『幸せになるための黄金メソッド』は、そんなに血眼になって探さなくていいんだよ……。

幸せはもしかしたら流動的なものなのかもしれません。それもまた謎です。ただ、個人差があれ、時差があれ、解釈の佐があれ、幸せって少なからず得られる、感じられるもだと僕は思っています。

『幸せになる黄金メソッド』とは?

「めんどくさい事は一切抜きにして、すべての人間が幸せになれる方法を教えて下さい!」

随分、無茶苦茶な話ですが、真剣にそういう事を聞いて来る人も多いです。
もちろん無茶苦茶ではありますが、馬鹿にするつもりはありません。
そういう質問を堂々としてくる人は、おそらく、耐えがたい状況にいて冷静になどなっていられないような心境なのだと思います。

でも、考え方によっては、彼らは無茶苦茶ではありますが、まだまだ未来への可能性はあるのではないかと思います。
というのは、もっと追い詰められると「死にたい……」という発言になる場合が多いからです。
もちろん、その言葉にも「生きたい」という裏のメッセージがあるので、必ずしもそういう言葉を使ったから人生が終わるわけではありません。

さて。その質問に真面目に回答します。
幸せになる黄金メソッドは……そんなものありません。
はい。終わりです。
もしかしたらあるのかもしれませんが、それは僕にはわかりません。

「TATSUMIさん。そんなものは無いという思い込みが自分の可能性を否定しているんですよ?」

と、鋭いツッコミが来そうですが、別に僕は悲観的になっているわけでもなければ、幸せなど存在しないとも言っているわけでもありません。

誰もが絶対に保証付きで幸せになる方法なんてないと言っているだけです。
強いて言うなら、その「誰もが絶対に保証付きで幸せになる方法」を見つけなければ不幸になってしまう、あるいは不幸な状態が続いてしまうという思い込みを、今この瞬間に捨ててしまって下さい。

 

『不幸になる黄金メソッド』で良ければ、教えます……。

一方で『不幸になる黄金メソッド』なら、存在します。たくさんありますが、教えると悪用する人が出て来る危険性があるので、少しだけ教えます。
それは、幸せの幅を狭めたり、幸せを否定したり、不幸を肯定したりすることです。

「学歴が無いから不幸」「背が低いから不幸」「貧乏だから不幸」「体重が重いから不幸」「友達がいないから不幸」「顔が美型ではないから不幸」という口癖の人は、ほぼ必ず不幸になれます。もっと不幸になりたい人は、さらに不幸の条件を極端にすれば良いのです。「寝坊したから不幸」「蛍光灯が切れたから不幸」「カラスを見たから不幸」と、何でも良いから「○○だから不幸」「○○が無いから不幸」に片っぱしから思いつく限り単語を入れていけば良いのです。

自分だけでなく、相手にまで不快な気持ちを植えつけることが出来る、恐ろしい黄金メソッドです。
くれぐれも悪用だけはしないで下さい。

これをしないことで、少なくとも不幸の牢獄かのカギは外れます。
あなたは遠慮なく不幸の牢獄から脱獄して良いのです。そもそも不幸の牢獄に入っている必要すらないのです。

「でも、私、自己肯定感が著しく低いので……」という方は、それはそれで仕方がないので「自己肯定感を高めなければ幸せになれない!」という『不幸になる黄金メソッド』を使わなければ、そんなに怯えることはありません。

 

オススメのメソッドならありますよ

『幸せになる黄金メソッド』は知りませんが、お勧めのメソッドというかポイントなら存在します。両手を挙げて「ヤッホー!」とか言いながらジャンプしたくなるような気持ちになるとは言えませんが、このポイントを抑えておけば、格段に幸せ度は上がります。

それは、衣・食・住を確保することです。そんなこと当たり前と思うかもしれません。でも、それらが揃っているから安心して生活できるわけです。

ちなみに、それはブランドの服を着た方が良いですよとか、立派な一軒屋や高級マンションに住むと良いですよとか、回らない寿司や、高級ステーキを食べると良いですよとか、そういう話ではありません。
意識高い系と呼ばれる人たちみたいに、ミニマリストになりなさいとか、マクロビしなさいとか「ホ・オポノポノ」と言いなさいとか、そういうことでもありません。当然、それがダメということでもありません。
正解はない……というか自由なのです。

自分にとって良いと思う衣・食・住を目指してください。
「○○じゃなきゃダメだ」という条件を厳しくするのではなく、時間がかかっても、自分が納得に行くように可能な範囲でどんどん試行錯誤を繰り返しながら変化を楽しんでください。
「お! コレいいね!」という感じで、軽い感じで大丈夫です。
「○○したら、心身が元気になってきた気がする!」と思えることをどんどん無理のない範囲で自分なりに進化させてください。

次に食事、運動、睡眠が幸せになる重要なポイントです。
衣・食・住と一緒に意識しながら生活してみてください。

やはり人間は体が資本です。
「いや、魂(霊性)が大事でしょ……」とか、そういう難しいことは、今のところ考えなくていいです。
もちろん大事なのですが、今の話は人間としての幸せの話ですので。

身体の調子が良くなる食事、運動、睡眠を意識して、楽しんでみてください。
これも、ストレスがたまるほど考えなくて大丈夫です。
カロリーがどうとか、筋トレとストレッチどっちが大事かとか、8時間睡眠じゃなきゃダメだとか。
そういうのも目安はあるかもしれませんが、自分なりに試行錯誤を繰り返しながら、自分に合ったリズムや法則性を探してみてください。

幸せって、個人差があるのです。幸せの受け取り方は千差万別。
だから「めんどくさい事は一切抜きにして、すべての人間が幸せになれる方法を教えて下さい!」と言われても困ると言っているのです。
そういう話は、宗教や哲学を追求している学者さんに任せて置けば良いのです。
だって、彼らはそれを追及することが好きで、幸せを感じられている人たちなのですから。

そんなことよりも、普通に生きていく分には、衣・食・住、食事、運動、睡眠を自分なりに考えて、心身が少しでも元気になるように意識する事の方がはるかに重要なのです。

生活の基盤が自分なりにしっかりして満足してくると、ストレスが少なくなるので他のことにも良い意味で興味が出てきて、幸せにつながって行きます。もちろん、何かを楽しんでいたら、結果的に、衣・食・住、食事、運動、睡眠も快適になってきたというのもOKです。