癒し人のためのヴァンパイア対処法 カウンセラー、セラピスト、コーチ、占い師、etc.……のための自己防衛の手引き

イメージだけで同情するのは禁物です。心の問題と経済的問題が必ずしもイコールとは限らないのです。

☆NOという勇気☆

癒し人はそもそも、誰かに言いくるめられるようならダメだという人もいるかもしれません。それはもっともなのですが、ヴァンパイアは本当に巧妙なので、うっかり引っかかってしまう場合だってないとは言い切れないのです。

一度無料カウンセリングに誘導されてしまうと、大変なことになります。そもそも、ギャラの契約もなければ時間制限の契約もないのですから、いつでもどこでもお構いなしで、ヴァンパイアの都合で相手をさせられてしまうのです。
あまりにも悪質だと、本当は、悩みを解決して欲しいとか、そうではなくて、自分の都合で話を聞いてくれたり相手をしてくれたりするコントロール可能な相手(獲物)が欲しいだけにも思えてきます。

なので、相手がヴァンパイアと見抜き、あの手この手と癒し人を誘導しようとしてきたら、傾聴しなければならないという癒し人特有の思い込みをいったん解除し、深い入りしない距離感を保てる意識を持ってください。
また、場合によっては話の途中であっても相手の意見を否定せずに「それは雑談の域ではないように感じます。こちらといたしましても軽率な意見はできませんし、これ以上、この話を続けるわけにはいきません。改めてカウンセリングの場を設けましょう。申込フォームのURLを教えますので、お手すきの際にでもそちらからご利用になってください」と、正直に自分の仕事に誇りをもって強気に出て良いです。

「話をさえぎってしまった私は酷い人間なのでは……?」「このまま話を聞いてあげるべきだったのでは?」と罪悪感を持つ必要はありません。それがヴァンパイアのマインドコントロールの極意なのです。

ヴァンパイアは最後のあがきとして、癒し人が罪悪感に苦しむほど落胆して見せるか、或いは激怒しながら相手が謝罪して無料カウンセリングを継続するように仕向けるかなどをしてきます。
捨て台詞を言って来るかもしれませんが、ここで踏ん張らないと癒し人は餌食となります。

僕が知る限り、この段階で正規のカウンセリングの契約をしてくる人は99%いません。どんなに誠意をもって話しても丁寧に話しても関係ありません。でも、もちろん癒し人は最後まで暴言など吐くことなく冷静に話を終わらせるように心がけてください。

もしかして経済的な事情でカウンセリング料金が払えないのかと思うかもしれません。そういう場合は、公的機関や、自分の信じる流派の宗教(神父・住職、神主などの僧侶)、ボランティア団体に一度問い合わせるように勧めてあげると良いでしょう。

しかし実際は豪邸に住んでいるとか、高級な外車に乗っているとか、ちょっとSNSを確認してみると、案外リア充に思えるような生活をしている人も少なくありません。イメージだけで同情するのは禁物です。心の問題と経済的問題が必ずしもイコールとは限らないのです。

相手がこちらをネットで調べつくした上に近づいてきているのですから、こちらが相手のページを見たところで問題ありません。

そもそも経済的に問題があるわけでもないのに、無料でカウンセリングを受けようとしてくる時点でこちらも相手を信頼しなくて良いのです。

その時間を、家族や恋人、親友のために使ってあげて下さい。その方が、自分のためにも、他人のためにもなるのですから。

 

☆エナジー・ビースト・ヴァンパイア☆

稀にですが、無料カウンセリングを拒否すると手が付けられなくなるほど問題行動を起こすヴァンパイアもいます。もはや知力云々の話ではありません。暴走します。極端に言えばネットストーカーになったり、悪評をたくさん流したり、とにかく攻撃してきます。電話してきたり、メール攻撃してくる場合も考えられます。そういう時は、徹底的に距離を置いてください。SNSはブロック。電話は着信拒否。メールも受信拒否設定にしてください。この域に達したらストーカー対策を徹底してください。
それこそ仲間内で情報共有して対策を練るなり、場合によっては信頼できる専門家に相談するなりしてください。

癒し人が安心して働けるように心から祈ります。

 

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