癒し人のためのヴァンパイア対処法 カウンセラー、セラピスト、コーチ、占い師、etc.……のための自己防衛の手引き

イメージだけで同情するのは禁物です。心の問題と経済的問題が必ずしもイコールとは限らないのです。

☆ヴァンパイアの獲物の探し方☆

標的の選び方も入念です。彼らは場合によっては既に主治医がいたり、他にメンターがいる場合もあります。でも、お金を払わず無料でカウンセリングを手軽に受けられる環境をキープしておきた
いので、特に個人で活動をしている癒し人を狙います。

SNSを駆使して癒し関連の職種の人に片っ端から友達申請してくるパターンが多いです。というのも、SNSのメッセージ機能を使えば、自然を装って話しかけられるからです。

サロンに直接電話をしたり、WEBサイトのお問い合わせフォームなどを、うっかり使ってしまおうものなら、正規のサービスとしてのやりとりになってしまうので、まず利用しません。
SNSに「カウンセリングや占いのお問い合わせはコチラ」とわかりやすく書かれていたとしても、狡猾なヴァンパイアは気づかなかったフリをしてメッセージ機能から接触を試みます。

ダイレクトにファーストコンタクトから無料カウンセリングに誘導して来ようとするタイプもいますが、基本的に彼らはマインドコントロールの術に長けているので、あくまでも友達として近寄ってきます。

ただ、この場合は見分けが難しいので注意が必要です。友達として観察して、信頼がおけると判断したからこそ、正規のルートで正式な仕事のオファーをしてくる人もいるからです。これに関してはまったく悪い事ではないし、クライエントの立場からしても相性やその他を理解したうえで申し込んだ方が安心できますのでむしろ良い事だと思います。

この場合は、素直に「では、こちらからサービスをご利用になってください」と正規のルートを示してあげれば何の問題もありません。

その際「え? なんでそんなことをする必要があるの?」とか「私のことを信頼していないんですか?」「融通が利かない人ですね」などと、言いがかりをつけてきたらほぼ間違いなくヴァンパイアです。悩みがあろうと病んでいようと最低限のマナーは必要です。

何しろヴァンパイアはギャラを払ってたまるかと思っているので、自分が不利になるルートは決して選択しないのです。彼らは癒し人から、時間、気力、体力、労力、お金(対価)を奪おうとしているのです。

なので、特にSNSを使って活動をしている癒し人の方々は、くれぐれも友達選びには慎重になってください。メッセージなしの突然のリクエストや、プロフィールが曖昧すぎる人、あるいは愚痴やネガティヴな発言でページが埋もれている人は安易に承認してはいけません。

友達申請を拒否するか、とぼけて放置しておけば、ヴァンパイアは次なる獲物を探し求めて消えてくれる場合が多いです。

もっとも、それが困るのでこの記事を書いています。自分の身は守れても大切な同業仲間が餌食になってしまっては意味がありません。この記事を含めてヴァンパイア対策の情報はぜひ日頃から仲間内でシェアしあって下さい。

 

☆ヴァンパイアのマジックワード☆

ヴァンパイアはカウンセリングやコーチングと言った言葉は基本的に使いません。それらのキーワードを使ってしまうと餌食となる癒し人の潜在意識がビジネスモードになって正規のルートに誘導してくる可能性があるからです。

友人を装いメッセージで「今、お時間ありますか?」とか「ちょっと、聞いて欲しいことがあるんですけど……」とか、あるいはストーリー仕立てで聞いてもいないのに序章を語りだして返事をしようものなら、そのまま流れに乗って勢いで延々と無料カウンセリングに誘導しようとしてきます。
中には「カウンセリングを受けたいという程ではないんですけど、話を聞いてください」という実に奇妙な言い回し(暗示効果)をしてくる人もいます。
なんにせよ、彼らの言い分では、それはカウンセリングではなく雑談という括りなのです。雑談なら、親しい友達にでもしてくれと言いたくなりますが、立場的に軽視できないことをヴァンパイアはちゃんと計算しているのです。
彼らが勉強しているのかどうかはわかりませんが『YESセット』の技法が比較的多くみられます。あるいは『同情心を植え付ける』『相手が自発的に話を進めている風に誘導する』など、ありとあらゆる心理技法を駆使してきます。本能でそれだけのことをやってのける彼らはある意味、知能が高いといえるかもしれません。だからこそ、癒し人は、条件反射的にイエスと言わないように、言葉言葉の合間に呼吸を整えて冷静に返答してください。

万一、途中で相手がヴァンパイアだと気づいたら深刻な内容になる前に何とか話題を強引に変えたり、あるいは打ち切ったりして下さい。
「ここまで深刻な話を聞いて、まさか引き下がる気じゃないでしょうね」とでも言わんばかりの、逃げられないオファートラップには十分気を付けてください。