ココロセラピストが語る!『定番の日常会話の罠』とは? ~当たり前のように使っている定番フレーズが混乱を招いているかもしれない~

「仕事はどう?」という質問も、何気に厄介です。 そもそも質問の意味が不明瞭だからです。

トラウマという言葉も有名になりましたが、これも似たような仕組みだと言えると思います。
子供の頃犬に噛まれたから犬が恐い。
思い出しただけであの時の恐怖がリアルに蘇って来る。
でも、過去の恐怖とリアルな今は何の因果関係もありません。

今は室内にいますし、犬はいないとします。
でも、過去の恐怖という感情はリアルタイムとして存在しているのです。
このせいで、因果関係の無い事柄の影響で現在という時間が不幸になってしまうのです。

この『時間軸改変の術』は本当に恐ろしいパワーを秘めています。
言葉は僕が適当に作ったので覚えなくて良いですが、潜在意識は時間の概念が曖昧(現在としてとらえてしまう)という習性がある事を覚えておいてください。
訓練すれば良い事にも使えますが、間違った使い方や悪用すると、とんでもない事になってしまいます。

どちらにしても、今、この場で潜在意識と時間の関係性をお伝えしたので、それさえしっかり頭に入れておけば万一、このような『時間軸改変の術』を使われても時間の概念を書き換えられる事は無いと思いますので安心して下さい。

 

「仕事どう?」は何が聞きたいのか?

「仕事はどう?」という質問も、何気に厄介です。
そもそも質問の意味が不明瞭だからです。

「仕事してるの? もしかして無職じゃないでしょうね?」という事が知りたいのか、「どんな仕事してるの?」という意味なのか。サービス残業の有無が知りたいとか「ボーナス出るの?」という意味なのか。
それとも、辛いのか楽しいのかを知りたいのか。
それとも質問者が実は仕事を探していて紹介して欲しいのか。

「実は仕事、最近辞めたんだよね……」と答えたら、間髪いれずに「なんでこんな不況な時期に辞めちゃうの? 次の仕事は見つかったの⁉︎」と責め立てて来る人もいると思います。
そうなったら、しばらくはこの不快なやり取りが続いてしまいます。

楽しい話ではなかった場合に事を荒立てずに済む質問をする事も大事だと思うのです。
質問しておきながら想定外の返答が来た時に対応できないような質問は初めからしない方が良いかもしれません。

質問されたから答えただけなのに怒られたりメンター面されたりしたら本当に迷惑です。
それこそ、心を閉ざしたくなります。

一方でネガティヴな返答をしたら余計なツッコミをされそうなので「うん。とても充実しているよ!」と心にも無いことを答えてしまったら「それは羨ましいな。私は最悪だよ。どんなふうに充実してるの?」と根掘り葉掘り聞かれても困ってしまいます。
本当に充実していて誇れる状況なら理想的ですが。

関西っぽく「儲かりまっか?」と聞かれれば、実際はどうであれ「ぼちぼちでんな」と定番フレーズで答えれば、それ以上でも以下でも無く「そうでっか」で済むと思うのですが関東だと、ちょっと複雑ですよね。
真似して「まぁまぁだね」とよくわからないけれど、軽く返答して次の話題に行けたら良いですよね。

「せっかく勤務時間外で仕事の事を忘れてるのに思い出させないでよ!」と内心思う事もあるかもしれません。
あいさつの定番フレーズではありますが、相手に対する配慮は必要です。

 

「名を名乗れ!」「人に名を聞く時はまずは自分から名乗れ!」

ここは戦国武将が自分から名前や素性を語ってから戦いなりなんなりを始めるように、知り合い同士の定番のやり取りも、質問する前に自分から簡潔に自己開示した方が良いのかなと思います。

「久しぶり。いやぁ。こっちはこっちで、お蔭さまで何とか元気でやってるよ。そっちはどうだい?」で、良いと思うのです。
これなら、相手もその程度の開示で良いのだと気が楽になりますからね。

何に対してどこまで話をすべきかわからないと返答に困ってしまいます。
しかし、相手が自分を参考にできる例を出してくれたら非常にわかりやすいですものね。
そこからどちらかが情報を開示して来て、その話題に乗って差し支え無さそうだったりおもしろそうだったりしたら、そのまま話を続ければ良いのです。

自分から敢えて地雷を踏む必要はありません。
触れない方が良いと思う話題は最初から触れない方が良いです。

またはネガティヴな話題になった時でも、本気で相手を助けてあげたいという心構えを持っているのなら、それを常に言っておくと良いと思います。
「困った事があれば、いつでもどんなことでも必ず力になるからね。遠慮なく言ってね」と言っておけば、相手の顔色を伺って返答を変えるのではなく、素直に話をしてくれると思います。

コミュニケーションの最大のポイントは相手を思い遣る気持ちを忘れない事です。

 

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