ココロセラピストが考える!『良い人=好かれる』は本当か?—ジブンとアナタの温度差が関係の幅を変化させている—

人間関係の良し悪しは人数ではありません。 波長があり、良い意味でご縁が深まって行く人を大切にしてあげて下さい。

もちろん一番いけないのは「うーん……。じゃあ、どうすれば良いんだろう……」と言って考えているうちに、自分が何を考えているかさえわからなくなって忘れてしまう事です。

それではただの優柔不断な人です。
マニュアルがなければ何もできない人というのは『良い人』どころの騒ぎではなく、既にマズイです。

参考までに、こういう時どうしたらいいかという事ですが、空気を読んで臨機応変に対応した方が良いのかなと思います。
その時の状況、タイミング、対象者の人物像の見極め等、いろいろな角度から自分で考えて正しいと思った行動をすれば良いと思います。

ただし、それが他人から見て『良い人』と思われるかどうかはわかりません。

『良い人』の定義が曖昧という事は『良い事』の定義も曖昧なのです。
ここで無理に白黒つける事ばかりしていたら、裁判所だけが儲かって、この世から本当に『良い人』がいなくなってしまう気がします。

もし、あなたが『良い人』であろうと思うのであれば、自分の心の声に素直に耳を傾けて下さい。
判断がつかなければ、自分が信頼できる人に意見を聞いて見て下さい。

 

好かれる人ってどんな人?

では、好かれる人ってどんな人なのでしょうか。
先ほどの流れで考えると、空気を的確に読んで判断し、行動できる人と言えるかもしれません。
自分の価値基準や規範、常識だけがすべてだと思わない事が大事です。
世界は広いですし、いろいろな考え方の人がいます。時代によっても価値観は変化します。

その日、その時、その場所で、空気を読むようにして下さい。
そして「絶対」とか「必ず」とか「100%」とかを求めずに、とにかく最善を尽くして下さい。
場合によっては強く出て下さい。
場合によっては一歩下がって下さい。
ちなみに「長いモノには巻かれろ」とか「権力には歯向かうな」と言っているわけではないのでご注意ください。

交渉みたいでイメージが良くないかもしれませんが、目指すは『Win-Win』であり『Happy-Happy』です。
その結果、物事が円滑に進んだら、信頼を勝ち取り、自然と人気者になって行く事でしょう。

良い人だが好かれると仮定したら、何故私は好かれないの?

繰り返しますが、必ずしも良い人が人気者になると言うわけではありません。
たとえば、「相手にとって都合の良い人」は、それなりに相手をして貰えます。
ただし、必要な時だけですからね。

多分、無いでしょうけど、わかりやすいと思う例を出します。

自分の中で常に笑顔で、肯定的な返事を多用し、相手が望む事を瞬時に察して行動する人が『良い人』だとしましょう。
そして、FACEBOOKで売れないミュージシャンと知り合ったとします。

誰にでも『良い人』として接した方が良いので、ひたすら傾聴していたらライヴに誘われました。
せっかく誘って下さっているのだからとチケットを買って「うわー。楽しみー」と言いました。
当日、花束を持って会場に行きました。

「○○さんがお花をくれましたー!」とFACEBOOKに写真を載せてくれました。
自分の善意が伝わり、純粋に喜んでくれた。
きっと自分の事を好きになってくれるだろう。
場合によっては応援してくれるだろう。
そんなふうに思いました。

「今日はとっても嬉しかったよ。次回は××日だから、お友達を誘ってぜひ来てねー!」と言われました。
そうか。
お友達を連れて行ったら喜ばれるのか。

そう思ってお友達を連れて行きました。
でも、友達はそのミュージシャンに興味が無いのに行きたくないと言うので、チケット代と交通費を出してあげました。
それなら友達にも喜ばれるかもしれない。

すると、ミュージシャンが「ありがとう! 今日は特別にグッズを持って来たよ。
ぜひ持って(買って)帰ってね!」と言いました。
せっかく声をかけてくれたのだからグッズを購入してあげました。

お友達は、そのミュージシャンにやっぱり魅力を感じなかったので、あまり喜ばれませんでした。
どちらかというとガッカリされた感じでした。
でも、ミュージシャンは「またお友達をどんどん誘って観に来てね!」と言いました。

何か変です。
でも、当たり前ですよね。

もしも僕がそのミュージシャンだったら「お! 僕にも遂にファンが出来たか! 声をかけたら来てくれる! そして友達にも勧めてくれる! そうか、そんなに喜ばれているのか! だったら、どんどん情報を流してあげよう! そうすれば、相手も僕も嬉しいからね!」と思うと思います。

この場合は、お互いに悪意はなく、しかも善意なので、相手を利用してやろうとかそういうつもりはないのですが、それでも、お互いの温度差は広がるばかりです。