人間は無意識で動いている事が多いです。なので、その無意識のパターンさえ認識すれば、ちょっとした未来なら予測可能だとも言えますよね。
別に、プロファイラーを目指していなくても人間観察はとても役に立ちます。状況を把握して次にどう活かすかの参考になるからです。
スケールの小さな話ですが、たとえば電車で座れなかった時、次にどの座席が開くかが分かれば次の駅で座れる確率上がりますよね。奉仕の精神がある人でしたら、お年寄りや立っているのが辛そうな方に、「あそこ、そろそろ空きそうですよ」とそっと促してあげるのも良いかもしれません。
役者や小説家やマンガ家のような人たちは特に人間観察は仕事のスキルに直結するので、案外やっているかもしれませんね。
鼻をほじる女？
ちょっと脱線しますが、面白い話を思い出しました。
今度は電車ではなく車の話です。車は基本的に自分だけの空間です。だから、周囲の事をあまり気にせず気楽でいられる環境でもあります。そのせいか気が抜けて、運転しながら鼻をほじっている人（女性）なども結構見かけます。これは実に興味深い事です。
僕たちは『自分の空間』という認識の中では自由になれるのです。自分の空間だから他者は介入して来ないという前提条件（イメージ）が出来るのです。確かに自分だけの所有している空間は誰も入って来ませんが、だから見られていないというかというとそう言う事では無いのです。
これはある種の盲点ですよね。
「鼻をほじることの何が悪いのか？」という議論をしたいわけではないので軽く考えて欲しいのですが、基本的に鼻は人前ではほじらないですよね。
「外で、人がたくさんいる場所で鼻を堂々とほじれますか？」と聞いたら殆どの人が「そんな恥ずかしい事するわけ無いじゃないですか！」と言うと思います。でも車の中だとうっかりやってしまう。
普通に考えたら車は窓で囲まれているので外から見えていることは百も承知であるにも関わらず。すごいことですよね。誰かに催眠をかけられたみたいな状態に一人でもなれるということです。
このように人間は知らず知らずの内に、色々なことを考え、色々な行動をして生きているのです。人間は本当に不思議で面白いです。人間観察をしていると、本当に色々なモノが見えて来ます。でも、忘れないでください。自分だけが観察者では無いと言う事を。車で鼻をほじる人と同じで、自分自身も少なからず誰かに見られている側の人間であると言う事を。
追伸
とはいえ、人はそれほどあなたの事を入念に観察しているわけではありません。
時々、人の目が気になると言う方がいますが、ストーカーでもない限り、そんなにチェックされていることはないと思って良いと思います。理由は簡単です。
24時間監視し続けなければならないような危険人物でなければ、特定個人の観察に命を賭けている人なんてまずいませんから。
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