ココロセラピストが考える! 駅の恐怖~「迷惑な話だ!」というだけで本当に大丈夫?~

駅はたくさんの人が集まり、行きかう場所です。

電車が遅延?

僕はあまり電車には縁のない生活をしていました。
でも、一時期電車に乗っていた時期もあります。

電車に乗らない時はあまり考えたこともなかったのですが、いざ利用してみてわかったこともあります。
それは遅延です。

電車って基本的には時間通りに動いていますよね。
でも時々遅れる事があります。
そのたびに僕の心は穏やかでは無くなります。

何かしらトラブルがあるから遅延するわけですが、正直なところ自殺を疑ってしまうのです。
もちろん確認手段があるわけではありませんので本当は違う可能性も十分にあります。
でも、やはり気分は悪いです。

場所や時間帯にもよりますが、実際に電車を利用して遅延を頻繁に経験してみると、こんなにも自殺者が多いのかと改めて痛感するのです。
その度にこれがただの僕の妄想に過ぎなければ良いなと思っています。

ちなみに鉄道会社を責めているわけではありません。
電車の利用者は本当に多いですので、全員を見守り事故や自殺を100%未然に防ぐなど至難の業なのはわかっています。

 

自作自演で悲劇の主人公になりきっているわけではないのです!

電車ってとても便利ですよね。
でも、同時に恐ろしくもあります。
時々聞いたことはありませんか。

「なんか、駅に着くと……フラフラっと……ホーム側に吸い寄せられて……ハッと我に帰ると線路に飛び込もうとしている自分がいたんです……」

という話。
誰からも似たような話を聞いた事の無い人は、ある意味運の良い世界に生きているのかもしれません。
でも、何処かで誰かしらに同様の話を数回は聞いた事があるのではないでしょうか。

誤解を招かないように敢えて言っておきますが、鉄道会社を陥れようと意図的に都市伝説を作って流しているわけではありません。
この発言には気になる個所があります。
それは「フラフラっと……」と「吸い寄せられて……」という部分です。
これはつまり無意識的な行動とも取れます。
もちろん羽目を外して酔っぱらっていたとかそういうことではありません。

だとすると「迷惑な話だ……」では済まされません。
だって、本人も率先して命を捨てようとしているわけではないですし、乗客を困らせようとしているわけではないのですから。

だから結果的に死亡事故が起きても仕方がないということでは無くて、そういう人がいても不思議ではないという現実に目を向けた方が良いのです。

もし無意識的に駅で自殺しようとしてしまうという人がいることを知らなかったら、今、ここで覚えておいてください。
とても大事なことです。

「学校(or会社)に遅刻しちゃうじゃないか!」なんて言っている場合ではないのです。
本当は望んでいないのに足が勝手にホームから飛び降りようとしているのですから。

たとえば自分がホーム付近に並んでいたら、近くの人をコッソリ観察して様子をうかがうとかしてあげれば、もしかしたら未然に自殺を防げるかもしれませんよね。
フラフラしている人や、危なっかしい人がいたら一声かけてあげれば「はっ……」と我に帰ってくれるかもしれません。

みんな忙しいのは充分にわかるのですが、ちょっとだけ周囲に気を配ることなら誰でも出来ると思うのです。
スマホの画面ではなく周囲を見渡す。
それほど難しいことではないと思います。

 

スマホのマナーの悪さも死を招く!

あと、気を付けた方が良いのはスマホ依存症の人です。

歩いている時も、並んでいる時もずっとスマホの画面に集中してしまっている人、いますよね。
ものすごく危ないです。

周囲の状況を把握できていないので、フラフラ吸い寄せられる人を未然に助けるどころか、自分自身が誰かにぶつかってしまったり(場合によっては喧嘩になったり)、最悪ホームから落ちてしまったりする危険性だってものすごく高いのです。
うっかりぶつかって誰かをホームに突き落としてしまったら、それこそ殺人ですよ。

もしもそれが原因で遅延したら「無意識に足がフラフラと……」では済まされません。
なにしろ周囲の状況を見ずにスマホをいじっていたのですから。
それこそ「迷惑な話だ!」と怒鳴りつけられても仕方がないと思います。

でもスマホ依存症の人は「そんなの、偶然だ。私は毎日、並んでいる時にスマホでゲームをやっているけれど、トラブルになったことはない!」と逆ギレするかもしれません。
それはその通りです。
だって、誰だって事故を誘発しようと意図的にスマホをいじっているわけではありません。
でも、危険な可能性は頭ではわかっているはずです。
それって偶然とは少し言い難いですよね。

そうすると無意識でフラフラと死に向かってしまった人に「迷惑だ!」なんて言えないですよね。
だって、わざとやっているわけじゃなくて、しかも本人は予防どころか勝手に動いてしまっているのですから。

「なら、電車なんか乗るなよ……」という人も少なからずいると思います。
繰り返しますが本人は必ずしも死を望んでいるのではなく、駅に到着したことで勝手に死のスイッチが入ってしまっているのです。
運良く、本人が自分自身の危険シグナルに気づいたら、おそらく電車には乗らないのではないでしょうか。