SNSに疲れた! 今後、どうやってSNSと向き合って行こうと思っているあなたへ

21世紀の新しいコミュニケーションツール、SNS。とても便利ではありますが、結局、使うのは人間です。 つまり、リアルであろうとヴァーチャルであろうと、人対人の関係です。

僕がSNSを好きな理由

僕はSNSが大好きです。
SNSにハマりだした時はmixiをやっていました。
何が面白いかと言うと身近では無い人たちと交流できる事です。

SNSが流行り出す前も、チャットや掲示板と言うものはありました。
そこで知らない人たちと交流する事はできましたし、仲良くなる事もありました。
ただ、それらの旧媒体とSNSの決定的な違いは目的にそって利用しやすい点かなと思っています。

たとえばmixiだと、コミュニティというものがあります。
コミュニティというのは、つまりテーマ別のグループです。
自分が気になるキーワードでコミュニティを検索すれば、「え? こんなのまであるの⁉︎」というようなマニアックなコミュニティも存在する場合があります。

「どうせ、誰も知らないだろうなぁ」と思えるような個人的に好きな物を検索すると、実は、それについて強い想いを秘めていたのは自分だけでは無かったとか、驚かされる事がたくさんありました。
そうすると、マニアしかわからないようなやり取りが出来るわけです。
もちろん、趣味に限らず、ジャンルは多岐にわたります。
それこそ心の問題に関するようなモノから大昔に廃刊になった雑誌まで。

 

昔は、家族や同級生、地元の人くらいしか交流がなかった

インターネットが普及する前は人間関係と言えばオフラインだけでした。
話をできる相手は親兄弟か同級生くらいです。
後は地元の住人くらいです。

もちろん、ネットが普及していようとしていなかろうと、それらの人間関係は大切にした方が良いです。
「遠い親戚より近所の他人」という言葉もあるように、いざという時に近所の人が味方になってくれたり助けてくれたりしたらかなり心強いです。
もちろん、遠い親戚も大事ですよ。
誤解の無いようにお願いします。

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ただ、物理的、距離的に近い人間だけの人間関係だと、本当に話したい事が話しにくいと言う側面もあります。
どういうことかというと、万人受けする話題以外は、話すきっかけが無いと言う事です。

たとえば学校だと、流行っているマンガやゲーム、アイドルの話題は事欠かないと思います。
もちろん仲間内で、その話題で盛り上がれれば良いと思います。
でも、そのどれにも興味がなく、別の何かの話をしたかったとしても、マイナーすぎる話はなかなか切り出せません。

政治の話でも宗教の話でも、何でも良いのですが、これもまた地域によって偏りがあると思います。
その地域のカラーと言うものがあって、それ以外のカラーを持ちこむと異端者のように思われてしまう可能性もあります。

昔風に言うなら、「右に倣え!」が出来ない人は『村八分』にされてしまうリスクが高いのです。
だったら、思った事は口に出さず、当たらず障らず「そうなんですね……」とか何とか言って、その場しのぎをしていた方が楽かもしれないと思えて来ます。

「TATSUMIさん。何を言っているんですか! 人は人によって磨かれるんです! 身近な人と交流できなくてどうするんですか! 言いたい事も言えず、部屋に籠っていては意味がないじゃないですか!」

と思う方もいらっしゃると思います。
もちろん、その通りです。
僕もそう思います。
もちろん日常生活に支障の無い範囲は空気を読み、状況判断をし、臨機応変に対応する能力もみがいた方が良いに決まっています。

ただ、身近な人と親しくなったから、何でも話せるかと言うと、そういうわけでもないのが現実です。
たとえば、僕は『魔神英雄伝ワタル』という古いアニメが大好きで、今でも続編を熱望しています。
でも、それを家族と熱く語り合えるかと言うと、まずムリです。
もちろん、マニアックな話題でも通じる場合もありますがそれはかなりレアだと思います。

恋愛相談にしても、身近な人に相談したら、それこそネタとして言い触らされてしまうかもしれません。
そうしたら、もう冷やかされる事間違いありません。
そう考えると、余程信頼できて、なおかつ話しても安全な相手じゃなければなりません。

後は仮に親しくても共感してくれない事がわかっている場合も話しづらいです。「うちの学校の校則変じゃない?」と同じ学校の人に相談しても「卒業するまでの我慢だよ……」と言うであろうことがわかっていたら、話は先に進みません。

「本当は君だって校則に不満があるんでしょ。本音を言いなよ!」なんて言おうものなら「私だってイヤと思っているに決まっているでしょう! でも、そこで波風立てて先生に目をつけられるくらいなら涙を飲んで3年間耐えた方がマシだわ!」と予想通りの返事が返って来て、折角親しかった友情にヒビが入ってしまうかもしれません。