だってそうでしょ。
みんながみんな、ジャイアンみたいに体力が有り余ってるわけじゃないよね。
彼はたぶん、もともと体力に恵まれた子だったんだよ。
まあ、ジャイアンは自営の息子だから、仕事を手伝わされたりして、その結果タフになったのかもしれないけど。
そんなわけで、僕はすぐに力尽きて寝ちゃうし、ちょっと無理するとバテちゃうのは事実で。
かめは、走るのが遅くても気合と根性でひたすら走る続けるけど、僕は、走るのが遅いのに、堂々と昼寝しちゃうタイプだったんだよね、きっと。
だった、じゃない。
今もそうか。
そのせいか、僕は子供のころも友人の誘いを断ると、「俺のこと嫌ってるの？」なんて思われてたっぽい気もする。
でも、本当にそういうわけじゃなくて、パワー配分の問題があるってだけで。
でも、そういうのって、わかってもらえないんだよね、なかなか。
家にいたら家にいたで、親に「あんたは、いつもゴロゴロ寝てて、半病人だね……」とか「お前は、いつも寝腐ってやがるな……」とか、言われていました。
僕は別に友達や親を軽視しているわけでもなんでもなく、自分のペースを大事にしたかっただけなんだけどね。
伝わらないよね、そういう気持ちって。
僕は、自分を美化する気がないから、怠け癖があるのも認めるけど……。
そこは否定できないから。
でも、周囲にはきっと、そっちの側面が色濃く映っていたんだろうな。
その結果、努力という言葉が嫌いになった。
最近気づいたんだけど、僕は努力アレルギーだったんです。
嫌いな言葉って聞かれると「努力」って真っ先に頭に浮かんでたし。
今になって考えると、本当に嫌いなのは努力そのものじゃなくて、努力の押し付けだったんじゃないかって思うのね。
人間だれしも、無理せざるを得ない時期ってあるんだよね。
そういうのは、子供だって薄々は気づいてると思うんですよ。
ただ、それが永遠なのだと思い込まされると、もともと体力がない人には地獄でしかないっていうか。
わかるかな。
でも、永遠じゃないでしょ、努力って。
既に努力してきたよね。
というかさ、みんな、頑張ってきたから、努力してきたから、今があるっていうか、今、生きていられるんでしょ。
嫌なことにだって耐えてきたんでしょ。
それでいいじゃん、って。
生きるって、大変なことなんだよ。
生きるのが楽なら、受験戦争もなければ、わざわざブラック会社に就職する必要もない。
結婚だって、今ほど悩まなくて良いと思うし、少子化にもならないと思うよ。
でも、現実ってそんな世界なわけ。
そんな世界で、僕たちは自分なりに努力して生き抜いてきたんだよ。
偉いじゃん。
褒めてもらえるレベルには至ってないかもしれないけど、否定されるほどでもないよね。
人生の質を考える。
１日は２４時間あります。これは、みんな平等です。
人生って、その２４時間をどう使うかだと思うんですよ。
基本的に、どう使っても良いと思うけど。
義務もあるにはあるから、最低限のことは妥協しなきゃならないかもしれないけど。
たとえば、学校に行ったら６時間は拘束されちゃうとか。
もちろん勉強も運動も大事だし、人間関係も滅茶苦茶大事だし、趣味も大事。
だけどね、全部を全部完ぺきにこなすって難しいわけ。
時間も体力も個人差あるんだから。
なければ、世の中に過労死なんてないの。
時には無理することも必要だし、自分の限界を超えるような努力を強いられるときもあるよ。
でも、それって当たり前のことじゃないからね。
僕たちは同じ人間だし、差別しちゃだめです。
それは、その通りなんだけど、みんな同じ人間だけど、同時に一人一人は別の人間なんだってことも忘れないで欲しいのね。
無理に自分を他人に合わせ続ける必要もないし、全てを時分基準にして相手を時分に合わせさせようとするのも間違ってるの。
しあわせの定義だって、厳密には、みんな違うでしょ。
似てると思うけど。
目指す人生だって、結構違うと思うよ、人によって。
だからね、僕たちはその辺をもっと意識しなきゃいけない。
その上で、自分の人生をどう組み立てるかをかじ取りする必要があるの。
うさぎはかめになれない。
ジャイアンものび太にはなれないの。
自分の人生を大事に生きることが大事なんだよ。
そして、相手には相手の生き方があるってことも尊重したほうが良い。
模範的な生き方っていうのもあるのかもしれない。
でも、それって結局は参考程度なの。
僕の今まで書いてきた記事も、人生の黄金ルールじゃない。
共感してくれる人もいれば、アンチだっていると思うし、それでいいの。
ただね、みんな、試行錯誤しながら、自分なりの人生の最適化を意識して欲しいって思ってるんです。
常に軌道修正。
気が付いたら立ち止まる。
走り過ぎたら立ち止まる。
突っ走った方が良い時期は、ちょっと頑張ってみる。
それで良いと思うんですよ。
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