不倫の話の何処が楽しいの?~他人の不倫よりも自分のQOLを充実させて~

不倫をしている人は気をつけて下さい。 不倫はどんどん深みにハマって行きます。 不倫が軽い気持ちで始めたものにせよ、度壺にハマったら抜けられなくなります。

他人の不倫を面白がってしまうのは、いくつか理由が考えられます。

●非日常性

まずは『非日常性』です。多くの人たちは似たような毎日を繰り返しています。
そのような『日常性』にはストレスこそあれど、面白おかしい(?)刺激はあまりありません。
(※本当は意識次第ですが、それに気づいていない人が多いです)
だからこそ、非日常には刺激を感じやすいと思われます。
特に不倫の場合、「(自分にも)ありそうで、なさそう。
なさそうで、ありそう」という絶妙な感覚がますます興味を助長させてしまうのです。

アイドルも美人過ぎるよりも普通の人に近い方が身近に感じて人気になるというような話も聞いた事があります。
「いそうで、いない」という絶妙な感覚を与えてくれる人です。
だから、美人だから必ずしも人気になるとか、歌唱力が素晴らしいから人気になるとは限らないのです。

身近な存在なら、現実の自分では無いにしても投影して脳内で楽しむ事がしやすいのです。
たとえばご近所さんや知り合いが不倫をしていたならば、自分だって今後不倫をする可能性だってゼロとは言えないと想像するのです。
不倫が良いことではないのは頭でわかっているので実際にはしません。
でも、なんとなく不倫でドキドキしてみたい。
そんな矛盾した気持ちがあると、なおさら身近な存在に自分を当てはめて楽しんでしまうかもしれません。

もちろん、想像するのは自由ですが、それは自分の脳内に留めておいてください。
追究したり、深入りしたりするのは禁物です。
やりすぎるとストーカーになってしまうかもしれません。

●他人の不幸は蜜の味

人間は不思議な事に他人の不幸話が大好きです。
愚痴を聞かされるのはウンザリしてしまいますが、客観的に自分以外の人間が落ちていく姿を見ると喜んでしまうのです。
どうやら最近の脳科学の分野では、他人の不幸に喜びを感じてしまうのは、脳がそのような仕組みになっているからだと言われているようです。
必ずとは言えませんが、不倫をすると悲劇になるイメージがあるので、それを面白がる人がいても不思議ではありません。

しかし、不倫をしている人は、周囲の人たちを喜ばせようと思っているわけではありません。
なので、変に冷やかしたりすると大きなトラブルになってしまうかもしれません。
特に身近な人が不倫している場合、井戸端会議のネタにしたりしないようにして下さい。

そして、あからさまに楽しんでいると、自分が不倫をしていなくても、人格を疑われて信頼を失う危険性もあるので脳の仕組みがどうであれ、興味を持っても程々にして下さい。

●ストレス発散の捌け口として

自分のストレスが溜まって来ると何処かで発散したくなります。
ストレスは溜め込むべきではないので発散した方が良いです。

実はストレス発散の中には『正義の仮面をかぶる』という方法があります。
非がありそうな人物を見つけ出し、ここぞとばかりに正義の鉄槌を下すのです。
非がある人間を叩いても、心はそんなに痛まないかもしれません。
それに、相手に弱みがあるのだから反撃される可能性も低いですから。

しかし、それは本当の正義ではありません。
正義という名の暴力です。
正義という名の暴力が巨大化すると、どうなるかわかりますよね。
戦争になるのです。

●嫉妬

秘めた不倫願望があるという場合も、不倫をしている人にジェラシーを感じて興味を持つ人もいるかもしれません。
「なんか、××さん不倫なんかしちゃって。楽しそうに! そもそも結婚して特定の相手がいるのに別の相手までいるなんて……(モテモテじゃないの。羨ましいわ!)」という具合に。

不倫は決してドキドキワクワクな恋愛ではありません。
なんとなく楽しそうに見えてしまうかもしれませんが、しないにこしたことはありません。
嫉妬する必要、そもそもありませんからね。

 

不倫より興味深いモノ……

まず不倫をしている人は気をつけて下さい。
不倫はどんどん深みにハマって行きます。
不倫が軽い気持ちで始めたものにせよ、度壺にハマったら抜けられなくなります。
よほどの理由、あるいは覚悟が無いなら、早急に関係を解消した方が良いです。

もし心に何らかの問題を抱えていて、気がついたら不倫になってしまったが、どうして良いかわからないという人は、ぜひカウンセリングを受けてみてください。

他人の不倫に深入りするタイプの人。
自分事では無くても深入りしないで下さい。
その人の幸せを願ってあげる分にはまだ良いのかもしれませんが、ネタとしてあれこれ言うのはナンセンスです。
不倫の本当の原因がわかるのならば、そちらを解決する方に力を貸してあげて下さい。
とにかく、不倫に走る前に、他人の不倫に口を挟む前に、自分自身をしっかり見つめて下さい。
自分自身が見えてくれば、自ずと進む道が見えて来ます。
誰かを不幸にするかもしれない道に進むよりも(他人の不倫をネタにするのも含めて)、極力被害者を出さず自分自身の生活の質(QOL)を向上させた方がずっと良いです。

追伸
ときどき僕に「不倫の後押しを応援して欲しい」というご相談を受けますが固くお断りさせて頂いています。
予めご了承ください。
不倫は後押しされてするものではありませんから。

 

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