ちなみに「会社のために尽くしてきたのにリストラされた!」「会社のために尽くしてきたのに仕事は増えたが給料は増えなかった!」という人もたくさんいます。それも大事な事です。「会社は社員の幸福を目指し、努力すれば認めて貰える」という思い込みを純粋に信じ過ぎてしまった結果なのです。
「だから会社なんか辞めてネットワークビジネスをやりましょう!」みたいなブームを作ろうとしている人もいるようですが、これも一旦立ち止まって考えた方が良いです。いつの間にか選択肢が「会社に残って社畜になるorネットワークビジネスでウハウハ」という2つに誘導されてしまっているのです。そうじゃないですよね。どっちにもメリットもデメリットもあると思いますし、『第三の道』だってあるかもしれません。それを忘れてはなりません。
常識という枠に囚われ、多忙過ぎる人生を選択してしまった結果なのです。でも、ちなみに『忙』という文字を見るとわかるのですが「心を亡くす」と書きます。つまり、自覚の無いうちに『ゆとり』を失ってしまっていたのかもしれないと言う事です。
「あれ? なんか、変だぞ?」「もしかして時代は変わったのか?」
次第にそういう疑問を持ち始めた人が増えて来ました。そして、その通りなのです。時代は刻々と変化を遂げているのです。良いか悪いかでは無いのです。この変化に気づき、最良の方向にシフトチェンジすることが現代人には求められているのです。
今まで気づかなかった事に気づく。これは新しい可能性の発見であり、チャンスでもあるのです。
ただし、勘違いしないで欲しい事があります。それは安易に流されない事です。
堂々と立ち止まれ!
「これからの時代は○○だ!」と言ったような話は僕も大好きでよくするのですが、この手の話題が出たら、鵜呑みにしない事です。
人の心を操る事は基本的には出来ないとされています。しかし、完全に操れないまでも、それっぽく思わせるように誘導する事を得意としている人たちはたくさんいます。
彼らは時代の流れを読む事が得意です。だからタイミングを見計らって自分の望んだ方向性にみんなを誘導しようとして来ます。それは政治家かもしれませんし、ビジネス・パーソンかもしれません。思想だって流行だって価値観だって善悪だって、その気になれば得意な人は誘導できるのです。
本当にみんなの幸せを願っている人もいれば、本当に社畜を増産しようと真剣に考えている人だっていると思うのです。せっかく時代の変化に気づいたのですから、僕たちは、そこを見極める力を身に付けた方が良いです。
『社畜』という言葉が流行ったのは、みんなが時間に追われ、心身が摩耗し、それに値する対価も得られず悶々とした感情と共に生きているからだと思うのです。
でも、会社が必ずしも悪とも限らないのです。会社は会社で良い方向に進化するためにきちんと考えているかもしれません。たまたま自分のいた会社がブラック会社だっただけで転職したら平和に暮らせるかもしれません。逆に転職したら、自分が如何に今まで甘い環境にいたかを身を持って知る人もいるかもしれません。部署を異動したら天国かもしれません。
ブラックでも何でも正社員でいられる事が幸せと思う人もいれば、ブラックなら正社員じゃなくても良いから仕事を転々としながら居場所を探した方が良いと思う人もいるかもしれません。腹が立つから会社を批判しようとする人もいれば、腹が立つからこそ辞めずに改善できるように意識を向けようと思う人もいます。どれも正解なのです。
繰り返しますが、流されるのではなくて、自分なりに考えて、自分の心の声に従って欲しいのです。そして自分と違う考えの人を問答無用に悪と決めてかからない事です。不必要にぶつかるから、話はややこしくなるのです。
多様化する時代?
それから、誰かが予言した、あるいは誘導しようとしている未来も良いですが、あなた自身が望む未来のヴィジョンもとても重要です。これからの時代は、どんどん多様化して来ます。
ずっと社畜という言葉を通してビジネス色の強い話をして来ましたが、この話はビジネスの話をしたいわけではありません。わかりやすいからビジネスの話をしただけです。
男性的な話で面白くないと思ったかもしれませんが、良いですか。今の時代は既に女性がどんどん社会進出していますよね。女性起業家も信じられないくらい増えました。
つまり、ビジネスの話を1つとっても、もはや男性だけの話という小さなカテゴリーでは無くなって来ているのです。