ココロセラピストが語る!『成功者は決断が早い』のは本当なのか?

チャンスはチャンスでもリスクを取るに値する価値があるほどのものかどうか。 そこが大きな分かれ道になります。

 

そもそも決断ってナニ?

そもそも決断とは何でしょうか。文字を見ると「決めて断つ」です。ある選択肢があったとします。その保留の状態を断つ事を決める。
これが決断です。つまり、決断とは極端に言えば過去との決別であり未来に進むという意味だと思うのです。

「サヨナラ過去。ウェルカム未来」

このような儀式を行っているとイメージするとわかりやすいかもしれません。

つまり優柔不断な人は決断ができないと言う事なので、自分の決めた未来に進んでいないと言う事です。

優柔不断の人は望んではいないとしても選択肢を捨ててしまっているので、後は運を天に委ねるしかありません。

「私は考える事も行動する事も放棄したので、誰か自主的に私の代わりに頭を使って私が望であろう状態を作って下さい!」

と言っている状態に近くなります。言っていなくても、自分で決断していないのだから、自分以外の誰か、あるいは何かに丸投げするしかありません。

もちろん、様子を見たり考えたりするために、保留状態をを選択し決断したのであれば、それは価値のある事です。
様子を見ながら状況判断してタイミングを見計らって決断する意思がありますから。

ただ保留状態は無制限ではありません。
たとえばレンタルDVDの返却をいつするかスケジュール長を見て「後、数日は大丈夫だろう……返せる日を考えよう……」と思っていて、そのまま返さなかったら返却の締め切り日を過ぎたら延滞料金が取られてしまうのです。

これは様子を見ているのではなく、単なる優柔不断です。

 

成功者の決断が早いと言われるわけとは?

では、決断という言葉のイメージが湧いたと思いますので、話を元に戻します。
成功者の決断が早いと思われている背景を一緒に考えて見ましょう。

これはずばり「チャンス到来!」と思ったから即決しているのです。
ここで言うチャンスとは自分が望んだ状態と思って下さい。

たとえば、憧れの異性が声をかけて来たとします。

「あのさ……ここに映画のチケットが偶然2枚あるんだけど……。ちょうど1枚余ってるから良かったらオレと観に行かないか?」

この状況は、ややあり得ない設定ですが気にしないでください。これって、チャンスですよね。せっかくのチャンスを逃してしまったら次にチャンスがあるのかさえわかりません。

憧れの異性が自分に好意を抱いてくれているかどうかも大事ですが、接点を持てなければ理想の未来に進む事は出来ません。誘ってくれた真意はわからないにせよ、チャンスはチャンスです。

チャンスだと思っていて、それに価値があると思えば、その日に予定が入っていようが何だろうが、そちらはキャンセルして即答で「はい! ぜひ観に行きましょう!」というと思うのです。

ここで憧れの異性が、あなたにベタ惚れで何としてでも映画に誘いたいと思っているのなら話は違って来ますが、そうではない場合は「じゃ、仕方ないね。他の子を誘ってみるよ……」という展開になってしまう可能性が高まって来ます。

では、その異性がどちらかといえば苦手で、なおかつ嫌いなジャンルの映画を都合の悪い日に誘ってきたらどうでしょう。こちらも即答で「ゴメン! 無理!」と断ると思うのです。
上手にフォローを入れる事ができるなら別ですが、変に間を開けて「オレの事をじらしているのか?」という具合に変な期待をさせてしまうと、余計厄介です。

「YES」であろうと「NO」であろうと、自分の望んだ未来に進む可能性が高ければ決断は迷う必要性も無いので、決断が早いのです。決断が早いというよりは答えは既に出ていたのです。
ちなみに、必ずしもノーリスクを想定して返事をしているわけではありません。リスクよりもチャンスに賭けたという話です。

そう考えると決断が早い成功者タイプの人は、既に自分が何を望んでいて、どういう方向に進みたいかがわかっている人とも言えます。