心身共にボロボロだった僕は、急に『生きる気力』が湧いてきました。
葬儀が終わるまでの間、可能な限り彼らの言動を観察し、学び、吸収したい。そんな意欲が湧いてきました。
よくよく考えれば、葬儀屋さんとはすごくて当たり前です。
個人を天に送り届け、一方で遺族が方向性を誤らないように癒し、導いてくれるのですから。
葬儀が終わって……。
葬儀は無事に終わりました。
現代的なスタイルで時間も短く、人数も極力少なく、本当に静かに終わりました。
母はハデなタイプでは無かったので天国できっと満足してくれていると思います。
なんだかんだで身内の死の直後です。
どんなに平静を装っても冷静でいられるはずもありません。
しかし、少しずつ日常生活に戻って行かなければならないのが生きている者の宿命です。
葬儀が終わったことで気が抜けて、今度はウツっぽい気持ちになって来ました。
もちろん、それが正常な反応であり、病気ではないことはわかっています。
それはそれとして、これで僕も少しは落ち着くかと思いきや、そうは問屋が下ろしませんでした。
またもや災難です。
場合によっては僕の人生の方向性が左右されるかもしれませんでした。
ここまで来るともう、本当にどうして良いかわかりません。
どうやったら、ここまで連続して不幸がやってくるのだろうと思えるほどです。
さすがに堪えた僕は日に日に体調が悪くなって行きました。
何事も無かったかのように振る舞ってはいましたが、それもそろそろ限界かなと思えてきました。
ここから僕は完全に不思議ワールドへと突入するのですが、それはまた別の機会があればお話しします。
ココロセラピストとクライエント
悩むだけ悩んで、凹むだけ凹んで、布団の中にうずくまっていると、自分の内なる声が聞こえてきました。
「おい! 今こそ、今まで自分がみんなに言って来た(or書いてきた)心の扱い方を実践してみる時じゃないのか? それを実践しないで自滅したらオマエは嘘つきだぞ? そもそもオマエ誰だよ?」
僕は自分が何者かを思い出しました。
「僕は、ココロセラピストTATSUMIだ!」
僕は自分自身に契約しました。
「私、達巳は、ココロセラピストTATSUMIにカウンセリングの依頼をします。自分自身を、徹底的に見つめ直し、自分のできる事を可能な限り行い、必ずこの状態を抜け出し、更なる幸福を引き寄せます!」
僕は僕のクライエントになりました。
だから今、こうして堂々と執筆してあなたに語りかけていられるのです。
「今、自分がどん底にいようとも地獄にいようとも、きっと未来は輝く!」と。
追伸
親愛なる母へ
天国はいかがですか?
この世よりも楽しいですか?
正直僕も、ちょっと、この世がイヤになってきたけれど
だけど、まだワクワクがたくさん隠されている気がするんだ。
その人生のワクワクをもうちょっと、たくさんの人にシェアしてから
天国に報告しに行くからね。
いつまで経っても大人になりきれない僕だけど
温かい目で見守っていてね。
達巳
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