ」と思えるポイントを見つけられなければなかなか目覚めることができません。夢から覚めるコツ、というのも、それはそれで大事です。

話を戻して。夢を操るには夢を夢と理解する必要があるのですが、深く意識しない方が良いです。どちらかというと、やんわりと受け入れる感じ。ちなみに僕は「なんとなく夢……?」程度の認識でいられると夢を少しだけコントロールできます。

そういうときは、目覚めた時に「嗚呼……。やっぱり、夢だったか……」程度な感覚です。100%夢だと断言できるレベルだと操る前に目覚めてしまうので、アバウトな感覚が重要です。

どうコントロールできるかというと、空を飛ぶことができるんですね。空を飛べるから人生が好転するかというと、そういうわけでもないのですが。もしかしたら、人によっては夢そのものを自在に操れるかもしれませんが僕にはできませんし、できる人に出会ったこともありません。

 

夢に慣れ過ぎた感覚。

夢を夢と認識できない時は、単なる夢というか受け身だったりします。これはあくまでも僕の場合なので個人差は大きいと思います。

ここから先は意図的に夢を操ったというより、夢の中の自分に身を委ねた話というか、夢を普段操りすぎているからこそ、夢と理解せず、目覚めた時になんとなく「嗚呼……自分って、こういう性格なのかもしれないな……」と思えた夢の話をします。というか、今朝の夢の話をします。

気が付くと僕は木になりかけていました。木に埋もれているような感じで人間の形状でなくなってきていました。下半身は完全に木になっていました。感覚はありません。上半身も右か左か忘れたけれど、半身は木になっていました。

僕は「嗚呼。僕はこのまま木になってしまうんだな……」と思いました。そして「世界を見守る側の存在になるんだな……」と思いました。意識は少しずつ遠のいていくようか感覚です。もしかしたら、命が終わる瞬間というのはこんな気分なのかもしれないなと思いました。そこに恐怖はありませんでした。

しかし、このまま意識がなくなるというか深い眠りにつくのかというと、そういう展開ではありませんでした。誰かが木になり切っていない手に鋭利な何かを刺してきたのです。

僕は意識が遠のいていくような感じだったわけですが、そこで痛みを感じてしまったようです。でも、身体はまったく動きません。声も出せません。誰が何のために刺してきたのかもわかりません。

痛みは一瞬で消えましたが、意識がなくなりかけていく感覚が、そこで意識がストップしてしまいました。でも、緩やかではありますが木にはどんどん変化してきているようでした。

まったく感覚もなく、動くこともできない。どうすることもできない状態のまま意識が微妙に覚醒してしまった。なんというか中途半端な状態。先ほどまでは、木になりきってしまうことを受け入れていたはずなのに、意識というものが意識できてしまってからは、なんとなくそれが不安というか不快というか、そんな気持ちになってきました。

特に何かをどうしようというつもりはないのですが「僕は、どうすればいいんだ……?」と思いました。唯一の救いはそこに焦りがなかったことでしょうか。

僕は夢に慣れ過ぎて、夢の中の自分の人生(?)を素直に受け入れすぎてしまったようです。でも、微妙な不安が残ったまま。なんとも感じたことのない感覚でした。なんというか成仏できなかった浮遊霊って、こんな感じなのかな、と思いました。

しばらくすると、何故だか人間の姿に戻れていました。このプロセスの記憶はありませんでした。

僕はプールか湖かわからないけれど、とにかく水遊びをしていました。水は冷たいわけではなく、快適な感じでした。深さは、肩より少し低いくらいでした。(※ちなみに僕はカナヅチです。)

周囲には見知らぬ子供たちもたくさん楽しそうに水遊びをしていました。僕も具体的に何かをしていたわけではありませんが、なんとなく楽しい気持ちでした。

ところが突然僕の後方から大きな波が襲ってきたのです。確かに海ではなかったはずだし、波のプールでもなかったと思います。その波は自分の身長よりはるかに高く、飲み込まれたらひとたまりもありません。でも、何故か恐怖はありませんでした。さきほどの木になるプロセスに似た心境というか、変に落ち着いているのです。

僕は、周囲で遊んでいる子供たちに「波が違づいてきたら潜るといいよ。波が去った後、何事もなかったかのように浮かび上がれば、なんてことなはいよ」と言いました。これは考えて発言したのではなく自然に口から出た言葉でした。根拠なんてまったくないのですが、僕は何故かそれが正しいと思ったのです。

そして僕は自分の言葉に従って波が近づく直前に水面に潜りました。そして、適当に浮かび上がると波は消えていました。そして、誰一人波に飲まれた人はいませんでした。みんな、先ほどと同様に楽しそうに遊んでいました。僕は、何故かそれが当然の結果だと思いました。

いつものパターンだと、こういう場合は、空を飛んで回避するのですが、この夢の場合は夢を夢として認識していなかったので、空を飛ぶという選択肢はなかったようです。

いつものパターンと違うのはそれだけではありません。空を飛んで回避していたとしたら、少なくとも波を脅威と感じていたと思います。でも、今回の夢はずっと心が落ち着いた状況で、すべてを受け入れているという感じでした。そして、誰も何の被害もなくてよかったな、という感想でした。

敢えて分析はしませんが、もしかしたら僕の心境(リアル)が少し変化したのかもしれません。

 

夢は楽しい。

夢は楽しいです。もちろん悪夢もあるけれど。もし、興味深い夢を見たら、ぜひ教えてくださいね。
それはそうと、目覚めてからの感想なのですが、夢とはいえ、なんでもかんでも受け入れすぎるのもどうなんだろうとも思いました。一歩間違えば自分が消えてしまうのに。

もしかしたら、状況を受け入れつつも完全に木になりたくなかったから、潜在意識が誰かに鋭利な何かで刺してもらったのかもしれません。

もしかしたら、状況を受け入れつつも波に飲まれたくなかったから、潜在意識が、とりあえず潜れば回避できると導いてくれたのかもしれません。

普通に考えたら、いつものパターンなら悪夢だったと思うのですが、こんな感覚の夢は初めてでした。恐るべし、夢の世界。

まだまだ僕の知らないパターンの夢がありそうです。当然か。

 

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