ココロセラピストが語る!?  キメハラ? すぐに消える言葉だとは思うけれど……。 ~せっかくだからハラスメントをあれこれ考えてみる~

キメハラ

政治や宗教の話を急に熱く振られても困るけど、困らなそうで通じる話題だったら、それほど興味なくても、なんとかやりとりできるでしょ。
そういう意味では、ある意味、便利ではあるかなと。

空気読む、空気読めない、空気読む必要はない問題って、常に付きまとうけど、最終的に読めないと大問題なんですよ。
読んだうえで、どう出るかは各々に委ねられるけど。

たとえば、鬼滅だって、そう。わざわざ目くじら立てて「鬼滅、鬼滅ってなんなの? う、うんざり!」なんて言う必要ないわけで。
言うから、不快感が増すんですよ。空気読めてないから。
同調しろってことじゃなくてね、流行ってるっていう事実は受け止めた方が良いのかなと。

めんどくさいかもしれないけど、ある程度、重要単語を押さえておけば、そんなに深堀しなくていいんですよ。
その場しのぎのテクニックは、生きていくうえで、ある程度必須スキルだと思った方がいい。

逆に好きなものを好きと堂々と言えるタイミングって思う人もいるよね。
たとえば、フィギュアスケートの話題を四六時中してる人ってあまりいないけど、オリンピックの時期なら、堂々とできるでしょ。
そういう話をしたい人にとっては嬉しい時期だと思うし。

鬼滅にしたって、そう。たとえば、大人って、最近はそうでもないけど、まだまだアニメの話を露骨にしたりしないでしょ。日常会話で。親しい間柄なら別だけど。

でも、今だったら「水の呼吸!」とか堂々と言っても、「なに、あの人。オタク……?」とか、後ろ指さされることはないと思うんですよ。
これで、意気投合できる可能性だってあるんだから。

キメハラ

 

……っていうか、ハラスメントってなに?

明らかに嫌がっている人に対して、しつこくその話をしようとしたら、それはさすがにハラスメントだと思いますよ。
ただ、流行りもののキーワードを出しただけで安易にハラスメント扱いするのは、ちょっと違うかな。

ところで、今更ですが、改めてハラスメントって何なのかおさらいしましょう。
ハラスメントというのは自分の意図に関係なく、相手に不快感を与えたり、尊厳を傷つけたり、不利益や脅威を与えることです。

ただね、自分が不快だとしても、「わかるでしょ?(察しなさい!)」っていうのは、違いますよ。
自分が必ずしも多数派だったりするわけじゃないから。

「また、鬼滅の話?」って相手の前でため息をついて見せるとかやると、そっちの方が失礼ですからね。

どうしても、その話題を避けたければ、最初から、その話題が出そうになったら「私、そういう話、苦手で……。ごめんなさい……」って言っておけば良いでしょ。
そうすれば、相手だって、話題を変えてくれると思うし。

だから、なんでもかんでもハラスメントって言ってしまう癖がある人は、相手をハラスメントに仕立て上げる前にできることを考えてみるのも良いかもしれないです。

それに、本当に鬼滅が好きな人は、相手が嫌がることを決して押し付けたりはしないです。
ちょっとマニアックな話をすると、煉獄さんなら、絶対に自分の意見を他人に押し付けたりしないから。
うっかり、嫌がる人に熱く語ってしまったら、それこそ「穴があったら、入りたい……」と、そっとその場を立ち去ってくれることでしょう←わらうところ。

 

《ココロセラピストTATSUMI さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/%E5%B1%B1%EF%A8%91%E9%81%94%E5%B7%B3/?c=6713