ココロセラピストが語る! 親の影響はびっくりするほど大きい!? ~気が付けばそっくり~

親

僕はよく「人生は言葉で決まる!」と言ったような話をするのですが、話し方も親子って案外似ていたりするんです。

失礼を承知で言うなら、暴言を暴言と思わず日常語のように使っている家庭で育った子って、外でもそういう言葉を使う訳ですよね。
そうすると、家庭内では特に問題なかったとしても社会に出た以上は、言葉の選び方、使い方によって人生が大きく変わってしまうのは周知の事実だと思います。

でも、日頃から家庭内で飛び交っている話し方は、気が付けば自分の血肉となっていて、それが当たり前の状態ができあがっているので、他人がどう感じるかなんてわかるわけもないのです。

虐待……とまではいかなくても、日常的に暴力や暴言が飛び交っている家庭で育った子は、やっぱり、暴力、暴言を無意識で使ってしまうものです。
……って、僕の主観であり、もしかしたら偏見があるのかもしれませんが……。

逆に決して誰かのマウントを取ったりすることなく、愛情深く子供を育てている家庭は、若干甘ったれになるかもしれませんが、基本的に子供はすくすくと純粋に育っている気がします。
すぐにキレたりしませんし、ちゃんと相手の話を聞きますし、自分の考えもきちんと言えるんですね。
何故なら、「コミュニケーションってそういうものだ」と思って育っているからです。

というふうに気が付けば、親子って似てしまうのです。
それを嬉しいと思うか、悲しいと思うかは本人次第ですが。

僕自身の話をすると、ふと「親に似てきたな……」と思えた瞬間、それが良い事だったら、「そういう考え方や行動パターンを植え付けてくれた親に感謝だな……」って思います。
自分の長所って実は親の長所に似ていたりするというか。
自分の長所をきちんと理解した上で親の事を思い返してみると、親の長所も改めて見えてくるというか。なかなか面白いです。

逆に短所は、まぁ、悪い面が似て嬉しいわけもありませんが、それはそれで反面教師として「似てしまうリスクに気をつけろ!」という警告的な意味だと思えれば、事前に対策を練ることもある程度はできますよね。
「親に似るまい!」と無理に強く思いこむと、逆に生きづらさが増してしまったりするので、そこはもう少しだけお気楽に考えていいと思います。

もし、よからぬ言動をしてしまっても、「嗚呼。あんな親に育てられたからだ……」なんて思わずに、「やばっ……。親と同じ悪い癖がでてしまった!」って思ったとしても、ちゃんとその後に、どういうときに、どんなふうに反応して親と同じような思考パターンや行動パターンに陥ってしまったのかを分析すすれば良いのです。
自分がキレやすいポイントだったり、凹みやすいポイントだったり。

 

アイデンティティ

でもね、大事なのは自分が如何に親に似ているか、似ていないかではないのです。
では、何が大事なのか。それは自分が自分らしくあることです。
どんなふうに行きたいのかを、ちゃんと自認する事が大事なのです。
親に似てしまったかどうかは結果論です。

自分が明確に自分らしく、なおかつ望んだ生き方を心がけていたのであれば、結果的に親にそっくりだたっとしても、それはそれで正解なのかもしれません。

そして、どんなに似ていても親は親。自分は自分。

親がすごいからと言って、必ずしも自分がすごくなれるわけではなく、親が変だからといって必ずしも自分が変になるとは限りません。
その要因がやや強いだけです。
そして、似ていても同一人物にはなれないのです。

だから、先ほども述べましたが、親から引き継いだ良い影響には感謝し、悪い影響には気づくたびにポイントを押さえて対策を練って行けば良いのです。

そのためには、日頃から自分自身を見つめなおす必要があります。
自分自身に興味を持ってこそ、客観的に物事が捉えられるようになるからです。

親

定期的に自分自分を自身でも、誰かの力でも構わないので見つめなおしてみてください。

そして、等身大の自分が見えてきたら、それを否定せず、素直に受け入れてあげてください。
そして、どんな生き方をしたいのかをその都度チェックしてみてください。

良くも悪くも親の影響は受けてしまうのです。
だからこそ、それをどんどん有効利用して自分の人生の質を向上させていきましょう!

 

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