一瞬で叶う夢？
夢を叶えたいと願う人はたくさんいます。僕も夢はたくさん持っています。どれも叶えていく予定です。夢があるから生きていける。僕はそう思っています。
人間とは欲深き生命体です。なので、もしかすると「夢を一瞬で叶える方法ってあるんですか？」という質問が頭に浮かんで来る人もいるかもしれません。恥ずかしながら僕も、大昔にそんなことを考えたことがあります。
結論から言うとありません。「既に叶っている夢」なら存在します。しかしこれから実現するに向けて「一瞬で」という条件が付くと、少なくとも人間には不可能です。もしそれが存在するのであれば、ぜひみんなに教えてあげて下さい。
ちょっと考えて欲しい事があります。そもそも一瞬で叶うようなモノを夢と呼べるのだろうかということです。それは夢でも何でもないですよね。
夢ってつまりどういうコト？
では夢とは何なのでしょうか。
「夢とは、叶えるに値する、私にとって価値のあるモノ」だと言っても良いと思います。
これについても少し深く一緒に考えてみましょう。たとえば、ベンツでもロールスロイスでもBMWでも何でも良いのですが、とにかく高級車をイメージして下さい。
既にどれも所有している方にとっては少し違いますが、持っていないのを前提です。高級車、欲しいですか。どうでしょう。
「うーん……。くれるっていうなら貰っても良いかな？」
「あればあるに越した事は無いですよね……」
なんて思いませんでしたか？ では、少し違った質問です。「どうしても欲しいですか？」と聞かれたらどうでしょうか。
「くれるなら欲しいけど、買えと言うなら別にいらないかな……」
「無条件で手に入るんじゃ無ければ、それほどいらないかな……」
なんて思ったかもしれません。少なくともそういう人にとってはベンツやロールスロイスは夢ではないのです。
「欲しい！ ベンツを彼氏にプレゼントして喜んで貰いたい！ そのためだったら、どんなに値段が高くても、どんなに手に入れるために仕事量が増えても構わないわ！」
という人もいるかもしれません。もしくは自分自身が運転したいとか、そう言う人もいると思います。そう言う人にとっては夢と言えると思います。何故なら、その人にとっては叶えるに値するからです。
それ、本当にあなたが望んだコトですか？
モノやサービスを売りたい人は、欲望を引き出させます。当然と言えば当然ですよね。彼らはそれが仕事ですものね。彼らは商品に対して「それを持っていると、あなたは幸せになるよ！」的なイメージを徹底的に植えつけて行くのです。心理テクニックに長けている人は自発的に「それを持っていると、こんなふうに良い感じになるかも……」とイメージをさせる誘導をしてきます。自発的にメリットを考え、それを望み、購入してくれたら売る側としては有難い話です。押し売りにはなりませんし、嘘もついていません。相手が勝手に魅力を感じて買い物をしただけですから。
でも、よくよく考えると買った後に「実はそれほど欲しくなかったような……」なんて我に返った時には手遅れになっていたという経験はありませんか？
モノによってはクーリング・オフで返品できますが、「まぁ、結果的に自分の意思で買い物しちゃったわけだから、仕方ないわよね……」と諦める人も少なからずいるのではないでしょうか。
今の話は買い物を例にだしました。でも買い物に限ったことではありません。実は将来の夢も誰かに植えつけられたモノだったりする場合があります。
将来の夢を聞いたときに「音楽家！」とか「弁護士！」とか元気に答える子たちがいます。もちろん夢は誰のモノでも無く本人のモノですから本人がそれを望んでいれば何でも構わないです。
