あなたは夢を持っていますか? ~ ココロセラピストが語る! 夢を持つことについて考えてみた~

DO YOU HAVE A DREAM?

大人にも子供にも、僕は好んでついつい聞いてしまうことがあります。
それは「あなたには夢がありますか?」という質問です。

なぜそのような質問したくてウズウズするのかというと、自分という存在は自分だからです。だから、自己基準に誰かを当てはめてしまうと往々にしてそれが当てはまらない事が多いのです。みんなそれぞれ違う人間であり、違う意思を持っているからこそ興味が湧いてくるのです。

人の夢を聞くというのは、とても楽しいです。自分と同じような夢を持った人に出会えれば共感できますし、場合によっては同じ志を持った仲間になるかもしれません。

違う夢を持った人の話もとても刺激的です。「なるほど! それは興味深い!」と思える話を聞けたら、こちらまで嬉しくなってきます。

もし、自分の夢とは接点がなくても、自分がその夢を実現させる助けになれるなら、率先して応援したい気持ちにもなります。

夢を語る時は多くの人が目をキラキラさせながら熱く語ってくれます。シャイな人も、恥ずかしそうにはしているけれど、どこか楽しそうに語ってくれたりします。

夢というのは、ある意味感動のことなのです。夢を見ることも、夢を追うことも、夢をかなえることも、感動なのです。

だから、夢を語るということは、未来についての感動的な物語を聞いているような気持ちになれるのです。

 

夢を聞くのは楽しいけれど……

夢の話を聞くのは楽しいです。でも、ただ楽しいだけというわけではなく危険も伴うのでその話もしておきます。リスクは出来るだけ回避したいですものね。

「あなたには夢がありますか?」という些細な質問ではありますが、質問にはそれなりに質問の意図があるものです。僕のように感動的なエピソードを聞きたい人もいれば、自分の夢と接点があれば協力しあいたいと思う人もいます。人の夢を応援するのが好きで聞いて来る人もいます。相手の人物像を知りたくて聞いて来る人もいるかもしれません。それならば無害、あるいは安全です。

ただ、誘導目的で夢を聞いて来る人も稀にいるので、話をする際は相手を良く観察した方が良いです。

何に誘導しようとしているのかは人それぞれです。たとえば自分が上の立場になりたい人。この手の場合は悪意がない場合が多いのである意味厄介です。

どういうことかというと「私があなたのメンターになってあげますよ」という話です。スーパーバイザーでもアドバイザーでもコンサルタントでも呼称はなんでも良いです。

「話しだけなら聞くよ?」系の人と基本的には同じです。一見すると、応援してくれるならありがたいと思ってしまいがちですが、そうでもないのです。

本当に善意で応援してくれるのならば滅茶苦茶良い人だと思います。ただ、この手の人たちは「○○してみては?」とか「○○は△△じゃないかな?」とか「○○は××じゃダメじゃないかな?」と、次々に自分の意見を押し付けてくるのです。これは実に有難迷惑な話です。
夢が実現したら「私が助言したのよ」なんて誇らしげに語りだし、実現しなくても自分は口を出すだけです。手は貸さないのでノーリスクです。これはタチが悪いです。

そもそもメンターは自分が選ぶものであり、立候補するものではないのです。本当に尊敬されていれば相手から「私のメンターになって下さい」と言って来ますからね。

さらに上級になると、自分の商品やサービスを売りつけて来るタイプです。
これは、夢を聞くのが目的というより、むしろそれをきっかけに、商売しようという話です。

「うわぁ! ステキな夢ですね! でも、それって資金が必要ですよね! 資金があれば実現可能ですね! 私、投資の仕事をしているんですけど……」といったようなタイプです。