ドリームトリッパー ~ようこそ夢の世界へ~

普段、夢を見ない人、あまり覚えていない人には少し難易度が高いかもしれません。個人的には楽しいと思いますが、自己責任の範囲で楽しんで下さい。

僕はいつも夢を見る

僕は頻繁に夢を見ます。
夢を鮮明に記憶している事が多いので、話をすると「作り話でしょ?」と信じて貰えません。

小説を書くのなら良いのですが、そうでもない場合、わざわざ作り話をして誰かに話したりしないと思うのですが。
夢の話をすると「構ってちゃん」と勘違いされるリスクがあったりして。

でも、この記事を読んでくれているあなたは、きっとそういう不思議な話が好きな人だと思います。
なので安心して、このまま夢に関する話を続けますね。

 

最近の趣味はドリームトリップ?

最近のマイブームは『ドリームトリップ』です。
これは僕が勝手にそう呼んでいるだけで、夢の中を旅することです。
怪しいクスリを使って幻覚症状を見たりするアレではありません。

僕は元々夢を見る、というか悪夢にうなされることが多かったのです。
「それって呪われてる(ストレス溜まりすぎな)んじゃないですか?」とか思う方は、遠慮なく僕の呪いを解いて下さい。
余計なツッコミは不要です。

 

眠りの世界にフェードイン&アウト?

僕の場合目覚めが近づいている時って、夢の世界が薄くなってきて、灰色の画面が広がって来て、フェードアウトしていく感覚がするのです。
その過程で光の感覚が意識できるようになって目が覚めます。
逆に眠かったり、入眠するときは、意識が一点に吸いこまれていくような強いパワーを感じてフェードインしていく感覚です。

そんなわけで悪夢を見ていた時に、ふと気付いたのです。
世界がぼやけて来て、このまま目が覚めそうだなと。
つまりこの段階で、今までの出来事が夢だったと理解したわけです。

いつもなら、そのまま起きて「また悪夢だったかー……。でも、夢で良かった!」なんて思いながら夢の事はさておき日常生活に入っていきます。
顔を洗ったり、うがいしたり。

基本的に悪夢のまま目覚めると潜在意識がネガティヴです。
一日のスタートが暗くなってしまいます。
なので、やや強引でも「夢で良かった!」という解釈をしてから行動を始める事をお勧めします。
一旦リセットして気持ちを切り替える事でスッキリします。

それはそれとして、その時だけは、夢を夢だと認識することができたわけです。
難しい言葉で言うと『明晰夢』(めいせきむ)の状態です。
目が覚めてしまったら厳密には明晰夢ではないのですが、半覚醒くらいなのでギリギリそう呼んでも差し支えないと思います。

その段階で僕は何故か「悪夢を悪夢のままで終わらせたくない!」と突発的に思ったのです。
目覚める瞬間だったので、夢の世界はフェードアウトしかかっていたのですが、その突発的な想いのパワーが、再びフェードインして、なんと! 再び夢の世界に戻れたのです。

夢の中で、それが夢かどうか確かめたい時は「自分の峰頬っぺたを抓ればわかる」と言いますよね。
痛みを感じれば夢じゃないし、痛くなければ夢。

でも、夢だから痛みを感じないかどうかという問題は結構個人差があったりします。
夢の中でも「痛い気がする」と感じていれば、それはそれで痛みです。
そうしたら、それが夢なのかどうかなんてわかりません。

僕のケースで言えば、フェードアウトしたら起きている状態、フェードインしたら夢の中というパターンがあるので、インかアウトの瞬間を意識出来れば、夢か現実かわかります。
たぶん、みんな似たようなものだと思うのですが、そんなことわざわざ考えませんし、意識しませんよね。

寝ぼけ状態ながらも再びフェードインできたので僕は「ここは夢の中だな……」と認識できました。
明晰夢の状態って滅多になれないのでとても貴重な体験でした。

「夢とわかれば好き放題だ! なんだってできる!」と思ったものの、実際はそこまで簡単ではありませんでした。

普通に考えれば「余計なことしないで、目覚めてしまえば良いのに……」という気もするのですが、夢の世界を冒険できるなんてスゴイです。
旅費もかかりませんし、寝坊さえしなければ誰にも迷惑かけないのですから。
流石にお土産を買う事はできないので、そこは残念ですが……。

ただ夢の中なので、夢の外(起きている時)よりは、自由度が高いかもしれないと思って、あれこれ実験してみると、若干浮いたり、その程度の事は出来るようになって来ました。
最初から飛べる夢を見ている時は、何も考えず飛べますけどね。

そして、この夢のどの辺が悪夢だったのか忘れて好き放題していたら、世界が再びフェードアウトしてきたので、「まぁ、良いか……」なんて思いながら目覚めました。
結果的に悪夢は悪夢ではなくなりました。