ココロセラピストが考える! 好きなコトをやろう!~目指す先は何処なのかを考える~

自分がやりたいことをやるのも大事ですが、他の人も「きっとやりたいことがあるんだろうな」ということを知っておくことも大切です。

「バンドやらない? ドラムとか良いと思うよ?」とか、そういうのも、単に、ドラムをやってくれる人がいないから誰かにやらせたいだけです。
そんなにドラムが良いと思うなら、自分がドラムをやれば済むと思いませんか。

宗教やボランティアも同様です。
そういうものは自発的にやるものであって、誰かに言われて始めるものではありません。
宗教やボランティアを悪く言うつもりでは無くて、それはそういうことに喜びを感じる人にとって価値があるだけなのです。
つまり個人差があって当たり前なのです。

人を操るテクニックのひとつとして「楽しそうな未来を想像させる」というものがあります。
たとえば、古い技法の話をすれば「ちょっと良いですか? 英語が話せたら、どういう良いことがありますか?」と質問します。
ここで「英語が話せると良いことがある」という勝手な前提で話を勧めてしまうのです。
そうすると「金髪のイケメンの彼氏ができるかも……」とか「海外勤務でニューヨークに行けたりして……」なんて思ってしまうわけです。
自発的に。
そうすると「英会話って良いわね!」という気分になって、そのまま契約させられてしまうわけです。

ここで冷静に考えて下さい。
本当に金髪のイケメン彼氏が欲しいですか。
ニューヨークで働きたいのですか。
現時点で英語が話せて、成り行き上金髪のイケメン彼氏ができたとか、ニューヨーク勤務になったとかなら、それはそれで良いですよ。
でも、その勝手に『安易なゴール設定』を自発的に作らされて、今からレッスンをするわけです。
それって大変ですよね。
お金も時間もかかります。
もっとも、そこから本当に英語が話せると未来が開けて自分にとって人生が豊かになりそうだと感じれば、それは良いことです。
一方、そうではない場合は、無理に大切な人生を投資する必要はないですよね。

金髪彼氏は良いかもしれません。
でも、もっと掘り下げたら、本当に自分が望んでいる彼氏像は、自分を理解してくれて、支えあってくれる人かもしれません。
そうしたら必ずしも金髪イケメンに限定する必要などないのです。

仕事も同じです。

ニューヨーク勤務のイメージがオシャレに見えているだけかもしれません。
業務内容や報酬、福利厚生などは一切スルーしていますよね。
別に地元で通勤が楽で、業務がキツくなくて、休みを取っても怒られなくて、産休も取らせてくれて、社員がみんな良い人だったら、ニューヨークにこだわらなくても良いのです。

逆に言うと、上辺だけの願望ではなく、自分が本当に望む未来、手にしたい未来を描ければ、純粋にそれをやった方が良いのです。
自分の欲求や願望の本質を見極められれば、上辺だけの植えつけられた願望ではなく、自分自身の心と向かい合う事が出来るのです。

 

やりたいことをやる時

やりたいコトが見えてきたら、それをどんどん具体的にして行って下さい。
最初から大きなことは出来なくても、何かしら出来ると思います。
たとえば「本当は漫画家になりたかったんだ……」と思えば、まずは鉛筆を買いに行くことから始めれば十分です。
絵を描かない事には漫画家にはなれませんものね。
そうやって、どんどん、思考錯誤を繰り返し、時間やお金を捻出し、後は継続して行けば道はたやすくなかったとしても、快の感情は得られます。
実際に漫画家になるか否かは、また別問題ですが、やりたいことをやっている満足感はとても大事です。

自分の内面から湧きあがってくる声に興味はあるけれど、いまいちわからないという方は、カウンセラーやセラピストに相談してみてください。
でも、それだって無理強いするつもりはありません。興味があればで結構です。

繰り返しますが、やりたいことが無ければ無いで良いのです。
また、やりたいことが変わっても構いません。
義務ではないのですから。
他人の目も気にしなくて良いです。
巷には『ドリームキラー』という自己実現を邪魔して来る人が多いのですから。相手をしていたらキリがありません。

また、やりたいことのスケールも関係ありません。
たとえば僕は、「一人の時間を作って、昼寝をするなり、心身を回復させる時間を作る」ということが割と優先順位が高いです。
だって、ずっと仕事をしていたり、ずっと遊んでいたりしたら疲れますから。

「そんなことがやりたいことですか? ショボイですね……」と思う人がいたら、大きなお世話なのです。
自分のモノサシで相手を図るのは無礼な行為なのです。

そして、自分がやりたいことをやるのも大事ですが、他の人も「きっとやりたいことがあるんだろうな」ということを知っておくことも大切です。
それを笑ったり、批判したりすると自分自身が『ドリームキラー』になってしまいます。

みんな違って、みんな良いのです。
みんなが多忙な社会ではありますが、少しでもやりたい事をやって、気楽に楽しむなり極めて楽しむなりすれば良いのです。

 

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