ココロセラピストが語る!『あいさつおじさん』の恐怖!〜心がついにコンピューターに支配されたのか!?〜

アイサツオジサン ニハ カカワルナ!

 

『あいさつおじさん』は、まるでプログラミングされたコンピューターだ!

実はあいさつおじさんの正体は人間ではなくコンピューターに誰かがプログラミングしたものだったら、情け容赦なくあいさつスパムをして来るのも理解できる気がします。
仮に『あいさつおじさん』というウィルスがあったとして、友達申請にOKしてしまったら感染して、毎日、あいさつスパムをされる。友達の友達にも自動的に友達申請をしてOKされると新たにそこでもあいさつスパムが始まる。そしてその友達リストにも友達申請を出して…と言う具合に無限増殖して行くとしたら、これもイメージが湧きやすいです。

しかし、あいさつおじさんは生身の人間(だと僕は思ってます)。にもかかわらず、毎日せっせと手間暇かけて、あいさつスパムに精を出すのです。これは考えてみると、とても恐ろしい事なのです。

それが一体何の役に立つのか。友達を増やしたいのか。自分のページに誘導して「いいね!」でも押して欲しいのか。もしくは、何らかの商品を売りたいのか。それはわかりません。

でも、あいさつおじさんが好かれるという話は聞いた事がありません。あいさつおじさんになったらビジネスが成功したとか、人脈が広がったとか、そう言う話も聞いた事がありません。
僕が知る限りではほぼ迷惑がられているのです。

ごく普通に生活して来たであろう一般市民が、どういう経緯であいさつおじさんと化してしまうのかは正確なところはわかりません。しかし、おそらく何らかの動機はあったと思うのです。

だとしたら、もし自分があいさつおじさんになったとして反応が良くなかったらどうでしょう。たかがスパムと言えども、手間暇かけなければ出来ません。プログラミングされたコンピューターが自動的にあいさつスパムを代行してくれるならまだしも、生身の人間が行うわけですから。

あいさつスパムにレスポンスがついてもスルーするのでは手応えも実感も得られないのではないかと僕は思います。
「迷惑なので止めて下さい」と、あいさつおじさんに直接メッセージをしても、それすらスルーして、あいさつ活動を何事も無かったかのように継続して来る精神は、とても不気味です。

手間も暇もかかるし、毎日行うので終わりはありません。コミュニケーションも生まれませんし、クレームもたくさん来ていると思います。悪評も流れていると思います。でも、活動し続けるのです。

あいさつ活動を続けていると、本来の目的を忘れてしまうものなのでしょうか。迷惑がられようが嫌われようが気にならないのでしょうか。もはや、彼らにとってはあいさつスパムを続けることこそが目的になってしまっているようにさえ思えて来ます。

コンピューターはいつか、自分の意思や感情を持ち、行動し始めると言われています。SFのネタとしても定番だと思います。最近では『siri』などが意思を持っているのではないかと言う都市伝説もあります。
もしかすると、そういう話も単なるSFや都市伝説ではなく、近い将来そういう時代が来るかもしれません。
そうなったら『鉄腕アトム』や『ドラえもん』のように、人間と楽しく暮らせたら良いなと思います。コンピューターに見限られて「人間はもう終わりだな……」なんて思われないように生きたいと思います。

でも、あいさつおじさんは逆ですよね。人間でありながら、何のメリットも無いのに(?)ひたすらあいさつスパムというルーティンワークを毎日続けるのです。まるで、もはやそこには思考や感情は存在しないかのように。というのも、普通に考えれば役に立たず、迷惑がられて、その上嫌われたら、その行動が愚かだと気づいて止めるか改善するかするはずなのに、それすら思わないのですから。

まるで人間が人間である事を止めて、コンピューター化しているようにすら思えて来ます。イヤな仕事を感情に捉われずこなせる能力というのは、確かに生きていく上では重要なのかもしれません。しかし、あいさつスパムは人生において、そんなに重要とはとても思えないのです。では、何故、人はあいさつおじさん化するのでしょうか。まさに現代のミステリーです。

かつて「日本人は自分の意見をハッキリ言わないし、表情も変化が乏しいから何を考えているかわからない」と言われていた時代もあったような気がします。
最近は、そうでもなくなってきたかなと思う一方で、あいさつおじさんのように本当に何を考えているのかわからない人たちもたくさん存在します。
このような記事を書いていてふと思ったのですが、海外にもあいさつおじさんは存在するのでしょうか。海外に知り合いがいる方はぜひ聞いて見て下さい。

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謎は深まるばかり………

あいさつおじさんについて表面的な事は今までたくさん書いて来ましたが、実際のところ考えれば考えるほど謎は深まるばかりです。

あいさつスパムには快楽中枢を刺激する作用があるのか。パチンコやリストカットのように薬物を使わずして依存症になったりする影響力を持っているのか。それともマインドコントロールに秀でた講師がセミナー等で受講生を操っているのでしょうか。だとしたら、そのメリットは何なのか。何らかの心理実験なのか。それだけで、映画一本くらい作れるくらい興味深いテーマかもしれません。

「あいさつおじさんに迷惑しています。何とかなりませんか?」という相談が時々来ます。回答は至ってシンプルです。「四の五の言わず、あいさつおじさんと徹底して関わりを断つことです。そして、怪しいと思った人とは今後関わらない事です」とお伝えしています。具体的に言うと、ブロックすれば解決と言う事です。

他人をコントロールするのは難しいです。でも自分をコントロールするのは、他人をコントロールするより遥かに簡単です。だから、相手を変えるのではなく自分を変える。それが一番の対策なのです。

あいさつおじさん対策の相談は来ても、あいさつおじさん自身からの相談は今まで一度も来た事がありません。セラピスト仲間やカウンセラー仲間からも同様の案件は聞いた事がありません。

たとえば「買い物が止められないんです……」とか「お酒が止められないんです………」とか、依存症の類の場合、本人自身がそれを止めたいと思えたりする場合も多いです。しかし、あいさつおじさんから「私は、本当はあいさつスパムを止めたいんです。嫌われたくないし、時間も勿体ないし。でも、何故か毎日、無意識的にやってしまって悩んでいるのです…」という話は一件も出て来ないのです。

嫌われても憎まれても活動を続けているという不自然な生き方をしているのに、止めようと思わない。それが辛いとも思わない(?)。あいさつスパムに意味が無い事に気づいて止めた人もいると思います。では止めない人は、本当にあいさつスパムが楽しい、もしくは何らかの得られるモノがあるのか。本当は人に嫌われるのが快楽(マゾ)なのか。

とにかく、あいさつおじさんとは謎の存在なのです。関わっても良い事はありませんし、黙認して自分のトピックにスパムを許していると、第三者にも不快感を与えてしまいます。1つだけ自信を持って言える事……。

アイサツオジサン ニハ カカワルナ!

 

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