僕たちは自分以外の人たちと接していく中で、おい互いを理解しようとしてコミュニケーションを取りながらバランスをとって生きているのです。
そもそもみんなが必ずしも「同じ」であるなら、人間関係で悩んだり、バランスを取ろうと思考錯誤したりしなくて良いのです。
みんなが違う存在だからこそ、摩擦が生じているわけですよね。
同時に、その摩擦が、悪いこともありますが、お互いを尊重しようという気持ちにつながって、より良い明日につながるヒントになっているのですよね。
なんで人間を規格品にしようとするの？
なんというか、自分たちは規格品として世に出される事を目的とした何かで、規格外のレッテルを貼られてしまうと、社会的にはじかれてしまうようなイメージを持ってしまうのです。
最近では格差社会がどうとか言われていますが、その格差という界層ごとにも見えない規格みたいなものがあって、それっぽく生きなければならないような閉塞感はありませんか。
富裕層はみんな幸せ。
それ以外はみんな辛くて当たり前。
誰に言われたわけでもないのに、自分たちでそのような枠を作って、自分たちで勝手に「みんなそうだから」と言いながら集団催眠にでもかかったかのように、セルフイメージをガチガチに固めてしまって、その役を演じて生きていませんか。
世の中には数え切れないほど、差別や偏見があります。
それだって厳密には一部の影響力のある層が勝手に思い込んでいる価値観にすぎません。
それを「だって、みんなが○○はダメだっていうから……」と一部の影響力に支配されて操られてしまうのは、なんだか情けない気もします。
いろいろ考えて、結果的に自分は○○が良いとか、悪いとか思うのであれば、仕方がないというか、良いと思うのです。
でも、自分の意思もなく、物事を勝手に決めつけて良いのかなとも思うのです。
たとえば「障害者は就職が難しくて当たり前」「学歴が低い人は低収入で当たり前」「職歴が多すぎると転職先が見つからなくて当たり前」などなど、これ、本当にそうでなければならないのかって思いませんか。
そうかもしれないけど、そうやって決めつけてかかっているから、世の中の可能性って狭まっているのではありませんか。
みんなそれぞれ、運やタイミング、環境的な問題もあって、自分自身を成長させながら一生懸命生きて来たのです。
同質化できなかった人たちを規格外と思い込むこの風潮も、そろそろ終わらせた方が良いのかなと僕は思っています。
別に、僕は「成功者は、その他大勢から抜け出したからこそ成功しているのだ！ あなたも、成功者を目指して、その他大勢（同質化された人たち）から抜け出そう！」と言いたいわけではありません。
正直にいうと、成功できるに越したことはありませんが、成功者なんて別に目指さなくて良いのです。
ただ、むやみやたらと同質的な生き方を選択しなかった、あるいはできなかった人たちを変な目で見るのはやめようよと言っているのです。
みんなが自分とは違うからこそ、その違いを楽しんで、理解して、共感して、影響を受けたり、与えたりしながら、交流する。
そうすることでお互いのアイデンティティが尊重されたり、人生の質（QOL）が上がったりするのではないかなと僕は思うのです。
《ココロセラピストTATSUMI さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/%E5%B1%B1%EF%A8%91%E9%81%94%E5%B7%B3/?c=6713
